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カクレクマノミの280匹繁殖記
はじめに
我が家のカクレクマノミのペアが、2004年4月に最初の産卵を始めました。
3回目までの産卵において稚魚の採取を行ない、最終的に280匹の稚魚を育てました。
我が家にはこれ以上の飼育余裕がないため4回目以降については残念ながら採取は見送っています。
今も約2週間ごとに産卵を繰り返しています。
産卵
産卵の前日からペアで産卵場所(ハタゴイソギンチャク付近のライブロック)の掃除を始めました。
この頃からオス、メス共にお腹から2〜3mmの産卵管(輪精管と輪卵管)が出てきます。下の写真の2番目の白いバンドのお腹部分に産卵管が見えます。
産卵は午後に行なわれます。当日は産卵場所のハタゴの触手をちぎれんばかりに口でしごき、住み家であるハタゴもこのときばかりは邪魔者扱いです。
おおよそ1時間半くらいかけて黄色に輝く卵を産み付けます。その数は不明ですが300〜400個くらいでしょうか?
産卵中の写真です。産卵管をライブロックに接触させながら、まるでお腹に目が付いているかのように1個づつきれいに隙間なく産み付けました。

ハッチアウト
産卵からおおよそ9日目の消灯1時間後くらいから一斉にハッチアウトが始まります。
なんとも幻想的な世界を感じます。
稚魚の体長は約2mmで、体色を表現するとシラスに似ています。
水面に当てたライトに集まってくる稚魚をカップですくい採取します。
ハッチアウト直後の写真です。水面近くを漂っています。

稚魚飼育のスタート
稚魚水槽にはエアレーションとヒータを設置します。
餌は不飽和脂肪酸で栄養強化したクロレラで二次培養したワムシを、最初は2時間おきくらい、その後は毎日5回程与えます。
最初からブラインシュリンプを給餌しても飼育は可能ですが、その場合の生存率は3割程低下しました。
孵化したブラインシュリンプにも不飽和脂肪酸で栄養強化したクロレラを与えて培養します。
ハッチアウト翌日の稚魚です。ワムシを食べてお腹が銀色に光っています。

体色が付いてきました
茶系に色づき、なんとなく魚っぽくなってきました。
3日目からの餌は栄養強化したワムシとブラインシュリンプです。
一日に数回底の汚れを吸い取り、減った分の海水を補充します。
一週間くらい経過した稚魚です。ブラインシュリンプを食べてお腹がオレンジ色です。

クマノミらしくなる
体色がオレンジ色になり、白いバンドも出はじめてきます。
蝟集性(いしゅうせい)が現れ始め水槽の隅などに集まります(写真は水温計の黒いキスゴム)。
餌は栄養強化したブラインシュリンプです。
食欲は旺盛です。水槽の中がオレンジ色になる程ブラインシュリンプをいれてもあっという間にたいらげてしまいます。
エアータイプのろ過装置を使用しています。
10日を過ぎたカクレクマノミです。

クネクネ泳ぎだす
この頃からクマノミらしくクネクネ泳ぎを始めます。
1ヶ月くらい経過した頃から2ヶ月目までの餌はブラインシュリンプと乾燥餌です。食欲は爆発的に旺盛です。
個体ごとに性格も多様で見ていて飽きません。チョロチョロと動きが早く目が回りそうです。
大型のろ過装置を設置しています。
1ヶ月経過するとカメラに向かって自己主張します。

大人への仲間入り
1ヶ月半経つとヒレに黒い縁取りがでてきます。これで幼児期は卒業です。
2ヶ月を迎える頃には大好物の乾燥餌を食べるのも競争です。
280匹のカクレクマノミ水槽です。

旅立ち
我が家の飼育事情からあえ無く長男2匹だけを残し、他の兄弟達は4ヶ月間暮らした故郷を後に大切に育てていただけるお家に養子にもらっていただきました。
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