北の国から04晩夏 「安息」


田舎とは、そういう風に出来ている。

 8月23日の深夜、遅い夏休みを実家で過ごすためにバードさんは新宿にいた。高速バスに乗って田舎の仙台に帰るためだ。いつも実家で着るであろうTシャツやら沢山持っていっても、結局は着ないで持って帰ってくる事も多いので、今回はかなり軽量装備で23:50発の深夜高速バス「正宗号」に乗車。このバスは翌朝の5:40分に仙台に着く。酒でも飲んで乗車すれば寝ている間に到着である。
 さて仙台駅からローカル線に乗って実家まで帰るのだが、この時点で田舎らしさに遭遇。電車の間隔が長い、ホントに長い。ラッシュの時間帯以外は20分、下手したら30分は間が開く。この時点で都会から田舎モードにスイッチを切り替えておかないとイライラしっ放しになるので、ガチャンと切り替えて、脳味噌ツルツルになるまでだらけてみようと心に決めるそんな朝。

リアル版「お魚天国」

 ♪さかな魚サカナぁー。とにかく田舎に帰るときのリクエストは「魚を喰わせろ!」なので、のっけから秋刀魚の刺身である。お母さん有難う。
 あ、ところで、ここまで見てきて「春のグアムと比べると画像地味だなー」と思ったあなた、正解です。基本線「光度の高い明るい画像」と「そこはかと無く毒入り風味の楽しい文章」で構成されているブルースターカフェではありますが、本当に今回は娯楽っぽいものは何にも考えずに帰っちゃったんで、ただの「他人の家の田舎暮らしの現状」ってだけに終始しますから覚悟しといてください。

田舎の定義。

 「向こうの空をさえぎる建物が無い事」これが自分にとっての田舎の定義である。あくまで自分基準ですが。東京に生まれて東京の都心で育ったら無い感覚なのかも、でもこうして川と緑と抜けのいい青空は自分中の懐かしい風景なのだ。
 この日は母親の買い物に付き合って荷物持ちをする、徒歩で片道40分はかかりそうな所をわざわざ話をしながら歩いて行く事にした。背中には荷物を入れるためのリュックを背負って、昔だったら「面倒くさいから嫌だ」とか言ってた癖して自分から率先してもうすっかり秋の匂いがする道をぽくぽくと歩いてゆく。

ROUTE45

 平日の昼間の国道でこんな感じである(ちなみに国道45号線と言う通りなのですが)。いい意味でゆるい。
 国道沿いに風景をふさぐ建物が無い、見通し全開である、しかも快晴ってどうよ。

宅地造成中

 結局買い物に言った先は、これから新興住宅として開発中の場所に先を見越して作られた大型のドラックストアだったのですが、やー遠い遠い。でもお目当ての商品をかごに入れて、母親と「アイスでも食べよっか」と言いながら店の前のベンチで一休み。そしてまたテクテクと同じ道を歩いて帰ってゆきました。お散歩には丁度いい感じ。

ビール工場へ行こうよ!

 昨日の長距離お買い物ですっかり爆睡したものの、逆に熟睡できてすっきりした翌日。なんと言ってもお楽しみはビール工場見学だ、横浜は生麦にあるキリンビールの工場では見学後の試飲は1杯だそうな。ところがキリンビール仙台工場では20分間飲み放題!これを最高と呼ばずして何を最高と呼ぶのか。しかし今回はもうひとつ目的があって、いつも試飲をして帰って来るだけなのだが、今回は併設されているビアレストランでお料理を食べるのが目的である。普段家事に明け暮れる母親にご飯をご馳走しようと言う暖かな気持ちの表れであって、決してビールが目当てではない、嘘っ!まーそんなこたーどうでも良くて、案の定午前中の送迎バスはうちら親子の貸しきり状態でビール工場まで暢気に進んでゆくのであった。

進化を見た!

 えー、工場見学の後に、ちゃんと20分間心行くまで、殺気立ちながら大量のビールをぐいぐい飲み、併設のビアレストランに移動。ちょっとお昼時でランチタイムのメニューを見たら、鱸と魚介のポアレのランチセットがお手ごろ1500円で出ていた。しかし片田舎のしかも都心とは無縁のビール工場で果たしてどんなもんかと思って出てきたお皿がコレ!おー、いけてる!しかもお味のほうも充分合格点で、まさかうちの田舎でもこんな感じのお料理が食べれるなんてびっくり。田舎の静かなる進化だ。

ベランダからの夜景

 夜が涼しい。避暑で帰ってきた田舎は本当に涼しい。よく考えたらまだ都心に出てくる前、実家に住んでいた頃はクーラーって使ったことないし、しかも未だ実家にクーラーは無い。しかし、宮城の夏は昼間に暑くても夜がかなり涼しい。実家のマンションは表と裏の窓を開けて扉を全開にしておけばビュンビュン風が通る。地面の総面積に対してのコンクリート率が低いとこうも涼しいものか。でも、学生当時はこんなにピカピカしてなかったんですよ、国道沿いにイルミがこんなに。なんだろう、微妙に進化している。

訃報

 夜が明ける手前の4時過ぎ、バイブにしていたのにもかかわらず、メール着信で点滅する携帯電話のフラッシュライトで目が覚めた。メールは友人のNからで、朝の4時に見るにはインパクトの強い内容だった。直接会った事は無い方なのだが、話の中に名前が良く出てくる人が「自殺」したという知らせだった。そこから4往復くらいメールをしてまた眠りに。なんかきちんとデジカメで画像撮ってる自分のちゃっかり具合にちょっとがっかりしつつもまた深い眠りに。

荷物持ち担当、働きます。

 でもってこの日は午前中の早い時間から近所の大型スーパーへ、近所と言っても徒歩20分ですが。この日はおさかなを探しにいきました。もちろん売り場には「おさかな天国」が流れておりました。脳内にインプリントされるメロディーライン。

大好物。

 お買い物で烏賊ゲット!と言う事で。いかやきー、ししとうやきー。特に「しし唐」は本当に好物で、山盛り盛のしし唐焼きはこの後丸々ぺろりとたいらげる始末。や、ここまでに秋刀魚、ほっけ、マグロ、かつお、赤魚(関東だときちじ?)、カレイそれにイカ。リアルおさかな天国万歳。

そして最終日。

 出てきた食事をもりもり食べ、父親の晩酌に付き合いながらも、飲み飽きた父親を横目にそこからも延々飲み、しかも鬼のように眠り、ほんとに何もしなかった夏休みも本日が最終日。やー、仕事で揉めに揉めていたすぐ後の夏休みだっただけのことはあって、今回は本当に心のダメージ解決に努めた結果、本当に癒されました。なんかのーんびりしてギスギスしていない田舎はいいですね。心の体力がよみがえりました。田舎万歳!

横浜に帰る日は・・・。

 台風が近づいている、しかも季節の変わり目。もう秋が近づいてきているのでしょう、雨が降るごとに気温は下がっていくのでしょう。春にあんなに先走ってグアムまで夏を探しに行ったのに、日本に訪れた夏を楽しめないまま秋を迎えてしまいました。横浜に帰ったらこの秋は充分に楽しみたいですな、と思うのですが都心はまだ残暑チックらしい。がんばって残った残暑も楽しんでみたいと・・・ハイ。

マンガッタンライナー再び

 北の国から03’夏、でも登場の「マンガッタンライナー」、漫画家石ノ森章太郎さんの出身地石巻と仙台を結ぶ仙石線、この路線を走る石ノ森さんのおなじみのキャラクターが車両を埋め尽くすこの電車に、今回は乗る事となった。ふっつーに電車待っててこの電車がホームに入ってくると未だギョっとするのですが。今回乗った車両はサイボーグ009でした。んで車両の中がまた凄かった。

マンガッタンライナーその中身

 マンガッタンライナーってたぶん「マンハッタンライナー」に引っ掛けてんだと思うのですが。かたやコンクリートシティを突っ切るのに比べて暢気な田園地帯を走る漫画列車、しかして車内は吊り広告から張り広告の場所まで、漫画家を目指すデザインスクールの生徒の作品やら、石ノ森さんと親しい漫画家さんのレアまんがやらが所狭しと張られていた。やー乗って見るもんだねぇ。そんな中でちょっと可愛い作品が何点かあって、デジカメでSHOOT。

整備完了

 北の国から03’早春でちょっと触れた仙台駅の東口。昨年の時点ではまだまだ整備途中って感じでしたが今回すっかり整備が整って、立派な感じになっちょりました。昔LAOXが入っていたビルはすっかりテナントが占拠してインターネットカフェや、飲食店が入ったビルに生まれ変わっていました。曲線を多用したデザインで構成されていて、なんだか自分の知っていたあの野暮ったい東口のイメージを覆い隠そうとしているようで、ちょっと半笑い状態で高速バスの出発を待つのであった。

ただいま故郷、そして行って来ます。

 夏は涼しいし、空は抜けてるし、川は流れてるし。どっぷりリラックスしてきましたよ、田舎最高!そんなこんなで仙台駅の東口から帰りの高速バスに乗り、今回は終点の新宿ではなく一つ手前の池袋で降りてみる。とどうでしょう帰りのスムーズなこと。池袋から横浜まで直通の湘南新宿ライナーに乗ったらこんなに楽チンでいいのか?と戸惑うほどのスムーズさ。よく考えたら高速バスが一番時間をとられるのは池袋から新宿までの渋滞エリアであることを再認識。いやー、うちの田舎もあんまり高い建物とかは建って欲しくないけど、できれば美味しいイタリアンが食べれるお店とか増えて欲しいかな、でもきっと無理だ、お魚とか焼いたらそっちのほうが美味しいもん。今度は年末に帰りますね、またおさかな三昧よろしくお願いします。




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