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Music Note* note.001-005 |
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note.005 / 2004-10-26
Mozart : Symphonies. (46 Symphonies) Alessandro Arigoni (cond) digital stereo 10 CD set. これはモーツァルトの交響曲全集ですが、32番のみ欠落しています。アレッサンドロ・アリゴーニという指揮者もオルケストラ・フィラルモニカ・イタリアーナというオーケストラも僕には初耳のものです。なので彼等の個性や持ち味はイマイチ分からないのですが、ざっとこのCDを聴いた印象はまあまあ好演ではないかという気がします。 小編成のオケ(現代楽器)で落ち着いたテンポ設定、典雅さの中に小編成でも可能なかぎり立派に演奏しようとする態度は聴いていて納得できるものです。音質はなかなかきれいだし、録音の加減は初期の作品にはよく合う雰囲気があります。 全体的に遅いテンポの中で、ティンパニなどのアクセントをやたら強調しており、それが人によって好き嫌いや評価の別れるところではないでしょうか。実は個人的にはモーツァルトの交響曲全集を今回ではじめて買うので、初期の交響曲(普段はぜんぜん聴いていない)を中心に聴いています。初期の交響曲では演奏でのアクセントの強調は気にならない範囲のもので、むしろ気の効いたアクセントになっていると思います。 一方で31番の「パリ」を聴いてみると、第一楽章のティンパニの強調が僕には多少やり過ぎに感じたり、フィナーレ楽章のテンポが遅過ぎるんじゃないかと感じたりします。また部分的に洗練度が不足する響きが出たりなどしますが、それでも悪くない演奏と思います。 「34番」もわりと良い演奏だと思いますがフィナーレ楽章でのティンパニのアクセント強調が僕には強すぎ、聴いていてちょっと疲れるという感じです(それが悪いわけではありません)。 「40番」の第一楽章はかなり遅いテンポが印象的で、この全集の中では心静かに音楽を味わえる演奏ではないでしょうか。メヌエットもじっくりとしているし中間部の表現もなかなか満足できるもの。フィナーレは型通りの運びという感じ。「ジュピター」はわりと立派な感じで彼等の演奏スタイルが曲とよく合っていると思えます。小編成の範囲で迫力もあるし、フィナーレ後半で情熱も感じたし、ティンパニも頑張っているしで、悪くない演奏でしょう。なお、基本的にどの曲でも反復記号の繰り返しはなく、その点ではすっきりとしていて良いのではないかと思います。 ところでこのCDを出しているレーベルのサイトをのぞくと、同じような10枚組CDなどが他にも色々出ていて面白いです。CDショップで輸入されていないものも少なくないでしょう。何か廉価でよいセット物が他にあれば輸入して欲しいところです。 * * * * * * * * * 最近発見したアメリカのクラシック音楽専門のネットラジオ局でBeethoven.comというのがあるのですが、そこがフリーのメールサービスをやっていることに気付きました。僕も登録しようと思ってやってみると、何故か「そのアカウントはすでに使われているか、使用できない」と出てしまい、登録ができない状態です。3回つづけてチャレンジしても同じ結果になる。それで登録するのを止めたのですが、ベートーヴェン・ファンの僕としては「@beethoven.com」というドメインのメールをくれるだけに残念です。 |
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note.004 / 2004-10-19
Mozart : Symphonies Nos.25. 28. 29. 33. 35. 36. 38. 39. 40. 41. Ernest Bour (cond) 1964-1978. 4CD set
Bruckner : Symphony No.6 (edited by Nowak) Kurt Eichhorn (cond) 1994 渋谷のHMVにて2組のCDを購入。一つはエルネスト・ブール指揮/南西ドイツ放送響によるモーツァルトの交響曲集、もう一つはクルト・アイヒホルン指揮/リンツ・ブルックナー管弦楽団によるブルックナーの交響曲第6番。 ブールのモーツァルト集はドイツのレーベルのCDなんですが、ジャケットに何故かカタカナで「クワドロマニア」なんて書いてある。やはり日本でのCDの売り上げが大きいのか、あるいは大きくしたいのか、日本市場を意識してのことなんでしょう(単なるデザインだとは思えないので)。このクワドロマニアはシリーズ物で、かつ激安商品。4枚組で1500円くらい。他にも色々な面白い録音も売っていましたが、音質等が気になるので、まずは試しに前から欲しかったブールのモーツァルトを買ってみました。クナッパーツブッシュ/バイロイトの51年「パルジファル」も同シリーズで出ていましたが、音質の点で不安があったので避けました。 ブールの方は聴いてみると音質は良いし、演奏も粒ぞろいでどの曲も全般的に高水準のものでした。このレベルのモーツァルトを揃えた交響曲集もわりと少ないだろうと感じます。どの曲の演奏も気に入りましたが、個人的には「25番」「ハフナー」「プラハ」「40番」「ジュピター」辺りをのわりと好んで聴いています。 「25番」は表現的には中庸だと思うし、テンポもマークのライブと比べるとやや遅いですが、説得力のある演奏で、違和感もないし個人的には充分に満足のできる演奏という印象。第一楽章では金管が大人しいのですが、それでも不満を感じることがないし、第4楽章も特段に情熱的というわけでもないのですが、響き自体に魅力があるので、ここも充分に満足。音楽の意味も分りやすいと思うし、指揮者の解釈としては、こなれているんじゃないかと感じます。「ハフナー」も全体的にまとまった表現で引き締める箇所や盛り上げる箇所にバランスの良さやセンスの良さを感じます。この曲、個人的にはシューリヒト以外あまり聴かない曲なのですが、これなら聴いてもいいなと思わせるものがあります。 「プラハ」は第一楽章がたいへんに気に入りました。かなり速いテンポで運んで行くところは大いに納得もので、生命力を感じますね。個人的にはシューリヒトやマーク以外で「プラハ」を聴くならこれか、と思わせるものありです。もっともフィナーレ楽章がテンポといい表情といい第一楽章の演奏を受けるにはイマイチという感じでちょっと不満ぎみです。「40番」は特に個性というものはない気がするものの、これも納得できる演奏。第一楽章の最初のテーマでやや冷たさを感じたのですが、その後は気にならないし、楽器のバランスや表情も安定している感じ。メヌエットは遅めのテンポでやや意外な感じ。でも違和感はありません。フィナーレはテンポを上げているので全体が引き締まった印象を受けます。 「ジュピター」はこれまであまり気に入ったCDがなく、特にステレオ録音ではありませんでした。シューリヒトではウィーン・フィルを振ったライブ(EMI)は好きなんですが、パリ・オペラ座とのスタジオは好きではなかった。前者はモノラル、後者はステレオで、音の悪い方が演奏は好きという具合でした。ワルターもコロンビア響の録音は好きではないし、他の指揮者の演奏もちょっとイマイチだなあという感じだったんです。そんな中でこのブールのはまあまあ満足できる演奏で大いに気に入りました。全体的にしっかりとした演奏で、第一楽章の自然な迫力も良いと思うし、バランスも良いんじゃないかと思います。フィナーレはわりと情熱的でそれをもろに出さずにすんなりと演奏していく感じが意志の強さのようなものを感じます。 一方、アイヒホルンのブルックナー「6番」は表現のこなれた、洗練された演奏という印象を持ちました。音質も良いし雰囲気も暗くない感じが非常に好感の持てる演奏です。ブルックナーの「第6」でわりと金管がうるさく響く演奏が多いと思うのですが、このアイヒホルン盤はそれがあまりなく、その点も好感が持てますね。ところで「ノヴァーク校訂」とCDに明記されているのですが、確か「第6」では版の違いはなかったんじゃないかと思ったのですが、どうなのか?前に買った朝比奈隆のCDには「原典版」と明記されていたのですが・・・・ |
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note.003 / 2004-10-5
Mozart Peter Maag (cond) / Orchestra Sinfonica RAI di Roma 1987-1990. steereo .live ペーター・マークのモーツァルトには、パドヴァ管を指揮した一連のCD(arts)があり、僕もそれを聴いた。なかなか良い演奏のそろったシリーズで、機会があったらマークによる他のモーツァルトの録音も聴いてみたいと思っていた。それで石丸のCDショップをぶらぶらと見てまわっていた時に、このCDを発見したので、さっそく購入。値段も安く1000円くらい。 これはライブで一応ステレオ録音でも、録音年代を思うとあまり音質は良くないと思う。特に最初に収録されている「協奏交響曲」の音質が良くないです。鈍い感じのする音質でどうもさえない。まるで50年代のモノラルみたいな音質。これに比べれば「25番」「29番」の方が若干音が良く、聴ける音質です。「協奏交響曲」は演奏自体はなかなか悪くないのだろうと思う。おっとりとした格調高さがベースにあるような演奏で、それが残念ながら音質の悪さによって損なわれているのでは?と思わせるものがありました。 「25番」や「29番」はテンポ感もなかなか良く表現も過不足のない演奏ではないかと思います。「25番」の場合、第1楽章で、もっと金管を強調して欲しいとか、もっと踏み外したような迫力が欲しとか、そういった不満はああったものの、全体として好演奏ではないでしょうか。フィナーレ楽章も速めのテンポで流していく感じがとても好感が持てます。「29番」もやはり全体としてまとまりがありと思えたのですが、個人的にこの曲があまり好きではないので、じっくりととは聴いていない状態です。音質は「25番」とほぼ同等というところ。 |
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note.002 / 2004-10-1
Monteverdi : "L'ORFEO" Gabriel Garrido (cond) / Ensemble Elyma 1996. 2CD set 下の「note.001」に書いたサヴァールのCDと一緒にディスク・ユニオンで買ったもの。このCDはモンテヴェルディの最初のオペラ作品「オルフェオ」です。これもやはり輸入盤の中古で、値段は1200円だったと思います。2枚組なので安く買えたと思いますね。今回で僕はモンテヴェルディの「オルフェオ」をはじめて聴きました。なかなか新鮮といえば新鮮で、面白い音楽だと思いました。もっとも新鮮といっても音楽自体は我々の耳には素朴に聴こえることは事実です。例えば声楽を伴奏する楽器の一つにタンバリンのような楽器の音がアクセントとして入っていて、これなんかとても素朴な感じを受けてしまいます。また木管の旋律や音色、声楽のメロディー部分にも時代性というか、オペラという形式が成熟する以前の素朴な感じがあると思います。 曲の最初にある序曲に相当する部分を聴いていると、何故か古いヨーロッパの帆船を思い起こしてしまうんです。よく映画に出て来るような海賊とかが乗っているようなやつ。バーっ、と広がった大きな帆を個人的にイメージしてしまうんです。曲の意味からすれば、帆船なんてまったく関係ないのですが(笑)。 演奏はガッリード指揮/アンサンブル・エリマによるもので、今流行りの古楽器を使った演奏です。このコンビによるモンテヴェルディの他のオペラ作品や「聖母マリアの夕べの祈り」などの録音はたいへん評判のよいものです。僕もそのうち「聖母マリアの夕べの祈り」と「ポッペアの戴冠」を買いましたが、どちらもたいへん気にっているCDです。この「オルフェオ」もなかなか聴きやすい、バランス感覚の良い演奏でしょう。あまりきらびやかさはないものの、テンポ感も良いし違和感をまったく感じせない好演奏ではないかという気がします。フレッシュ感もあると思うし、歌手も揃っていると思えるので、満足できる一枚という感じ。 |
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note.001 / 2004-9-28
"La Folia" (1490-1701) Jordi Savall (violes de gambe),etc. 1998.stereo サイトをリニューアルしたので、この「Music Note」もリニューアルということになりました。まあ内容的にはあまり変りようもないわけですが、取り敢えず見た目を変え、ジャケット画像をいくらか大きめにしてみました。またその一方で見た目(デザイン)をさらに簡素化してしまいました。 ここに取り上げた、ジョルディ・サヴァールの「ラ・フォリア」というCDは、先月、お茶の水のディスク・ユニオンに立ち寄った際に買ったものです。もちろん輸入盤の中古品で値段は確か1300円くらいだったと思います。サヴァールの「ラ・フォリア」はわりと有名なCDなので、ご存じの方も多いのではないかと思います。僕もこのCDを前から欲しいと思っていたのですが、なかなか買う機会もなく、ずっとそのままになってました。今回はこれを中古で見つけたので、(しかも美品を)喜びいさんで買ったというわけです。 「ラ・フォリア」というのは昔からスペインに伝わる舞曲ですね。その「ラ・フォリア」のテーマを使って、様々な作曲家が作った作品を集めたものです。最初に一番古い作者不明の「ラ・フォリア」が置かれています。これには1490年というクレジットがあるわけですが、実際には1940年ごろ、でしょうね。その後にディエゴ・オルティスというスペインの作曲家の「ラ・フォリア」が収録されていて、そうやって次々と「ラ・フォリア」が演奏されていく。オルティスの作品は2つ収録されています。あとコレッリやマラン・マレの作品なども入っています。 このCDを全体を通して聴くと、同じテーマが使われている作品を集めているので、ちょっとした変奏曲を聴いているよな錯覚を覚えました。時代も国も違う作曲家の作品をで並べてみても、まったく違和感がないどころか、むしろ何かこれらの作品が深いところが繋がっているような印象を受けます。 個人的にもっとも面白かったのは、後代の作曲家のものではなく、最初に置かれているもっとも素朴な「ラ・フォリア」です。こういった音楽は「古楽」というよりも、世俗的な音楽ということもあって、むしろ民族音楽という雰囲気もするのですが、これが自分の耳に一番残っているものです。もっとも素朴な反面、もっとも音楽としての説得力があると思いました。またサヴァールの演奏もこの曲がもっとも良かったという気がします。 こうゆう音楽を聴いていると、スペインの昔、まだスペインが世界帝国であった時代の雰囲気とか、レコンキスタ運動でイスラムからキリスト教圏に移り変わったばかりの、まだイスラム的な文化の影響の強い、ある種のエキゾティズムを感じたりします。ずっと遠い昔のスペインや西欧世界の風景がここにはあるような気がしたり。 雰囲気もなかなかあるし、最近はヤミツキになりつつある一枚です。 |