マブラヴ ALTERED FABLE

メーカーage
総合  72
シナリオ  63
 86
音楽  80
システム  86
ジャンルFD
発売日2007/8/31
終了日2007/09/16

コンテンツ

オルタのFD…なんだけど…

ageの色々な意味で話題になった『マブラヴオルタネイティブ』のFD。
収録コンテンツ内容は以下の通り。

・『かがやく時空(とき)が消えぬ間に
・『暁遙なり
・『マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス ビジュアルノベル
・『マブラヴラジオ 出張版
・『おまけ色々

発売がほとんど予定通りとなった、ある意味奇跡的な物です。そしてコンテンツも豊富。
では各コンテンツについて簡単に感想を。その後総合して。

・『かがやく時空(とき)が消えぬ間に
『オルタ』ラストの続編と言うか、安穏としたまともな世界に戻ってきたタケル達のafter story。
と言っても、どちらかと言うと『マブラヴ』EXTRA編をオルタメンバーで再構成と言う感じのもの。
あの『オルタ』の世界ではない。従って製作サイドが公言した通り、グロは無い。
で、時間の経過は『マブラヴ』とほぼ同じイベントが主体。

料理イベント⇒球技大会⇒誕生日(タケルと冥夜と悠陽)⇒温泉⇒クリスマスパーティー⇒新イベント⇒ラスト

勿論内容はある程度は沿っているが別物。
良い意味で『マブラヴ』らしいドタバタ展開とgdgd展開。『マブラヴ』好きならニヤリとしてしまう。
だけど、『マブラヴ』が今一で『オルタ』が好きな人には正直厳しいだろう。
評価すべきところは、『オルタ』のイメージを残さず、上手くキャラを使用した点。
これだけ大勢いると、どうにもおざなりになるのは否めないところだが、頑張った方だと思う。

欠点はやはりまとまりのなさ。
日常イベント、特に球技大会の前後はかなりダレル。
そして、個別ルートの意味もほぼ皆無。ラストに至ってはもうどうでも良くなるほどの締め方。
FDだからと言って無理やりエロシーンを各キャラごとに入れたと言うのが見え見え。
これだったら、ラストに分岐したヒロインで入れたほうがすっきりしたと思う。
あと、FDだから拘る必要が無いんだけど、『マブラヴ』好きにとっては、やっぱり『悠陽』に違和感が…
本編での『冥夜』の覚悟がなんだったんだろうと…
ラダノビット、ウォーケン、イルマ、ピアディフの設定も無理やりすぎる。
チャック・ザウバーについてもこれは引っ張りすぎ。かなりウザかった。
別のFDで既に発売済みの『マブラヴサプリメント』方式の方が良かったと自分は強く感じました。
まあ、『晴子』が入っていたのと『遥様』がいたので許してやろう。
ところで、『築地』ってこんな腐女子だったのには驚いた。


・『暁遙なり
これは『オルタ』の対BETA戦をモチーフにしたSLG。
キャンペーンモード、フリーシナリオモードなど様々なモードと難易度設定はありがたい。
SLGの場合、システム面がかなり重要。操作性はまあ及第点でしょう。
画面イメージはHEX制。
一昔前の『大戦略』、もっと前ならPCエンジンの『ネクタリス』(ハドソン)と言う感じ。
行動ユニットに行動数範囲内での戦闘と移動の概念で、この点については戦闘SLGでお馴染み。
ただ、方向転換の際にも行動数が消費されるのがネック。
あと、BETAはやはり強い。TANK級とか硬い硬い。あっという間に全滅も
ただし、ちょっと慣れると戦略的には物凄くどうにもならないものでもないので、なんとかなるはず。
ちなみに、登場キャラはオリジナル。
メンバー(伊隅ヴァルキリーズ)も入れても良かったと思う。


・『マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス ビジュアルノベル
これはTECH GIANで連載していたAnotherエピソードを、CGと音声追加したもの。
BETAとの戦いが前提だが、むしろ人間同士の絡みが主体。
国家間の駆け引きとかそっち方面を『オルタ』世界で展開しているので、ちょっと違ったイメージを持つでしょう。
ただ…正直ちょっと無理やりすぎる所が多いなーと言う感想。
最後の締めがもっとすっきりしたら良かったのになー


・『マブラヴラジオ 出張版
『君望らじお』のコーナーの一つ、『マブラヴラジオ』の特別編集というもの。
別DISCに収録している(初回限定版)ので聞いてみても損は無いレベル。


・『おまけ色々
デスクトップアクセサリーの壁紙(本作絵師のBouさん、ゲスト絵師さん達のイラストなど)、キャラVoice
これらが収録されています。
WindowsテーマとしてキャラVoice設定をすることが出来ますが、若本の『ラダノビット』は正直ウザイw
ネタとしては十分だけど、これをズーット聞いていると、自分ならスピーカーをOFFにしますね

総括すると、FDとしてのプライスはまあ打倒かな?
ボリューム的なものを考慮すると、FDとして購入する分には損はしません。
ただ、本当に良くも悪くもFDです。
『マブラヴ』or『オルタ』双方が好きな人限定がいいでしょう。
それでも不満は多い内容ですけどね。

本編と同じBouさん。ヘタレ絵担当の八雲剣豪・新野たけし両名もいつもどおり。
Bouさん…なんか絵が以前よりも明らかに違うシーンが増えていないかな?
特に正面立ち絵とあのシーンと、横たわっている時が物凄く違う。
それ以外の点ではやはりクオリティは高い。
本編よりもCG枚数は少ないけど、ある意味安心は出来ます。

エロについてはアブノーマルは無い。
ただし…悠陽は正直がっかりだった。あれじゃ淫◎姫だぜ…

音楽

・『かがやく時空(とき)が消えぬ間に
オープニングテーマ:『だってMUV-LUV(だいすき)なんだもんっ☆』(栗林みな実)
エンディングテーマ:『かがやく時空が消えぬ間に』(栗林みな実)

・『マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス ビジュアルノベル
オープニングテーマ:『INSANITY』(奥井雅美)
エンディングテーマ:『Total Eclipse』(奥井雅美)

ageの音楽は本当にいつも安心できるレベル。
SE音とかBGMは『マブラヴ』シリーズのそれ。だから音楽で展開が分かってしまうのがちょっとw
ところで、age作品のVocal曲は、タイトル名と作品名が同じものが多いのは何故だろう?
OPムービーは相変わらずのクオリティ。ただし、『オルタ』と比較するとそれよりは劣るかな。

システム

いつものage専用のシステム最新バージョン。
自分はもう慣れているので操作性は問題なし。マウスホイール対応はありがたい。
ただ、『前の選択肢に戻る』や『次の選択肢まで進む』って無かったかな?
これが無いので、セーブしていないと各ヒロイン攻略がかなり面倒です。
あと、背景が動くのは良いが、あまりチョコチョコ動きすぎるので、一瞬「あれっ?」
と思ってしまうときもあり。マシンスペックもそれによってシーン変化に影響がでるので設定は大事です。
今回修正パッチが出ていますが、それ以降は特に出ていないので割と安定しています。これも良し。
あとは、セーブ数がちょっと足りないと思う。これぐらいかな?

総評

過度の期待は損をする

正直もう一つと言う感想でした。
『マブラヴ』設定をオルタメンバーで構成するとこういう展開はやむを得ないでしょう。
ただ、オルタのafterとして考えればこれは及第点。
問題はやはりエロの入れ方と個別分岐の意味が皆無と言うこと。
エロを見たいキャラへの分岐と言う点が残念。折角のafterなのだから、それぞれの個性を生かしたEDにすべきだったのではないか?

夕呼先生がかなりぶっ飛んでいる。
まりもちゃんへの扱いの酷さよりも、完全にやりたい放題キャラになっている。
ラストの○○○○権利は正直唖然とした。
他のコンテンツについてもSLG以外は悪く言うと使いまわし。
目新しさは無く、全部詰め込みましたと言うところが残念でした。
『マブラヴサプリメント』の方がその点は遥かに良かったような。
もっとも、あれもOHPからの各キャラショートストーリを入れていましたが。

FDについてはこういう類をレビューする時に必ず「FDはFANの人のために提供する物
こう言っています。そういう点では及第点でしょう。
ただ、もうちょっと工夫して欲しかった。そこが残念でした。

あと、ここまで売れたのも正直疑問符ですけどね


※総評は総合評価の為、各部門の平均ではありません。
※あくまでも個人批評です。気を悪くされた方がいましたら、申し訳ありません。
※ご参考程度でお願いいたします。