アクセス数     コンテンツの無断転載を堅く禁じます。     Last update 2011.Mar.05


イギリス
風力発電、鳥類に危険なし
 風力発電は以前考えられていたほどそこに生息する鳥類にとって危険ではないと、ある研究が結論した。
 イギリスの研究チームの調査は農地に新たに建設された風力発電所では鳥類の個体数が負の影響を受けていないことを示した。この事実は英国生態学会のjournal of Applied Ecologyに掲載される。
 研究チームはイーストアングリアの2箇所の風力発電所で調査を実施した。そこでは23種、約3000個体の鳥類が記録されている。
 彼らのデータは風車の存在がカラスやヒバリといった種子食の鳥類の分布に影響を及ぼしていないことを示した。しかしその一方で、風力発電所建設によりキジの分布が変化したことも明らかにした。
 過去の調査は主に沿岸や高地に生息する水鳥と猛禽類への有害な影響が示されていた。それらの地域での鳥類保全への懸念は依然増加しており、新たな風力発電建設はイングランド中央と東部の低地といった、その他の地域に焦点を向ける必要が増加していた。
BBC News Website 01.Oct.2008

クジラに騒音障害

 国際動物福祉基金(Ifaw)によると海中の騒音が海獣たちのコミュニケ−ションと食事の妨げになっているという。 一部の海域では海中の騒音レベルは10年ごとに倍増しており、これを防ぐ処置はほどこされていない。
 地球規模のクジラの調査が先月実施され、IUCNは海洋騒音が明白な脅威となっていると結論を下した。
完全には解明されていないが、クジラやイルカは生存の重要な手段として音を利用している。シロナガスクジラやザトウクジラなどのヒゲクジラは数千Km先にまで達する低周波音を発し、イルカやハクジラは餌の位置を特定するために高周波音を発している。
 船舶のエンジン音やプロペラ音、海底資源探索の際使用するエアガンによる振動などの騒音は上記のような生物に干渉を及ぼしうる周波帯の音を発生させているとIfawは結論付けた。
 そのレポート「海洋騒音を下げよ」ではシロナガスクジラが有効に利用できる周波帯は商業船舶がエンジンで運航するようになって以来、約10分の1となったことが示されている。また海軍が使用する強力なソナーがアカボウクジラの大量座礁死を招いていることも記されている。
 保護団体の圧力は一部の海域でのアメリカ海軍のソナー使用や海底資源探査のエアガン使用の制限を引き出したが、それだけでは十分でない。多大な影響があり得る海域では完全に使用を禁止すべきであり、イギリスの海洋法のような国内法はクジラへの騒音障害を包括的に規制するものであるべきとレポートは述べている。
 しかし法制化の最大の障害は多くの海洋騒音は規制の及ばない外洋で起きていることだ。
BBC News Website 15 Sep. 2008

北米
五大湖の甲殻類消滅の危機
 カナダと米国の境界に位置する五大湖で生態系にとって重要なオキアミのような甲殻類の一種Diporeiaが消滅しつつある。Diporeiaの減少はこの甲殻類を餌資源としてするニシンの一種エールワイフの個体数に物理的ダメージを与える。そのほか、キングサーモンやニジマスなどの商業価値のある魚類も餌資源の80%をこの甲殻類に依存している。
 汚染と病気が原因かもしれないが、研究者らは外来種が主因となっている可能性を疑っている。ミシガン、エリー、ヒューロン、オンタリオ湖でのDiporeiaの減少はアジアや欧州の船舶経由で侵入したクワッガガイやカワホトトギスの増加と同時に起きたからだ。これらの貝類は湖底に張付き、Diporeiaが餌とする植物プランクトンを濾過し、大量の老廃物を排泄して水質を汚染し、病気を移すのだろう。
 研究者らはこれらの外来種がDiporeiaと在来の貝類を駆逐していることを証明できてはいない。しかし、その手がかりはスペリオール湖で依然個体数を維持している在来の貝類にあると見ている。スペリオール湖の水質は貝殻の形成に必要なカルシウム分が低く、外来の貝類はあまり繁殖できないからだ。
 この問題に関しては、気候変動はDiporeiaに直接影響を及ぼしていないと考えられている。Diporeiaは湖底に生息しており、そこは水温が低い状態で安定しているためだ。しかし気候変動が植物プランクトンの組成に影響を与え、その結果食物連鎖が不安定化し、個体数が減少した可能性もありうる。
Discovery News May 30, 2008

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