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Music Note* note.006-010 |
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note.010 / 2004-12-22
Beethoven : Symphony No.9 Herbert Blomstedt (cond) (Delta Music/ 14 566) ________________________________________________________ ここのところバロックばかり聴いていたのですが、久々にベートーヴェンに戻ってみると、聴き慣れたはずのベートーヴェンの交響曲が新鮮に響きました。 このCDはHMVで700円ちょっと、という安い値段で売っていたので買ったものです。ブロムシュテット/ドレスデン・シュターツカペレによる演奏です。これは新録音ではなく再発盤になります。録音年代が明記されていないのですが、これはライブ録音です。 演奏は全体的にドイツ風の表現だと思うし、オーケストラの音自体もドレスデン・シュターツカペレのドイツ的な響きがするのではないかと思います。オーソドックスな表現であるけれど、わりと熱演でパワーがあり、最近のスマートな古楽の影響を受けた演奏よりも個人的には好きなものです。スケルツォでのティンパニの強打もなかなかいいし、テンポ感もそこそこ緊張感があっていいと思ったり。また第4楽章もパワーを感じるし、久々に聴いたドイツ的な音作りとパワーだという感じです。全体的に充分に満足のできた演奏で、特に気になる部分もなく、最近聴いた「第9」の中ではこれがベストかな?と思わせるものがあります。少し前にテンシュテットの「第9」(BBC)が出ましたが、個人的には音質の問題もあって、今回のブロムシュテット盤の方を採りたい気分です。もちろん同じブロムシュッテト/ドレスデンのコンビによるスタジオ盤(全集の中の一枚)よりも今回の方が面白いと思いました。響き自体が充実している感じで録音もよく、個人的になかなか気に入った「第9」演奏でした。 |
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note.009 / 2004-12-15
Milhaud Gennady Rozhdestvensky (cond) (OLYMPIA / OCD 452) ________________________________________________________ このCDはオークションで落札したもの。僕にとってはじめての落札品になります。ロジェストヴェンスキー/ロシア国立交響カペッラ(管弦楽団・合唱団)によるミヨ−の作品集で、交響曲第3などはこれがファースト・レコーディングになるようです。 ここに含まれている曲は今回ではじめて聴いたわけですが、改めて思ったのはロジェストヴェンスキーは器用な指揮者だなあということです。フランスものでもロシアものでも、あるいはシベリウスでも、まとまりのある高水準な演奏をする指揮者です。演奏の印象については比較する盤がない以上、あれこれと書けるはずもなく、ただステレオから音楽を流して聴いているのみです。 「交響曲第3番「テ・デウム」」は4楽章からなる作品で第2楽章に合唱が入っていたりします。個人的にはこの部分、ドビュッシー辺りの雰囲気にも近い気もしたのですが、ちょっと違うかも知れません。色彩感もあるしなかなか美しい響きの曲です。フィナーレ楽章での合唱と金管や打楽器のコンビネーションも面白いと思いましたが、前衛的でもないし行き過ぎ感がなく、わりとフランスっぽいセンスの良さを感じます。 「エドガー・アラン・ポーによる交響組曲『鐘』」という曲はタイトルにまずひかれます。短い曲が6曲連なり、いかにもフランス近代という感じの作風です。打楽器の扱い方や色彩感のある音色などなかなか面白いですねえ。最後の曲のリズムなど独特のものがあってクラシックには珍しい雰囲気もあったり。「ブラジルの郷愁」という最後に収録されている曲は、僕の連想する「ブラジル」という雰囲気とかなり違っていて、フランス人が考える「ブラジル」なんてこんなものなのかな?という印象。曲の最終でちょっと「オチ」のような音があるのですが、それが終ると曲全体が終ります。その時に客のちょっとした笑い声が入り、すぐに拍手が続くところなんか、会場の雰囲気が伝わってきて興味深いと思いました。まあ、全体的にどの曲も録音がいいし、演奏もおそらくまとまりのあるものなんだろうし、これは良いCDといえそうです。 |
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note.008 / 2004-11-18
G. B. Pergolesi Barbara Schlick (soprano) (opus111 / ops 2-88) ビオンディ/エウロパ・ガランテによる「サルヴェ・レジーナ」を主題としたアルバム。ペルゴレージとレオの「サルヴェ・レジーナ」を中心にソナタを2曲付け加えたCDになっています。宗教曲ということで、しっとりとした雰囲気のある音楽。こうした宗教曲ってバロックの独壇場って感じします。聴いていて落ち着く感じです。同じ宗教曲でもヘンデルの「メサイア」と比べれば、室内楽編成のかなり小規模な作品で、むしろこういった小編成の音楽の方が宗教曲本来の姿という気もしますね。 しっとり系の宗教曲といっても、歌手がソプラノのせいかどこか花のある音楽になっているし、聴いていてとても気分のよいものです。演奏はビオンディが作り出す、現代的な感覚と古典的素養とが上手くバランスされた表現で、近時の古楽系バロック演奏を聴く醍醐味が味わえるのではないかと思います。ビオンディの演奏でも宗教曲である以上はあまり派手ではないので、違和感も感じないし、技術が全面に出るところもないし、わりとまとまった演奏ではないかと思います。このCDは中古盤で550円で購入。 |
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note.007 / 2004-11-4
Handel : Messiah Andrew Parrott (cond) 1988, 2CD set アンドリュー・パロット/タヴィナー・プレイヤーズ&コーラスによるヘンデルの「メサイア」。考えてみると、僕は今までろくにヘンデルを聴いてこなかったです。「ハープ協奏曲」とか「水上の音楽」とか「王宮の花火の音楽」など、どれも内容的にはイマイチというかBGM風の作りがどうもつまらなくて興味持てなかったところがあります。また「メサイア」は昔クレンペラーのCDを買って、わりと重いという印象があったため、これは中古屋に売ってしまい、それ以降「メサイア」のCDは自分の棚には不在でした。でも下記で取り上げたマンゼによるコンチェルト・グロッソを聴いてヘンデルを少し見直してしまい、今回パロット盤を手に入れました。 パロットを選んだ理由はショップの棚では1680円という値段で、名前の通った演奏家のCDの中ではたまたまこれが一番安かったからというのと、それに古楽演奏だったからです。結局、これを買って大正解だったのではないかと思います。録音も美しいし、細部の音もよく取れており、本当に聴いていて至福感があります。演奏的には特に第2部以降の音楽の美しさは自分的には好みです。何しろソプラノは美しいし、弦の音質、合唱のバランスの良さなど、総合的にレベルが高いんじゃないかと思います。他の盤とぜんぜん聴き比べていないのに、音楽の良さが分かるというのは、やはり優れた演奏である証拠ではないかと思います。歌詞が英語というのが個人的にこの曲の好きでないところですが、その点も自分的には気にならず、充分に楽しめました。他盤と比較できないのが残念です。これから機会をみてヘンデルのCDを少し買ってみようかと思わせる演奏でした。次にヘンデルで買うべきは、単なるBGM音楽であるという個人的な偏見のある「水上の音楽」辺りにしょうかと思ってます。バウムガルトナー辺りはもう聴く気がしないので、もちろん近時の古楽演奏で。 |
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note.006 / 2004-10-31
Vivaldi : "Concrt for the Prince of Poland" 1: Sinfonia in G major. RV 149 Andrew Manze (direct) 1996.
Handel : Concerti Grossi op6. Nos.1.2.3.5.10.11 Andrew Manze (direct) 1997. アンドルー・マンゼの廉価盤を2枚見つけたので買ってみました。箱にCD一枚とカタログが束ねてあります。前に出たものなので、それぞれ2002年と2003年のカタログが添付されています。マンゼの演奏は今までろくに聴いていなかったので、この機会に接しておきたいという動機により購入。 ヴィヴァルディの「ポーランド王子のためのコンサート」と題されたアルバムはヴィヴァルディの音楽を集めたものです。内容はコンチェルトなんですが、これは昔、ヴェネツィアを訪れたポーランド王子(ザクセン候フリードリッヒ・クリスティアン)を歓迎するために開催されたコンサート(1740年3月21日)のプログラムの一部を再現したものらしい。選曲はなかなか愉しい、ポーランド王子を歓迎するにのにぴったりなもので、当時の雰囲気がなんとなく伝わってくるようです。 このアルバムの2曲目にヴァイオリン協奏曲「海の嵐」が入っているのですが、同じ曲を以前にビオンディのCD(virgin classics)/ 7243 5 45547 2 8) で聴いていたんですよね。それで両者を思わず比較してしまいました。マンゼの方がヴィヴァルディの生きていた当時の雰囲気に近いだろうというのは確かでしょう。マンゼの方が典雅だと思うし。それに対してビオンディ盤の方がより現代的だしリズムも強調されている演奏です。両者それぞれ良い演奏で甲乙つけがたいのですが、よりバロック的な雰囲気を求めるならマンゼだろうと思いました。古楽派のヴァイオリニスト2人比べると個性に違いがあって興味深いです。 個人的に一番気に入ったのが、3曲目に入っているリュートとヴィオラ・ダモーレのための協奏曲RV540。このアルバムの中ではしっとりとした感じの音楽で、演奏もなかなか雰囲気のあるものではないでしょうか。第一楽章の古の響き、第2楽章ラルゴにおける弦の鄙びた音色と節回しの良さ、それにちょっとした間の取り方のセンスの良さなど、このラルゴをくり返し聴きたくなるくらいです。 もう一枚のヘンデルの「合奏協奏曲」は、本来2枚組のCDなのですが、これはカタログ付きの廉価盤のため1枚物になっています。冒頭に「5番」が入っていますが、これは昔、「アメリカ帝国の滅亡」とかいうタイトル(正確でないかも知れない)の映画で使われたのを覚えていて、ヘンデルの音楽の中では個人的に強く印象に残っている曲です。あれはカナダ映画で使われている言葉はフランス語でした。大学人を主人公にした映画ですが、映画の冒頭でこの「5番」を使っていた。その時の演奏は現代楽器の標準的なものでしたが、今回のマンゼ盤は、古楽器を使ったより洗練されたものです。しかも愉しさも充分にあり、曲の変わり目の部分もセンスの良さを感じさせるものです。勿論、音色自体、響き自体も美しく、充実した演奏ではないでしょうか。2枚組の方を買っておけば良かったとちょっと後悔しているくらいです。 * * * * * * * * * * * * * そろそろシューリヒトのコーナーを何だかの形で復活させたいと考えています。順序立てた記述と配列は見る人にとっては見やすく、その分有益なのですが、こっちからするとわりと実践しずらいところがあります。例えば作曲家別に編集する場合、同じ作曲家のCDばかり集中して聴かないとまとまった記述はできないです。でもそうゆうのは記述のためのCD鑑賞になりますから、どこか義務的な行為になってしまい、こっちは面白くないし疲れるしで、たぶん続かないだろうと思います。それでもっとアバウトにやりたい。そうすれば継続性を獲得できるんじゃないかと思います。前にも作曲家別でファイルを作りだしたことがあるのですが、これが一向に続かないうち、とうとう挫折。そんな経験から作曲家別や年代別、レーベル別などの整理され、かつまとまったものを作るのはやめることにしました。これは見る方からすればまことにやりずらいのですが、見る人は極端に少ないだろうし、見る人がいるとすれば、相当限定された範囲になるはずで、その点に甘えさせていただいて、もっと自分勝手に、自己中心的に、我がままにシューリヒトのCDについて感想を書いていこう。そんな気分になってしまっています。まあ、それがイヤな人は見なければ良いだけの話しなんで、別段、迷惑は人様にかけないであろうという推論によるものですが。 で、おそらく「シューリヒト鑑賞日記」という形になると思います。日々シューリヒトのCDを鑑賞し、その時その時の感想や批評を書いて行く形態です。なので、この「Music Note」に形態が近く、作曲家別、レーベル別、録音年代別といったカテゴリー別けは一切せず、日記のような形で綴っていくもの、という雰囲気ですね。これだと欠点は記述量が増えた後に、ある記事を検索しにくいというものです。もっとも御丁寧に僕の書いた記事を検索する人がいるのかどうかはかなりあやしく、おそらくはほとんどいないであろうという推論が成り立つと思うので、そこまで心配する必要は実質的になはないだろうと思っています。(この文章だって、おろらくは世界で2、3人くらいしか読む人はいないだろうと思う)でもそれだとちょっと作りが僕個人の美意識からズレるので、記述がある程度溜まった段階で、それを別個のファイルに整理するという方法があります。で、そうしようかなと。11月中旬辺りからボチボチ開始します。興味のある人は見て下さい。 |