桂花園の歴史

昭和21年 片上耐火煉瓦合資会社社長 松本史章(頼明の祖父)が片上出身者で、京都清水焼の陶工 草加春陽や河井寛次郎の弟子などを招き、築窯し、同年3月8日に初窯を焼いたのが始まり、この時の作品は釉薬ものの日常雑器、その後松本史章の弟で松本康人が二代目を継ぎ、伝統工芸士となりました。康人は備前焼作家であり、頼明は三代目となります。

備前焼は、我が国の六古窯と言われている瀬戸、常滑、丹波、越前、信楽、備前のなかでも、最も古い窯です。
古墳時代の須恵器の製法から発展し、平安時代から鎌倉時代初期にかけて、現在の原形が出来上がったといわれています。まさに「千年の歴史を持つ」焼き物です。

備前焼は土そのものを原料とし、釉薬を一切使わず、火の力だけで焼き締めるため、「土と炎の芸術」といわれています。
桂花園では、良質の陶土を約2週間かけて、赤松の割り木のみで、じっくり焼き締め、土味を生かした焼成に重きをおいております。

「備前焼」のちょっと不思議なお話
備前焼は鑑賞用としてだけでなく、実用品として、すばらしい特徴を兼ね備えています。例えば、「備前焼で飲むビールがおいしい」といわれているのもその一つ。確かに備前焼のビアマグにビールを注ぐと、細かい泡がふんわりとおいしそうに盛り上がります。これは備前焼の表面にある小さな穴が美しい泡立ちを助けているからです。
ビールだけでなく、「お酒の旨みが一級上がる」とも言われ、備前焼の酒器は、昔からお酒好きの方に愛されてきました。また、備前の花瓶に花を活けるとガラスの花器より約2.5倍長持ちするといわれてます。
これも通気性の良いことから水に気泡ができ、酸素を取り込めるため、水が腐りにくいことが理由と考えられています。