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2003/03/18 YAMAHA CDR-HD1300 インプレその4
伸ばし伸ばしにしてきた一番大事な内容。インプレの最後として YAMAHA CDR-HD1300 の「音」についての印象を書いてみる。
このマシンの定価は75,000円。しかし、CD-R であるしHDD を搭載する機能がある。さらにビデオ出力まで持っている。録音機として入力する機能があり、アナログから取り込むことができるわけだから、AD コンバーターも持っているわけだ。
普通のCD プレーヤーと比べてどうなのだろうか?たとえば、定価66,000円のDENON DCD1550AR-N と同様の性能を持っているか?答えは否である。レンジも力強さもそのクラスのものには遠くおよばない。
では、もう少しクラスを落として、CEC CD-3300 や DENON DCD-750Uの 定価39,800円クラスと比べてどうかというと、これは非常に微妙な問題である。なぜならトランスその他の物理的な大きさがモノを言うために、音の馬力だけであれば、CDR-HD1300 の方があるだろう。
反対に、余計なものがたくさんついているのであるから、音の鮮度というか澄み具合では CEC や DENON の方が有利に違いない。
このマシンを買う人を考えてみれば、買い替えという線も少なくないだろうと思う。そこで、私の持っていた Victor XL-Z505 '91年製で当時の定価60,000円のマシンとの比較した結果を詳しく書いてみよう。
Victor XL-Z505 は'91年、そろそろオーディオという趣味が斜陽の時代に入ってからの製品である。この年のあと、Victor はCD プレーヤーの新製品を同価格帯で発売せず、XL-Z505 の販売を継続した。人気は高く2年連続でベストバイに選ばれている当時の名機の一つである。
当時のCD プレーヤーはオーバーサンプリング機と1ビット機がせめぎ合っていた。音はオーバーサンプリング機の力強さに比べて、1ビット機の繊細さという特徴をもっており、中でも XL-Z505 は Victor特有の K2 インターフェイスとあいまって力強さでは、クラスを完全に超越していた。
さすがにレンジは広いとはいえないものの、同クラスのCDプレイヤーと比べて狭いということもなく、バランス自体も低く押し出しが良いガッツのある音をたたき出しており、クラシック向きではないにもかかわらず、オーディオ評論家から高い評価を得ていた。
今から12年前の60,000円のCD プレーヤーを CDR-HD1300 を超えることができたのか?答えは否。残念ながら、CDR-HD1300 の音自体は XL-Z505 を超えることはできない。
まず、聞いてみて思うのは YAMAHA 特有のCDプレーヤーの音のバランスの悪さ。昔から、 YAMAHA 製のCD はこじんまりとまとめようとして、逆に全体のバランスを壊して音をつまらなくしてしまうようなところがあるのだが、このマシンにもその傾向は色濃くでている。
ただし、Fレンジそのものについては、 XL-Z505 がワイドレンジで売っている機種ではなかったので、わずかにYAMAHA の方が広いと言えるかと思う。
音の力強さや厚みについてだが、これは相手が悪いというか、XL-Z505 の圧勝。ロックやフュージョンなどは、YAMAHA では軽い軽い。比較してみるとかなり寂しい感じになってしまう。
結論としては、どうだろうか?最新機種の定価39,800円ラインから考えるとまあ、クオリティ確保。定価50,000円を超えるものとの比較ではここ数年の機種と比べて苦しいといったレベルではないかと考えられる。
では、私はどうしているかというと、実はクオリティダウンの憂き目にはあっていまい。私はPioneer D-07A という定価120,000円の DAT のDAC モードを使って再生しているために、音自体はほとんど変化せずに使用することができている。
Pioneer D-07A は、レガートリンクコンバージョンという高域を伸ばす(倍音を補完する)独特の仕掛けがあり、抜群のFレンジの広さを誇る。電源回路などもクラスが上であり、余裕があるサウンドを楽しむことができているわけだ。
結局、YAMAHA CDR-HD1300 はその機能の多さと裏腹に音自体はもう一歩ということになる。であるかせ、できれば数万円程度の質の良いDAC などがあればよいが、そうでない場合は気軽に楽しむつもりでいないとオーディオファンのめがねにかなうマシンとはいえないように思う。
2003/03/11 YAMAHA CDR-HD1300 インプレその3
今日は一杯飲んで帰ってきてしまったので、いつも以上に脱線するかも知れませんが、よろしく。
よし、これで何を書いても平気だぞ・・・とは、いいすぎか(^_^;;
さて、今日はユーティリティの話。このYAMAHA CDR-HD1300 というのは、CD を何枚も何枚も中にデータとして格納できるわけだが、もしただ闇雲に中に入れたとしたら、何がなんだかわからなくなってしまう。
であるから、当然読み込んだアルバムに対しタイトルを付けることができる。通常は、リモコンから入れるのだが携帯電話のような入力方法であるし、大量に打つのはしんどい。
であるから、パソコンとつないで入力できるようになっているのだが、この接続方法がなんといまどき RS-232C なのである。どーしたんだーYAMAHA。技術力ないのかあ。USB にしろよー。RS-232C ケーブルなんて持ってないぞー。
それと、接続のケーブルがクロス結線なのも謎のような気がする。パソコン同士であるというような場合をのぞいて、機器とパソコンとの接続というのは、一般的にストレート結線にするもんじゃなかったっけ?しばらくRS-232C なんか使ってないから忘れてしまった。モデムなんかストレートだったような気がするんだけどなあ。
さて、このRS-232Cを通して中のアルバムや曲のタイトルをつけるソフトであるが、本体には付属していない。YMAHA のWEB ページからダウンロードして使うのである。
ということは正式サポートというわけではないのかな。と思ってもみたのだけれど、ヘルプでは不具合があったら問い合わせてくれ、などと書いてあるところをみると、「作るだけは作ったが、後は知らん」というわけでもまんざらないらしい。
うちの環境では、パソコンと CDR-HD1300 の間は6畳間の向かいにあり、離れているのだが、長いRS-232C ケーブルなんか床の上をはいずるのはイヤだ。
幸い、CDR-HD1300 が入っているオーディオラックの上にプリンタがUSB 接続されているので、ここで分岐させて USB←→RS232C 変換することにした。
ここで、USB ハブと変換の二つとも買うと出費が嵩むと思っていたら、いいものを発見した。Arvel の HDCUSM というもので、USB ハブに RS-232C ポートとセントロのポートのついたミニドックである。バスパワー専用であり、ちょっと不安もあったが、これを買ってきてつないでみた。結果はOK で何の問題もなく使えている。
ここで問題は、いくらパソコンのキーボードが使えるといっても、曲名をいちいち入れるのは面倒くさい。そこで私がやった方法は、パソコンにCD をいれてネットを通して CDDB 情報を取得するという方法である。
ウチにあるソフトは「CDラベルプロダクション4」という製品で、本来は CDラベルを印刷するソフトであるのだが、これに CDDB 機能があるのだ。パソコンにCD をいれて、情報をテキストに取得という作業を繰り返し、エディターのキーマクロ機能で CSV に一気に変換してしまう。
これをエディタに貼り付けてはセーブと YMAHA のユーティリティに読み込みの作業を繰り返し、1時間で30枚近くの曲名を入れることができた。なお、CD-TEXT を持っているCD の場合は直接アルバム名と曲名が入るが、うちではまだお目にかかったことがない。古いCD ばっかりだからねぇ。
ちょっと不便なのは、英数と記号のみしか入力できないことで、漢字が使えないことである。CDDB 情報も漢字が入っているので、そのまま使うことができないのだ。漢字をローマ字に変換してくれるソフトでもないだろうか?
さて、せっかく入力した文字も本体の狭いディスプレイでは、あまり感動がないし、選ぶのにも時間がかかってしまう。そこで、CDR-HD1300 には VIDEO-OUT 機能があるのだ。テレビに接続して、アルバム名や曲名が表示できる。
壮観なのは、全アルバムの全曲のランダム再生で、思いもよらない曲がすごい順番で演奏されるのだ。オスカーピーターソンの後にシャバランクスがかかり、スウィングアウトシスターのあとは、斉藤由貴というハチャメチャさ。ただ、一つの問題は持ってないCD はかからないということである・・・おいおい。
そういうときは、レンタルでもしてくればよいのだが、このレンタルをしたものについての問題を次回とりあげることにしよう。
2003/03/10 YAMAHA CDR-HD1300 インプレその2
さて、昨日は 「YAMAHA CDR-HD1300 は CD-R で HDD が付けられるオーディオだよん」というところまでを書いた。Seagate のバラクーダはなぜか STEREO 誌では、最低な評価であるというのも書いた。今日は、「それでは私はどんなハードディスクをつけたか」というところからである。
昨日、バラクーダがダメな理由として、読み込み書き込みのタイミングが違うと書いたが、同時にウルサイことも書いた。これは単純にバラクーダシリーズがウルサイというのも確かにあるのだが、なんと言っても 7200回転であることが大きい。
ハードディスク選びといえば、昔は IBM が静かで信頼性も高かったのだが、ATA100 のフォーマットで先行して失敗してから評価ががた落ちになってしまった。
ついでだから、その辺のいきさつも書いておくとしよう。それまでATA33からATA66と新しいフォーマットのトップを切っていたのは、QUANTUM であった。そのため、QUANTUM のハードディスクはトラブルが多く、マザーボードとの相性問題もたびたび発生した。
これは先鞭を切るメーカーの宿命ともいうもので、ある意味仕方がないものであった。どんなマザーボードがでるかわからないのに新しいフォーマットのHDD を出すのであるから当然である。しかし、 IBM の場合はそれではとどまらなかったのである。
IBM は ATA100 のフォーマットが策定される前に ATA66+ という表記で実質ATA100 のフォーマットを先行発売したのである。そして、その高速動作のHDD にガラスプラッタを採用したことが、大失敗の理由であった。
HDD とは、円盤に磁気を塗り高速回転させるため、その重量は大きな問題であった。そこで、金属ではなく磁気を塗る素材としてガラスを含んだ素材を使ったのだ。しかしこれは特別新しい技術というわけではなく、2.5インチサイズのノート用ハードディスクでは、すでに取り入れられていた安定した技術のはずであった。
ところが精密機械というのは微妙なものなのだろう。本当のところはガラスプラッタが主な理由であったわけではなく、製造工程での問題という発表はあったのだが、初めての先行フォーマット、初めて3.5インチサイズのハードディスクに採用されたガラスプラッタは初期不良、動作不良で壊れまくってしまったのであった。
それから、IBM はハードディスクの信頼を完全に回復することはなく、なんと今年日立製作所にHDD事業を売却ということになってしまったのだった。もちろん、撤退の一番の理由は利益率の確保ができないということなのだろうが、あの事件がなかったら、やはりどうなっていたかわからないと思う。なむー。
えー、関係ない話が長くなってしまったが、やっと YAMAHA CDR-HD1300 の話に戻る。この話の流れからわかると思うが、私の選んだのはここのところ非常に信頼性の高い製品である。Maxtor DiamondMax 16 4R120L0 (120GB) という機種である。これは、5400 rpm のディスクで価格も安い。ここのところ、Maxtor のハードディスクは壊れていないし、相性問題にもあったことがない。
取り付けてフォーマットをするとなんと15秒程度で終わってしまった。こりゃ本当にフォーマットはしていないな。独自の簡易フォーマットなのであろう。もし、トんだらまるごとではないかと思う。こわー。
えーい、インプレらしいインプレは全然書けなかった。次回こそ、このマシンの内容を書く予定だ・・・・とはいうものの、まだまだ脱線するネタが多いんだよなあ。この機械は。
2003/03/09 YAMAHA CDR-HD1300
去年の10月以来、間があいてしまった。その間に何があったか・・・
まあ、随分と書きづらいことがあったと思ってくらはい。
そんな訳だから、今後も毎日書ける保証など何もないです^^;;・・・んなとこでよろしく。
タイトルの商品 YAMAHA CDR-HD1300 を買った。
これは、まったくなーんにも考えてない商品名というかなんというか・・・・
具体的にいうとCD-R で HDD が 137GB のものまで入るというまんまの商品ですな。あと、忘れてならないのは、これはコンピュータの周辺機器ではなくて独立したオーディオ製品なのででありました。
これが、年を明けてから STEREO 誌1月号、2月号で連続特集。季刊 Audio Accessary 誌でも生録に使用したりしてにわかに注目されてきたわけ。
おかげで渋谷のビックで見つからずに新宿のヨドバシまでいき、さらにみつからなくて、問い合わせをしてようやく新宿のビックで買ったという代物。
話は脱線するけど、月間 STEREO 誌ってまだ、あったんだねぇ。浜田山の駅前の本屋ではもはや発売日にも置いていない。偶然 2月号をどこかの本屋で見つけて、1月号は BOOK OFF にあって150円で買ったという次第、いやはや。
話をぐぐっと戻して、CDR-HD1300 の話
HDD は 137GB のものまで入るのだけれど、最初はついていない。もし買わなかったらどうなるかというと何もできない。CD の再生だけ。ただの CD-Rとして使うこともできない。HDD を自由に選択できるとは私らにとってはありがたい話だが、シロートの人には結構大変な仕様なように思われる。YAMAHA も思い切ったことをしたもんだ。
この HDDも機種によって、音が変わるというのを STEREO 誌2月号でやっていたのだが、HDD のオーディオ聞き比べとは随分な世の中になったもんだ。ちなみに最悪の音は Seagate のバラクーダだった。
これには、思い当たるフシがある。実は、バラクーダは7200rpm の高速IDEハードディスクなのだが、回転のタイミングが他のハードディスクとは違うようでベンチマークなどを行うとデータの読み込みも書き込みも早さの動作曲線がまるで違うので有名なのである。
そのため、IDE-RAIDなどでは不思議と早くなったり遅くなったりして、いまどき相性としかいえないような事態がまま発生する。
おまけに Seagate のHDD はだいたいウルサイんだ。 STEREO 誌2月号の評価でバラクーダは「オーディオクオリティに達していない」と酷評されていた。まあ、Seagate の人だってHDD 作ってオーディオで文句いわれても困るんだろうけどね。
で、他にも面白い話がいくつかあるんだけど、それは次回とゆーことで。