9. 16世紀の帆船(1)

ここからは具体例として最初のポーラーカーブに示した4隻の帆船…16世紀の帆船、現代の練習帆船、影船八番艦、アメリカズカップ艇を例にとって、その性能を解説していきます。性能の悪い方から良い方に向かって解説しますので、最初は16世紀の帆船です。

◆ コロンブス以上、フォレスト以下?

コロンブスがアメリカを発見したのは15世紀の終盤なので、コロンブスの船と同程度か少しましです。一方、海皇紀に出てきたロナルディア艦は、帆や船体の形、性能からみて17世紀相当なので、ロナルディア艦はこの船よりましです。多分…。

16世紀の帆船 現代の練習帆船 影船八番艦 アメリカズカップ艇

◆ 非効率な最高速度…5.2ノット(44%)

一応、最高速度でその船の総合力、ステータスが判断できます。この船の場合、最高速度は5.2ノットで、風速12ノットに対し44%になります。100%を超える…風を追いぬくのが難しいのは直感的に分かると思います。それにしても44%では少々効率が悪いです。古い時代の船であり、性能が良くないのは仕方ないでしょう。ここで押さえて欲しいのは、帆船の速さ=高効率という点です。さらに注目すべきは、最高速度をマークする方角です。普通は真横…90°付近ですが、この船は120°付近で最高速度が出ています。

◆ めちゃ広い走行不能範囲…0°〜75°(42%)

テレビやパソコンの画面、JR特急列車の窓ならいざ知らず…うれしくないどころか、たまったものではありません。舳先を向けられない方角が、全方位の42%もあります。風向きが悪ければ航行不能です。障害物の多い海域や、戦闘時には極端な制約を受けます。このレベルの艦同士で交戦する場合、風上側のポジションを取れるかどうかで、半ば勝敗が決まってしまいます。

◆ 狭い快走範囲(最高速度の70%以上)…80°〜170°(50%)

最高速度の7割以上で走れる範囲は、全方位の半分にとどまります。残りは走れないか、走ってもチンタラ走行です。何せ走行不能範囲で42%も持っていかれているので、無理もないです。残された58%の内、50%も快走できれば、ある意味上出来かもしれません。言えば、走るか走らないか?オール・オア・ナッシングな船です。


前へ 戻る 次へ