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猫作品 24


南天材猫印   2005年5月製作            材料:剪定した南天の木
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 今年の5月の連休、実家で黒猫「ち」を構いつつごろごろしていたら、庭の南天の木を切るよう、母に命じられた。一株から数本の幹が伸びていたが、そのうちの一本が邪魔な位置で葉を茂らせている由。
 「南天」は「難転」、即ち「難を転じる」ことに通じる縁起物。もったいないとも思ったが、猫の額ほどの狭い庭であるから、時に応じて切らねばならないのは致し方ない。
 とは言え、そのまま捨ててしまうのは惜しく、この縁起の良い材が何かに利用できないかと、枝を払って棒状にした。そして、枝を払った部分がえぐれた、その節のところで切ってみたら、ああら不思議、猫の顔の形になっている。丸い断面の凹みのところが、猫の耳に見えるのだ。

 で、ちょっと形を整え、目の位置を彫り込んで、猫顔の判子をこしらえてみた。表面はざっとたわしでこすって汚れを落としてから、胡麻油をしみ込ませた布で擦ってつやを出し、木肌を生かしてある。
 数十年で幹がこの太さにしかならない木である。目の詰んだ材は堅く、この程度の細工でもえらく骨が折れた。

 でも、画家でも書家でもない私に、押すべき使い道もあんまりないような。