Y.N君
『蜥蜴』
僕は、どうもダメなんです、
アメーバの様に殖えてはちぎれ
ビルの窓ガラスのように形成され、整頓されるのです、
毎日昼に起きて、血眼になって蜘蛛のようにタバコをさがすのです、
そして、湿気たマッチをあきらめガスコンロで火をつけるのです、
神が照らす陽の光の中、ネバネバした口は
白煙を窒息しそうな身体の中に押し込むのです、
それは野生の様に飢えていて、道化の様にふざけてもいます。
こんな猿回しの生活です、苦痛で退屈なんです。
そう、ドストエフスキーの言うように人間は恐怖と苦痛を愛しています、
苦痛を払い恐怖を得、恐怖を払い苦痛を得るのです、
その連続連鎖の中、万物は在るべき所に流れて行きます。
そして、あなたも私もそれを愛しているのです、
逃げ出すことなど考えたことも無いのです。
もう笑う事しか出来ないのです、冗談を言うしかないのです。
自暴自棄です、何を信じればいいのでしょうか?
死でしょうか?発狂でしょうか? 宗教でしょうか?
偉い人の言葉は、骨だけです、包容力なんて有りません、僕を救ってはくれません。
反対に僕を暗い穴に落とし蓋をしてしまうのです。
僕は蜥蜴にだけはなりたくないのです、永遠にその穴の中にいて、
永遠に生えてくる自分の尻尾を食べ続け
from MR. Suzuki