あれは暑い夏のことです。夏が暑いなんて当たり前のことを言って申し訳ないですけれど、だけどあなただって夏に暑い暑いと言いますよね?まぁそんなことはどうでも良いのです。そう、あの暑い夏のことです。まだ将来を夢見ていられたあの時に、やはり夢を見ていた僕はそんなことをも棚に上げて、そんなに上手く世の中行くわけがないよと全てを分かったように大人ぶってみせていましたけれど、どうしようもないぐらいに子供でした。愚かでした。どこかで「将来」はきっと今以上に自由なれるのだと思っていたんですけど、そんなこと、ないわけでして。年を重ねるごとに柵ばかりが大きく膨らんでいって、つまらない人間に成り下がっていくことが分かるのです。元々素晴らしい人間じゃないのだから、成り下がった僕は最低です。もう生きている価値すらない!なんて、ヒロイックな気分に浸ってみてもむなしさだけが募るし、面白いことなんて無いし。言いたいことも言えないこんな世の中バイ反町みたいな、そんな気分なんですよ。