I said I love you everytime. You have never accepted that and you always looks so complicated. Why don`t you just believe me? Why dont`t you just forget about everything except me? What? I am the one who doesn`t realize? About what? About him? Hey, don`t be kidding! I say again. I just love you soooooo much! Got it?


  Love is happy with truth

三橋に好きだと言うと、困った顔をされる。
昔は、良く泣かれたりもしたのが、眉を下げて苦笑されるだけになったのは進歩したと言うべきなのかもしれない。
本当は笑って欲しいけれども、そう簡単にいかないのが世の常か。
今日も、いつも邪魔をしてくる甘い気で陰険な後輩の隆也を出し抜いて二人きりで、地味に公園デートをする。
前約束もなければ、承諾もない。
俺が勝手に校門前で待ち伏せて、三橋の腕を強引に引っ張って連れてきたのだ。

「三橋、怒ってる?」

コケの生えた木製のベンチに腰掛けて、顔をのぞき込む。

「おこってないです」

単調な声は、少し震えている。
三橋はとにかく一つ気合いが苦手だからと、何故だか勝ち誇った表情で隆也に言われたことがある。
俺みたいに自分勝手で気位の高い人間には、三橋とまともな会話だって望めない。
そう言われた時俺は確か、大笑いをして馬鹿馬鹿しいと隆也の思い込みを一蹴してやったんだ。
確かに三橋は俺のことを怖がっていたし、警戒もしていた。
けれども、それは最初だけだ。
三橋はとても人付き合いが下手だけど、だからこそ一度でも良い印象を与えてしまえば嫌われることはない。
好意を与えてやれば、それを断ることも出来ない。怖いんだ、断って嫌われてしまうことが。
自分が、何よりも誰よりも大事な自己愛主義者な三橋は、人から嫌われることを絶対的に恐れている。
だからそこを逆手にとって、俺は三橋を自分のものにしようと思っているだけなんだ。
いいじゃないの、利害一致。
隆也みたいに、甘やかすだけじゃダメなんだよ。
世の中のことも教えてやらないと、ダメになってしまうこの子は。
一度、壊れるぐらいに精神揺さぶってやって丁度良いぐらいだ。

「三橋、好きだよ」

会うたび言う言葉に、毎回困った笑みだけを返される。でも、拒否もされない。

「阿部が思うよりも、三橋のこと、ずっと、好きだ」
「榛名さん、」

声が震える。
最近は、あまり泣かせないで済んでいると思っていたのに、今日はなんだかとても哀しそうに声を震わせている。

(哀しそう?)

漠然と思ったことに、俺は疑問を感じた。
感じて、答えを出すよりも先に三橋が「榛名さん」と繰り返して呼んでくる。

「なぁに」
「阿部くんと、張り合うの、止してください」
「だって、あいつが邪魔してくるんだもの」
「何か有るたびに、阿部くんと比べてどうだって言う、から。俺、榛名さんのこと、嫌いじゃない、です。でも、阿部くんのことばかり言うのは、止してください」
「なんで?あ、ヤキモチ?隆也にヤキモチなの?もう可愛いなぁ。でもあいつがいつも邪魔すんのがいけないんだよそれにあいつのこと意識してなきゃお前のこと持っていかれちまうもの。そんなの嫌だもんだからどうしても隆也と張り合っちゃうのね。ごめんね、でも絶対にあんなヤツにヤキモチなんじゃ妬くんじゃないよ。俺が好きなのは三橋なんだからね隆也がいくらお前のこと守ろうとしたって俺負けませんことよ」
「だけど、」

珍しく、三橋が自分から視線を合わせてきた。

「だけど、阿部くんはもう死んじゃったじゃないですか」
「馬鹿言うなよ」
「忘れちゃったの、榛名さんだけです。阿部、くんは、交通事故で亡くなって、うちには二人いた副部長が一人になって、俺の球をいつもリードしてくれていた、キャッチャーはいなくなっちゃったんです」
「巫山戯たこと言うなよ」
「現実見ないで、阿部くんを意識して、忘れないようにしたくて、だから、あなたは俺に好きだって言うんです。俺のこと好きでいれば、阿部くんが、あなたに文句言いに来ると、そう、思っているんでしょう?認めたくないんでしょう、阿部くんがいないってこと」
「なんだよ、いつもはほとんど口開かないくせに。くだんねぇ嘘ばっかり、饒舌でさ」

現実見てください。
強い口調の三橋なんて、始めてだ。
けれどもそれは、同じ年頃の男のものというよりは、母親のような諫めているくせにどこか優しい感じがした。
フェミニンだなんて、言って喜ぶわけがないだろうけれども、俺はそういう三橋の性質をとても愛おしいと思っている。(だからといって、三橋に女を投影しているわけではなくて。単純に、三橋の性質全てが愛おしいという、この愛の最上級の気持ち)
そうだ、俺は、別に隆也のことを三橋が誤解しているような意味で、どうだとか思ったことは本当に微塵もなくて。
死んでしまった隆也に、なおも執着をしているだなんてそんなのあり得ない嘘だ。

「嘘だろ。それじゃぁ、まるで俺が隆也のことを好きでいるみたいじゃないか」

冗談じゃない。

「俺が好きなのは、本当に三橋、お前なんだよ?」

三橋はやっぱり困ったようにしか笑ってくれない。

「だから、現実を見ましょう。阿部くん、のことを抜かしてでも、俺を見てくれたら、その時俺、は返事をします」
「・・・・がんばるよ」

さぁ、ついに笑ってくれるのかなと期待した。
だって感動的じゃないか、ライバルの死を乗り越えての恋愛。
正直、隆也が死んだなんてちっとも実感出来ないけれども、まぁ死んでしまったというのならそうなんだろう。
むしろそれを記憶から消してしまっていたなんて、ちょっと狂人めいた俺の傍に三橋がいてくれたことの方が嬉しくてたまらない。

「がんばるよ、俺」
「だけど、その言葉も五度目です」

あぁそれならば、狂人めいた、じゃない。
狂人、だ。

(でもきっと俺がこうして狂っているのは、隆也のことを特別に思っているからじゃなくて、そうしてちょっと困った人間になることで三橋の意識を自分に向けさせる為なんじゃないかと俺は思うよ。そうじゃなかったら、隆也の呪いだ。俺は一生お前のことを忘れ続けるが故に、お前のことを忘れられないんだ。なんて最悪死んでしまえお前なんて)
(って、死んでるのか)
(っていうか、)
「三橋、本当に好きなんだよ」

本当なのに、ちっとも信じちゃくれないなんて、本当になんて陰険な呪いなんだ。







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