放送禁止歌(要注意歌謡曲)案内

南雲修治/女風呂の唄/  おふざけコミックソング。素人が歌っているような感じが微笑ましい。ラジオの深夜放送で、何度もかかっていたのを記憶しています。Aランクの、要注意歌謡曲とは知らなかった。彼の曲でもう1曲”バキュームカーの唄”というのが、深夜放送でよく流れていた。素材は違うが、内容的には・・・この世に男と生まれたからには・・・、女風呂に入りたい、バキュームカーに乗ってみたい、と発想はほぼ同じ。
 持っているのは、この1枚だけ。この人、アルバムは出してたのか?気になるところです。いわゆる、下ネタ系の放送禁止歌です。B面は、”東京へ行きたい”で吉幾三といい、コミックソングは、すぐ東京に行きたがる。あっ、ジャケは「ダメオヤジ」の古谷三敏ですね。
追記1・・・・1990年9月1日号”ブルータス”(特集〜エロティックか、わいせつか。)を読んだところ、彼のLPがあることが判明。「昔の人よありがとう〜ナンセンスフォークの王様・南雲修治登場」というタイトル。誰か持ってる人いない?(2001.10.20) 
追記2・・・南雲氏のレコード・CDは、“極私的お宝本等ワールドVOL2”でも紹介してますので、ドウゾ!(2007.2.16)

岡林信康/手紙/  超A級の代表的放送禁止歌。同和問題を題材としているため、メディアが自主規制したのが真相らしい。何でこんなにいい曲が、というくらいの、名曲だと思う。このページの参考文献の1冊である、”放送禁止歌”(著・森達也/解放出版社)の中で、「この曲は、テレビでフルコーラス歌われた事がないのではないか」と書いているが、これは間違いだと思う。私の記憶では、ヤング720という番組で、加藤和彦と一緒にフルコーラス歌っているはずです。非常に衝撃を受けた覚えがあるので、間違いないと思います。管理人が、中学3年生の時です。
 画像は、”手紙”の入っている岡林のファーストアルバム(一時かなりの高値でしたが、CD復刻されて落ち着いたんでしょうか)、”私を断罪せよ”(URC盤)です。イラストは矢吹申彦、演奏は「五つの赤い風船」や「ジャックス」のメンバーが担当しています。岡林には他にも、チューリップのアップリケ・ガイコツの唄・くそくらえ節・おまわりさんに捧げる唄等、要注意がたくさんあります。政治系、又はプロテスト系。(2004年4月に、画像を変更)
追記・・・ヤング720で一緒に唄ったのは、加藤和彦ではなく高石友也だったと、“流れ者”さんからご指摘がありました。ずーっと加藤和彦だったと記憶してたんですが・・・。どうやら高石友也の可能性大です。この辺の事情(どうして私が加藤和彦と記憶してしまったのか)、この放送を観て憶えてる人いないでしょうかね。なお、フルコーラス歌ったのは間違いないようです。(2006.9.23) 

頭脳警察/銃をとれ!/  日本パンクバンドの原点、元祖。その過激な歌詞で、伝説のバンドとなる。
”世界革命戦争宣言””赤軍兵士の歌””銃をとれ!”で、革命三部作と呼ばれている。重信房子も逮捕された今、新たな伝説が生まれそう。1975年に解散したんですが、パンタは今でも現役で、がんばっている。BURST(タトゥー雑誌)を立ち読みしてたら、幻のファーストアルバムが再発されるという。三億円事件のモンタージュ写真のジャケット。マニアには、たまりません。政治系でもあり、反社会系でもあり、アナーキー系とも言える。画像は発売一週間で回収になってしまった、セカンドアルバム(レコードの方)です。
後記・・・Part2に、復刻のファーストを掲載。
追記・・・しいたけさんより、掲示板にて情報が寄せられました。「銃をとれ」以外に、同アルバム収録の「軍靴の響き」と「お前と別れたい」も絡んでいるという。〜「軍靴の響き」では、♪〜幼子の息吹を真赤な血に染めて捨てる〜♪の部分。「お前と別れたい」の”マリファナ”の部分が槍玉に挙げられたそうです。81年再発では、”マリファナ”の部分がブザーで消され、CDになって復活したとのことです〜。CD(90年9月21日)を確認したんですが、歌詞カードでは、”マリファナ”は”・・・・”になってましたが、確かに歌われてました。また、このアルバムには、「暗闇の人生」という曲が入ってるんですが、♪〜毒牙にかかったかの様に 麻薬を打たれたかの様に〜♪の、”麻薬”の部分、歌詞カードは、”・・・・”になっています。”(2006.1.28)


高倉健/網走番外地/  この曲が放送禁止歌ということに、意外と思う人もいるでしょう。健さんの映画は、大学生の頃、新宿昭和館でよく観ました。因みに、私は安藤昇が好きでした。やはり、元本職だけに、迫力が違ってました。さて、この曲が、何で?かというと、その世界の隠語を使っていて、反社会的である。というのが原因らしい。しかし、酒をきすと言っている位で、何ら問題なしだと思うのだが・・・。高倉健が、当時、全共闘に絶大な人気があったことも関係しているのかもしれない。反社会系の放送禁止歌であることは、間違いない。(画像は、2004年9月20日に唐獅子牡丹とのカップリングレコードをオリジナルのシングルに変更しました。因みにB面は”三界りえ子”の「流れのブルース」です。)
追記・・・元歌(作詞・作曲不詳)に、より近いレコード(白根一男の”番外地小唄”)を入手しました。二番の歌詞を記しておきます。♪〜親に 親にそむいて つまずいた 若いおいらのこの命 世間(しゃば)にゃ吹くまい 降りゃすまい 義理という字で ままならぬ〜♪。かなりリアルな監獄ソングです。なお、この曲は日活映画「男の紋章」”喧嘩状”の挿入歌になっています。(2006.3.18)


三上寛/夢は夜ひらく/  今じゃ暢気に、旅番組のリポーターなどやっているが、かっては、放送禁止歌の王者だった。インテリからの支持が多かった、と記憶する。確かに歌詞は前衛的です。情念のフォークシンガーと呼ばれたような気もする。画像のアルバム(復刻CD)の曲も、ほとんどレコ倫に引っかかっているのではないでしょうか。時代に左右されない、永遠の禁止言葉・・・・を耳にできるのは、このアルバム位しか私は知らない(頭脳警察やインディーズ等では、いっぱいありますが)。見上げたもんです。先ずはCDを聞いて、ご判断下さい。説明は不要。ご意見は無用です。パンクロックの祖とも言われてます。アナーキー系です。妖しいイラストは佐伯俊男。

C・S・N・Y/OHIO/  お口直しに、洋楽からもひとつ。クロスビィー・スティルス・ナッシュ&ヤングの”オハイオ”です。作ったのは、二ールヤングです。シブいですねえ。学生運動弾圧を告発した内容です。当時の大統領だったニクソンが実名で歌詞にご登場。完全な政治系の禁止歌です。洋楽では、他にCCRの”雨を見たかい?”(この頃CMでも使われ、懐かしがっている人もいるでしょう。)やジョンレノンの”イマジン”もあるが、それらは、何れまたの機会に。画像は、シングルレコードです。

畑中洋子/後ろから前から/   ”カナダからの手紙”からは想像できない。しかし、この題名、こっちの方が恥ずかしくなります。でも、後にこの曲、禁止歌ではなくなったそうです。基準がよく分かりません。彼女は、同名の日活ロマンポルノにも主演しています。今でもレンタルビデオ屋にあると思いますので、興味のある方は、後ろから前からドウゾ。 アルバム「白日夢」には、”もっと動いて”(相関レコードの部屋BにシングルをUP)なんて曲や、スーハーだけで終わってしまう曲とか、人生いろいろ、歌もいろいろです。 ヌードピンナップ付きのレコードを見かけたら、即ゲットです。右画像がそのレコード(LP”白日夢”)です。もちろん下ネタ系です。
追記・・・・”もっと動いて”がシングルカットされていたとは・・・。(2002.9.14)
追記2・・・”もっと動いて”を相関レコードの部屋B”でUPしました。(2005.11.12)                  

ジャックス/からっぽの世界/   あの、早川義夫が参加していたグループ。作品は、ほとんどがCD化されています。この曲は、たった一言で禁止歌になった。歌い出しの、・・・僕、おしになっちゃった・・・が差別語ということで、アウトになった。身体的差別は、H系より厳しいようです。似た例では、吉田拓郎の”ペニーレインでバーボンを”がある。歌詞中の、つんぼさじきが、やはり差別語。復刻CDからまるごと抜かれたとの事。(未確認)
追記・・・Part2に”ペニーレインでバーボンを”が掲載されています。


あのねのね/つくばねの唄/   コミックソングの大御所。アルバムの中には、とんでもない曲が一杯入っている。シングル盤では、画像ではちょっと分かりづらいが、幻のレコード遂に登場!と、わざわざ印刷されているコレが有名。ズバリ、下ネタ系の怪作。清水国明が、アウトドアに走ってしまったのが、返す返す残念である。”赤トンボの歌”が懐かしいこの頃です。このシングルは、パチンコの景品で交換した憶えがある。なお、”あのねのね”は現在も解散はしていません。念のため。



憂歌団/おそうじオバチャン/   憂歌と打ちながら、そうか憂歌というのは、ブルースのことなのかと、ヒザを打った。というわけで、日本ブルースバンドの草分け、憂歌団です。
 ビルのトイレ掃除のオバチャンの歌なんですけど。職業差別ということで、禁止。それって、逆差別の気もするんだけど・・・。後発のアルバムには、”お政治オバチャン”という、アンサーソングも作られた。いいバンドである。いろんなアルバムに収録されてますが、 画像のアルバムは、ライブ盤「生聞59分」のアナログ盤。名盤です。

なぎらけんいち/悲惨な戦い/  放送禁止歌といえば、山平和彦のズバリ”放送禁止歌”と、この曲でしょう。相撲協会から抗議が来たというのは、どうやら事実ではないようです。なぎらけんいちを、ただのコメディアンなどと思ったら、大きな間違いです。ちくま文庫の”日本フォーク私的大全””下町小僧”等の著作を読むと、植草甚一ではないが、思わずうなります。記憶力の良さと文章力は、たいしたものです。また、彼は変なモノコレクターでもあり、タダ者ではありません。”東スポの唄”(ラブ・ユー東京スポーツ)も必聴です。アキレタ系です。画像は、エレックレコードのオリジナルシングル盤です。パチンコの景品で交換しました。


CCR/雨を見たかい?/   クリ-デンス・クリアウオーター・リバイバルが、略さないバンド名です。”ペンデュラム”という、LPに入っている1曲です。名曲の誉れ高い曲です。「モノより思い出」という、車のコマーシャルに使われてます。何故アメリカで、放送禁止になったかというと、”雨”というのは、ナパーム弾のことなのです。ベトナム戦争への反戦歌と言うわけです。この曲で思い出すのは、評論家の川本三郎の一文(マイバックページ・河出書房新社刊、文庫化されてる)。彼が、朝日ジャーナルの記者だった頃に、赤衛軍事件(陸上自衛隊朝霞基地で、武器奪取を目的に自衛官1人が殺害された)を取材し、当時日大生の犯人と接触する。初対面の彼は、宮沢賢治が好きだと言い、ギターで”雨を見たかい?”を弾き、英語で歌った。川本は、この2つで彼を信用してしまい、後に逮捕され、朝日新聞を解雇されることになる。そんな1曲なのだ。蛇足だが、週刊宝石(ご臨終雑誌)の書評で、呉智英(そのうち登場予定)に、「能天気な駄本」と酷評されていたが、この逸話は、よく憶えている。それと、原題の”Have You  Ever Seen The Rain ?”が「あなたは、かって何々をみたことがありますか?」という、英語の重要構文だというのも、妙に憶えている。ほんと、よく聴いた1曲です。

五つの赤い風船/殺してしまおう/   永遠の名曲”遠い世界に”を作った、西岡たかしを中心としたフォークグループ「五つの赤い風船」の一曲。美しいメロディーに、♪・・・殺してしまおう僕のペット達を・・・♪と物騒な歌詞。この先暗く、狂った世界がやって来て(ハルマゲドンか?)、誰もいなくなってしまうからという体制批判の歌。画像は、彼らのラストアルバム(ビクターから発売)だが、この中の”貝殻節”も要注意歌謡曲じゃなかったでしょうか。
(2001.9.8)
高田渡/生活の柄/   コンサート中に寝てしまったという、生きながらにして既に伝説と化してしまった男、高田渡。彼のファーストアルバム”ごあいさつ”(ベルウッド)の中の一曲で、「生活の柄(がら)」という変な題名の曲。
 詞(いやこの場合は詩かな)は、山之口獏という詩人。画像に詩集も載せましょう。どうですか、本物の詩人です。
 高田渡が、NHKでこの曲を歌おうとしたら、「別の歌にして下さい。」と言われたそうだ。よく考えてみると、詩中に”浮浪者”という言葉が入っていたので・・・。なんだそうです。なんかNHKにお金払うのヤんなるエピソードです。高田渡には他にも”自衛隊に入ろう”という傑作がありますが、何れまたの機会に。(2001.9.8)

ロン・ウッド/GIMME SOME NECK/   洋楽です。それも歌ではなく、ジャケットがヤバかったという珍しい例です。画像はLPジャケットの裏面なんですが、真ん中辺りにヌード写真があるのが分かりますか?小さいので分かりませんか?この写真にヘアが写ってるんです。この画像は輸入盤のLPなので見えますが、それでも実測4ミリ四方で、半分はイラストだし。日本盤ではスミが塗ってあったというオソマツ。ヘア解禁前の話ですが、こんなもんまで規制した日本国って、悲しいやら、頼もしいやら。
(2001.9.8)

黒沢年男/時には娼婦のように/ 
 なかにし礼の作詞で、ヒットしました。本人も歌ってたようですが、黒沢年男のモソモソした歌が有名です。今じゃ変な毛糸の帽子被って、バラエティーに出てるけど、昔は二枚目俳優だったんですよね。タイトルでも分かるように、性表現についての規制で、「時間帯・視聴対象により要配慮」なんだそうです。まあ、あまり御飯食べながら聴きたい歌ではないし、歌う方でもゴールデンタイムにアイドルと一緒に、♪大きく股を開いて♪はないだろう。この判断は、黒沢年男にとっても幸いしたかもしれない。画像はシングル盤です。(2001.9.29)
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