ぐるぐる


金とCDは天下の回り物

ひっそりと野に咲く花のように黙って
オープンしたここ、ぐるぐるミュージックでは、
「人に貸して貰った!」
「何だか曰く付き」やら
「もうすでに3枚同じの買ってる」など、
「良い悪い」ではなく「心に残った」CDばかりを
並べます。両手ぶらり戦法(明日のジョー)企画。
本当にひっそりと行きます。

椎名林檎についていろいろと。

 単にファンなので、どうこう言うのはナニかと思い触れずにいたのです、03/11/23に新曲「りんごのうた」が発売し、即買いして内容を確認しいたたまれず、林檎様に対する気持ちを吐露してみようと。で、バードさんは世間の動向と同じくデビュー曲の幸福論、ではなくて「歌舞伎町の女王」の露出にて彼女その存在を認識。もうこの曲を聞いた時点で中毒症状が発症。
 ♪女になったあたしが売るのは自分だけで
    同情を欲した時に全てを失うのだろう
 その別嬪な娘はたった18そこらで、こんな貧血のおきそうな歌詞をギターを弾きながら吐き出すように唄っていた。この衝撃はそれまでに発売されていたCDを購入させるに及ぶ衝動を起こさせる。事細かに書くと長いので「リモートコントローラー」と言う曲がバードのお気に入りなのだが、「女と言う性」を前に押すという、日本では伸るか反るかのテーマ性も、曲の完成度と美貌が周りに有無を言わさない結果見せた。この当時「YダHトミ」さんの事でレコード会社ともめてるなどの噂が実しやかに囁かれていたが、現時点で同じ事を言う奴は一人もいない。元々林檎様とYダさんはギターを弾きながら唄う以外は何も似ていなかったのだよ。と言うかまだこの時点で林檎様は氷山の一角のちょっとしか見せていなかったのだ。そんでもってアルバム「勝訴モラトリアム」が鬼の様に売れる、このアルバムはファンの中でもNO1と言う人が未だ多く、最初にして最強のアルバムだ。この後、本人も意図しないスピードで椎名林檎を世間に知らしめた、白のピンヒール・シルバーリングでガラスを叩き壊しまくる、ナース姿が見る者の洗脳しまくった「本能」が出る、このあたりで21歳、世間が彼女の動向を見ながら「何時彼女は失速するのか」舌なめずりしていた所に「ギプス」「罪と罰」を発表、圧倒的余裕を見せ、セカンドアルバム「敗訴ストリップ」発売。この中の「浴室」は単純なフレーズの繰り返しの中から湧き出るグルーヴ感を打ち出し。シングルカット曲をも抑える程隠れた名曲となる。でだ、結婚妊娠出産離婚と足早に走り、カバーアルバム「唄い手冥利」がでる。このアルバムで彼女には日本語と外国語の枠が無い事や、作家としての力以上に唄の上手さを見せつける結果に、これに続くのがシングルの「茎(STEM)」、オーケストラの演奏でジャパネスクな曲調に乗せた英語の歌詞。そして満を持して出したアルバム「加爾基 精液 栗ノ花(カルキ ザ−メン クリノハナ)」もうタイトルの時点で世間をひらりと飛び越えている上に、このアルバムではそれまでファンですら勝手に認識していた「椎名林檎ってこうだ!」と言う概念をも覆した、そう、これが椎名林檎の隠していた「有能な企画屋」としての才能だ、今回の新曲「りんごのうた」はその才能を更に発揮し、同梱のDVDで見られるビデオクリップには唖然。今まで誰かやっていそうでやっていなかった「本人のPVのセルフカバー」クリップなのだ、そして彼女の特徴のひとつでもある唇の左上のホクロが・・・どぇーっ!。彼女はとても難解な人のように思われているが、インタビューなどで答えてる内容は至ってロジカルだし、世間に認知されている椎名林檎と言う商品の一番の理解者であり、一番有能なプロモーターである。今後も彼女は誰も想像しない方向に化けたり、あるいは思いも寄らない逆行をして見たりして、ファンを翻弄してくれそうな気がしてならない。ラヴ!ほんとこれからも何卒!

バードの中では大ハズレ。

 ご存知マッキーこと槙原敬之さんでございますが、この人も何かと波乱万丈で、えぇ。これが出た当時世間的にはこのアルバムの評価は凄く高かったような気がするのです。マッキーは決して嫌いではないのですが、ちょっとこのアルバムは失敗でした(バード的に)。そんでもってのカバーアルバム「Listen To The Music」です。このアルバムはマッキーがリスペクトされたアーティストの曲をチョイスして唄ったものなんですけど、たまたまこれを買った理由が、バードさんが大好きなユーミン、中島みゆき、大貫妙子さんの曲をカバーすると言うので、発売前から楽しみにして購入したのだが・・・うーん。微妙。
 マッキーの最大の特徴はそのシンプルな言葉で破壊力絶大の作詞能力とキメの細かいベルベットのような声をストレートなメロディーラインにのせて聞かせた時に効力を発揮する「治癒的効果」であろう。しかし名作ばかりを選んではいてもなにしろ他人の詞。それと何が失敗だったって、バードさんの「ユーミン」「中島みゆき」「大貫妙子」に対する多大な思い入れとマッキーの落とし所の地点が違ったのだ。結果バードさんが思ったのはユーミンの曲はユーミンの声で、みゆきさんの唄はみゆきさん、大貫妙子の唄は大貫さんの声で聞きたいと思ってしまった所でしょうか。このお三方は別な人が歌って良く聞こえた試しがない。オリジナル以上に聞かせてくれる人に出合った事がほとんど無い、ブランド力のあるマッキーでもこのチョイスはいけていない気がする。ほんとこのアルバム聞かないんだよなぁ。買って3回くらいしか聞いてない。本当に。

あくまで、あくまで極私的趣味。

 過去を振り返って、胸の奥がすっぱくなるトピックスって誰でもあると思うのですが、えーっと「戸川純」あー、酸っぱい。サワー過ぎる。なんか当時異端なものって物凄く引力を感じていたんです妙に。当時コアーな名曲「玉姫様」を「夜のヒットスタジオ(懐かしいー!)」で巫女の格好をしてのた打ち回りながら唄っていた戸川純にはもうシビレにシビレ、バードさん当時「結婚したい女性」のNO1だった(をゐをゐ)。この下敷きが現在、椎名林檎への崇拝的な憧憬に繋がっていくのだと思うのですが。
 で、その戸川純をヴォーカルに据え作曲編曲に上野耕路、作詞に太田螢一を配したユニット「ゲルニカ」のアルバム「新世紀への運河」、フルオーケストラの演奏、レトロな詞、異端の唄姫が歌うその世界はまさに時間座標軸をひん曲げるのも、まるで赤子の手をひねるが如く。しっかしこの感動を誰に話しても全く共感して貰えないのは、あまりにもふり幅が「あっち」過ぎるためなのですが、このアルバムに1曲目の「磁力のビギン」と言う曲で唸る戸川純を聞いて欲しい。凄いカッコイイ。誰も共感してくれないが本当にカッコイイのだ。いいのだ自分だけわかっていれば良いのだ。悔しい本当に。

ステージの違い、あからさま。

 日本にも、本人が優秀なシンガーソングライターで、他人にも優秀な作品を提供している人がいます、で、ユーミンにみゆきさん、井上陽水さんなんぞは、他の人に提供した曲を集めてセルフカバーアルバムなんぞを出してます、で、「IN SQUARE CIRCLE」ステーイビー・ワンダーです。元々このCD何で買ったかと言うと、本当にお恥ずかしい限りですが、怖いもの知らずだったもので、バードさん若気の至りだった時に、ホンダのCMでかかっていた「OVERJOYED」と言う曲を、えー・・・、カラオケで唄おうと、練習用に買いました。スイマセン!本当にスイマセン!歌詞が英語である事ももちろんですが、結果はとてつもなく無理だったんです、なんでってあーた、メロの音域が恐ろしく広大。360度見回しても地平線しか見えない位、上がたっかい高い血管切れそう。キー下げて唄ったら今度下がひっくい低い地獄に落ちそう。ところで、スティービー・ワンダーも他人に楽曲を提供しているんですが、この人、他人に提供した楽曲を「あー、なんか良い感じだから、自分でも唄ちゃおー!」と唄うのです、オリジナルより上手に。そしてオリジナル以上に売れる。あんたソレは反則。
 ソレってゴージャスなプレゼント渡しておいて、足払いかけるようなもんじゃないですか。しかもアンタ唄ったら誰より上手いに決まってんだから、相手のダメージも相当なもので。3倍返し以上でしょ勿論。

強運、ラテンの王子様。

 東北生まれながら、ハートはラテンの熱い血が流れるバードはやっぱりラテンのリズムに弱い。で、リッキーマーチン。
 この王子様、実は意外と強運の人。リッキー様は類稀な美少年だった為「南米の光ゲンジ」と言われたかどうかは知らんが、「メヌード」と言うアイドルグループの一員だった。古い記憶で噴水の中で歌ってるプロモーションビデオを覚えてるのだが、子供の頃外国人の顔の判別って付かないじゃないですか、で当時の彼がどんなんだったか一切覚えちゃいない。
 日本の場合「アイドルグループの若干一名」がワールドクラスのアーティストに育つなんてありえない。ところが王子は周りの人たちとの引き合わせが強運なのか、この「世界戦略向けデビューアルバム」では楽曲からプロモーションに至るまで(だってアメリカ向けにマドンナとのデュエット、ヨーロッパ向けにMejaとのデュエット曲も入っている。)パーフェクトだった。
 強力なプロデューサー・わかりやすくてノリノリな曲・ちゃんと唄も上手い・美系・スタイルもイイ・完璧なプロモーション。結果売れに売れた。こう列記すると、バードが敬遠するカテゴリーなのだが、イヤイヤこの王子様はさらにぶっとかった。WEBが普及して最近特に目にするのだが、この王子、自国の大衆誌で全裸のグラビアで撮影されている画像がウジャウジャある。そう、このアルバムでワールドフェイマスになるまで、山ほどやっつけ仕事こなしてるんすよ。こう言う人って人間的に尊敬しちゃいがち。登り詰める手前の藤原紀香の時と同じ「ガンバレよ!」と言う気分にさせてくれる。熱い熱い!なんたってひろみ郷がカバーしてんだもの。でも初めて「ゴールドフィンガー・・・」聞いた時には、血ぃ抜かれたみたいにだるかったなー。なんか。凄く。

カッコイイ、マジでこれは。

 デビューした当初「マドンナのパクリじゃん!」と言われながらも、ポップでかつ、唄声のキャラクター勝ちで人気があったレベッカ、もちろん唄うはご存知NOKKO。バードはその昔代々木の近辺でお仕事していたのですが、そこの先輩に「向かいのビルの地下1階にダンススタジオがあるじゃん、あそこ、デビュー前にNOKKOがダンスレッスンに来てたんだよ。」と教えられてから、妙にレベッカに対して親近感を覚えてみる。で、充分人気があったのに惜しまれつつも1991年にレベッカは解散、必然的にソロで歌を唄う事となるのですが、そのNOKKOが1993年に単身アメリカでセルフプロデュースし、エディターにテイ・トウワを迎えて出来たアルバムがこれ「I Will catch U.」うへー、93年って言ったらもう10年も前だよ。
 元来NOKKOの声って変な声なので、外国語を歌っても違和感がない上にリズム感がいいので、曲の出来も然る事ながら日本語詞ですらも日本人離れしたグルーヴ感が見事に出ている。今聞いても全然古さを感じさせない秀作!で、このアルバムの中で特に思い入れがある曲が「Call Me Nightlife」まぁ、直訳すると「夜には呼び出してよ」みたいな・・・。丁度その当時「夜遊びブリブリ時代」に突入していたので、「これは自分のテーマ曲だ(感涙)」位の勢いで当時まだカセットテープだったウォークマンから流れるこの曲にあわせたステップで腰を上下させて気分良く歩いてた。しかし誰でも歳を取って行く物なのですね。とほほ。

すっげーなぁこの人は。

 バードが好きな飲み屋「CC」のマスター法ちゃんはあからさまに天然で、そこが良い所だ。いつもこのHPを見ていてくれている、しかし、このCD貸してくれたと言う事はあからさまに「ぐるミュー」に書けと言われている様な気がする、あーノゾムトコロだ。
 「サウンド・オブ・マイハート」アーティストはSEIKOだ、ちっ・ちっ・ちっ。間違って貰っちゃ困るぜ松田聖子ではないぜ、彼女のアメリカ進出第一段のアルバムだぜ。この感じは、新庄のインタビューを見た時と同じような苦笑い感。メイクもやる気満々だ。事あるごとに言われているが、松田聖子はのどを楽器に例えた所で「良い楽器」を持って産まれた人である。そして逆を言えば「何を唄っても松田聖子」なのだコレは歌手として最初っから勝ちの勝負を保証されている(あくまで日本国内限定だが)。しかし彼女はその魔法が通じない所で自分の実力を試そうとアメリカの地を踏んだのさ。あー踏んだのさ。
 実力はある、認めようそれは。しかし「ドリカム」もケショケショ、多分「宇多田ヒカル」ですらもアメリカでHITする事は多分不可能だ。なぜならそれは日本人だと言う事と、アメリカが求めるマーケットは日本とはあからさまに違う。むしろ平井堅の方がちょろっとはいけそうだ。しかし彼女はそんな事など気にしない、聖子様はそんなことぁ気にしちゃいないのさ。このアルバムのリリースが1985年と言う事もあって曲が凄いシンセと抜けの良いバスドラとイイ調子のギターでなんかとってもノリノリ。そして全編英語の曲なのに声は聖子ちゃんなのだよ。まるで日本語のように。素敵だ、そしてなんか間抜けだ。ほんとに実力あんのにそれを感じさせないなんてやっぱり新庄に似ている。ムービースター目指してる所もまるで新庄だ。

オンタイムで見てました。

 スター誕生と言う伝説のオーディション番組があった。その番組からデビューしたのは、山口百恵を始め桜田淳子に森昌子、岩崎宏美、ピンクレディーそれとKYON2。思いつくだけでもコレだけ出てくる、この番組で審査員の先生が素人の子の唄を聞いた後に点数を付けるのですが、バードさんはこの番組で最高点が出たシーンをたまたまオンタイムで見ていた。彼女はあどけない顔からは想像出来ない低く芯のある声で山口百恵の「夢先案内人」を唄い。沢山の歌手を夢見るティーンエイジャーに惜しまれ幕を閉じる事となった、この伝説の番組の最強の合格者として、デビューする、その人は中森明菜。ご存知の通り、神憑り的な歌声で頂点に上り詰め、恋愛のもつれから起こした自殺未遂事件を頂点として今ではすっかり低迷している。
 さて、暫く歌的に話題のなかった彼女が復帰の足がかりとして出したのがこのカバーアルバム「歌姫ZERO」明菜さんが歌いたい曲を選んだ、と言うが、んな訳無いだろう、松田聖子の「瑠璃色の地球」が入っている時点でマーケティングの匂いはする訳で、おかげで話題性の意味での起爆力は充分だった、嬉しいおまけとして明菜さんが唄う瑠璃色の地球はCMにまで起用された。彼女は充分歌が上手い。その最たる部分は地を這うような低音部。小さい声で囁くように唄った時の微細なノイズ、耳にその音声が聞こえた時の心地よさなのだ。さて、一番注目された「瑠璃色の地球」はこっちに置いといて、「黄昏のビギン」と言う曲と「乙女のワルツ」この2曲にはヤラレタ、表現力で中森明菜は最上位ランクの実力者。良くないはずが無い。それ以上に古き良き歌の詩の情緒深さ。
♪濡れたブラウス胸元に
 雨の雫かネックレス(黄昏のビギン)
初めて銀座をデートする二人は黄昏時に通り雨に降られる。美しい彼女の姿の描写がこの歌詞だ、素敵過ぎる。それが明菜さんの声で唄われるとまた凄く良いのだ。最高のアルバム、と言いたい所だが残念「色彩のブルース」は囁くように唄っちゃだめ、そこ失敗。コレこそ明菜さんの真骨頂、オクターブ下げて芯の太い低音で唄って欲しかったなぁ。

いつも文章長いんで、結論から。

 なんじゃかんじゃ言って、東京スカパラダイスオーケストラって好きみたいです、バード。以上。・・・って、んな訳ない。
 画像はルパン三世の人気の曲をあの手この手でノリノリに仕上げたアルバム「PUNCH THE MONKEY2」、一曲目が「♪真っ赤なーバーラはー・・・」おなじみのLUPIN THE 3RD'78!その曲のインストなんですがスカパラなんですよ、走るよ走る!突っ走りまくり。「♪おーとこにはー」のところでトランペットのソロ入るんですが、もう。体中の血が沸騰しそうな気持ちよさ。どの曲もすっごいノリノリでクレジット読んだら、あっれー!ピチカートの小西さん(前出)もパンササ(更に前出)も参加してるし、どおりでバードさんのテイストど真中。さて話しは変わるんですが、今どきのギャルが「将来の目標ー?うーん、外人?(をゐ!何処の国の何人目指してんだよ?)」って言ったりするじゃないですか。ダメあれ。日本の女子が目指すべき正しい頂点はフ・ジ・コ、峰不二子っすよ。「お楽しみは仕事が終わってからよ、ルパーン。」と言い放って最後に「じゃあね、ルパーン。」って、コレよコレ。コレが出来てこそ本当の小悪魔っすよ。髪の毛根元黒いままバサバサの金髪なんてビューティフルじゃないよ全然。日本の無敵ギャルよ!このCD聞きながら不二子を目指せ!

これは2枚買いました。

 日本の需要がセクシーよりも可愛い、小悪魔よりは手玉に取れそうな女に集中している中で、セクシー至上主義のバードさんにとって格好いい女の一人、夏木マリさん、今の若い方は彼女がどんな道を歩んでいるか知らないでしょう。最近では「湯婆々の声」か映画ピンポンの「タムラのおばば」など、単に女優さんと思っているかもしれません。この方はその昔物凄い人気歌手だったんです。
 さて、バードさんと同じ位に彼女の事を崇拝する「ある人物」がいました。それは、ピチカートファイブの小西さん。彼の中で夏木マリのイメージはがっちり決まっていました。それは「場末の美人クラブ歌手」それもフランスの。フレンチジャズとブルースを唄う夏木マリはどう考えてもはまらないはずが無い、その標準ハマリまくりロックオン状態のアルバム「La Marie en Septembre(九月のマリー)」。しかも台詞の様に語りながら唄う曲は、凄いはまりっぷり。そんな中ローランサンと言う詩人の詞を訳した「鎮静剤」と言うタイトルの曲、この歌詞が凄い。

♪退屈な女よりもっと哀れなのはかなしい女です。
かなしい女よりもっと哀れなのは不幸な女です。
不幸な女よりもっと哀れなのは病気の女です。
病気の女よりもっと哀れなのは捨てられた女です。
捨てられた女よりもっと哀れなのはよるべない女です。
よるべない女よりもっと哀れなのは追われた女です。
追われた女よりもっと哀れなのは死んだ女です。
死んだ女よりもっと哀れなのは忘れられた女です。

 この歌詞をあの声で唄われたらもう、シビレまくり。ところで好きなCDは人に聞かせたがりのバードさんは、もちろん誰かに貸したのですよ。そのまま何処に行ったやら。どうしてもどうしても聞きたくなって、慌てて買い直した3日後に自分の所に戻って来ていた一枚目発見。デモ良いんです、むしろもう3枚くらい買ってもいい位好き。ほんと好き。夏木マリ最高!

がをがをがをーん!

 昭和歌謡ブームだそうです、世間的には。しかも最近の昭和歌謡ブームの震源地は大阪らしい。最初の出会いはこのブームが大騒ぎされるちょーっと手前に、カラオケで誰かが「色彩のブルース」を唄ってるのを聞いて「何だ!ナンダ!なんだ!」すごい、凄いぞこの曲?なにー?と思ってタイトルをがっちり記憶。翌日新星堂で「探してやるー!」と言う意気込み満々で行ったら。自分だけが知らなかっただけで世間ではもうとっくに流行っていた。で、すぐ見つかる。で、その後にドラマ探偵濱マイクの主題歌を、主演の永瀬正敏が、大阪のライブハウスでブイブイ言わせている所を大抜擢して書き下ろし「くちばしにチェリー」が出る、その後すぐに出たのがこれ、EGO-WRAPPIN'の「Night Food」最高です。Voのよっちゃんの声がぶっとい!神様に「ハイ、あんたは唄って生きてきなさい。」って言われたその女は世間的なマーケットを全く無視して、唄いたもんだけを唄う。うらやましいそんな生き方。カッコイイからカラオケとかで唄いたいんだけど、無理。いざ自分で唄ってみると、自分の声の品疎さにガッカリ。ヴォリュームとゴージャス感のある声を持ち、音と音の隙間を埋め尽くすように吠えたかと思うと、メロディアスに滑らかなフレーズを奏でたり。構えずに相手を倒すパンチ力。大阪やるなぁ。

地雷だらけの大脱走!

 ユーミンのカバーアルバム「Dear Yuming」です。別記の「スピッツ」のカバーはまるで同じアーティストを好きな連中が、楽しく作ったものだとするならば、このアルバムは雲に阻まれ道すらも見えない山頂の寺院に命がけで参拝するかのようなアルバム。スピッツの曲は誰が唄ってもさして問題ないのですが、ユーミンに至ってはそうは問屋が下ろさない!きっとユーミンは曲を作る時に変な魔法をかけているんじゃないかと思うのですよ。例えば、カラオケで誰かが「DESTINY」唄ったとします。唸るほど上手い人に会った事あります?じゃぁ「ルージュの伝言」じゃぁ「卒業写真」。ユーミン自身は決して唄が上手いとは思はないのだが。聞いた人の首を縦に振らせるだけの世界観を、容易く作れる,魔法を神様から貰った人なのだよ。さぁ、そんな彼女の唄をカバーしようなんて、天罰が下りそう。案の定ドカンドカンと自爆していく屍の山なか、地面から宙に浮いていたのが恐るべし椎名林檎、彼女が選んだ楽曲は「翳り行く部屋」一度は愛し合いそれでも今自分のもとを去る男を思い、死まで考える女の歌、超難度のチョイスにも係らず下手な小細工無しで真っ向唄ったその出来はぁー!自分の曲にしてるよ。こわー!あと最初っから勝負体制で望んでいないNOKKOが唄うコバルトアワーも抜けてて良い感じ。兎に角高難易度に挑み脆く崩れるアーティストたちの光る汗が感じられる物凄いアルバム。

作詞能力の高さがわかる秀作。

 カバーアルバムである。と言っても一人のアーティストが好きな人の曲を歌うパターンと、とあるアーティストの作品をいろんな人が唄うパターンがありこの「一期一会」は後者のパターン。「スピッツ」の楽曲を「スピッツ好き」のアーティストが唄うアルバムです。別記するユーミンのカバーアルバム「Dear Yuming」を難易度の高い引っかけ問題集だとすると。このアルバムは音楽の教本の「みんなの唄」みたいな感じ。
 本人が唄う以上に正宗君の作詞が光る!(良い意味でね。)、購入動機はかなり不純で、これが出る前椎名林檎のカバーアルバム「唄い手冥利」で正宗君がゲストで林檎姫とデュエットしていて、元々スピッツ大好きな林檎さんも一曲唄っていると聞き、林檎さん聞きたさに買ったんですよ。ところが、林檎さんはこのアルバムで名曲「スピカ」を唄っていてイイんですよ凄く。それに負けないくらい他のアーティストが良い感じ。総括して言うと、全員曲を自分の物にして唄えている。逆に言うと
  →歌詞が本当に意味があって良い!
と言う事なのですよ。ユーミンが唄う(ユーミンがスピッツファンって言うのも「へー!」って感じなんですが。)「楓」(これまた名曲)完全にユーミンの曲みたいだし。変な声してんなーと思ってた、中村一義が「冷たい頬」(名曲ばっかりだなおい!)唄ってるの聞いて、彼本人の曲じゃねえのか?と疑いたくなるくらい。良く考えたら「スピッツ」ってカラオケで誰が唄ってるのを聞いても結構上手く聞こえる(注:男子が唄うにはキーが高いので2下げ位をお勧め。)これはある意味凄い。どう凄いか今一説明できないけど。んで、別な角度から、凄くさよならしちゃう歌詞が多い。どんな人生歩んでるのかちょっと心配になっちゃうよ、そこらへんどうなの?正宗君!

WEB時代で良かったっす!

 始まりは、いつも洋服を買いに行くお店のラジカセでかかっていた曲が耳に入って来た。ノリノリな曲にのせ、関西弁のショップの女の子が接客をしているシチュエーションの曲。あまりのノリノリっぷりにスタッフに「この曲なに?!」と聞いたら「ザッピーっについてたCDですよ。」との事、小さい声で「このCDかして!」と言ったら「いいっすよ。」との事、で、借りて早速CD-Rに焼く。再度本気で聞くと。えー!女の子が売ってる物は「えーっ!UFOーっ!?」ここで初めてこの曲が「Surfin'UFO」と言うタイトルと知り、演奏するアーチストが「P&ART SASANOOOHA(パンダート・ササノハと読む)」と知る。さあこっからの展開は異様に早く、アーチスト名で検索したら公式ホームページがHit!ここでこのユニットがマニピュレーターの「クボ」と関西弁で喋る「ジュンコ」の二人で構成されていて、しかも浜崎あゆみのREMIXアルバムも手がけるほどの実力者である事を知る、どおりでノリノリな訳だ。
 「Surfin'UFO」が入ったアルバム(Tシャツ付き)が買えるとの事、速攻購入晴れてこのアルバムをGET。内容は、フレンチ・ハウス・サンバ・テクノ・クラシカルと全く事なる曲調の上に、品のいい音から安い音、それと関西弁の喋りを全て同一線上でやっつけ、そこはかとない「どす黒さ」までを巧妙にブレンドして恐ろしくノリノリ。なんかポップの皮をかぶった狼みたいな、否。パンダみたいなアルバム。気分が乗らない日のバードのCDウォークマンには必ずこれが入っている。

酸っぱい思い出が蘇ったよ。

 超スマッシュHIT、このまま2003年NO1卒業ソングとしてブッチギリそうな勢いの「さくら」が入った、森山直太朗のアルバム「乾いた唄は魚の餌にちょうどいい」コレを貸してくれた職場の女子曰く「絶対この人と結婚する。」との事、その若い情熱は買います、がんばれ。結果はどうあれ努力は大事だ。さて、このアルバムがバードの心に巻きおこした感情は5年ほど前に遡る。
 当時、友人であり、作曲能力と作詞能力とギターの演奏能力と唄。全てが恐ろしく高いレベルで融合していたG・T君のライブを渋谷のライブハウスに聞きに行っていたころの記憶が無理矢理呼び覚まされた、アレだけ錘まで付けて厳重に記憶の底に沈めたのに。
 バードは彼の才能が怖かった、今戦わせたら「ゆず」なんかケチョンケチョンで相手にならないだろう。ただし彼はそんなアコースティック系ミュージシャンのご多分に漏れず、騙されやすく、ナイーブで、猫背で、その日その日を日雇いで暮らし、そして人としての魂の輝きは半端じゃなかった。汚れている事を自覚している自分には、その光で心洗って欲しいと願い、その反面彼から離れなければ精神的に崩壊していく自分を同時に感じていた。そんな、そんな昔を思い出した。一瞬陰に入りそうだったが、6曲目「また陽は西から昇る」を聞いた途端、会計ソフトのCMでただひたすらアップで笑い続ける木村佳乃の顔が浮かんで現世に引き戻された。お帰り現実へ。そして記憶の封印なんて意味無い事を改めて知る。




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