次に登場するのが現代の練習帆船です。具体的な船名は残念ながら手元の資料では分かりません。VMGを説明するための例として使ってきた、おなじみの船です。
◆ フォレスト以上、コル・セイリオスなみ、海都巡視艇以下?
船の大きさ、帆の形式からみてコル・セイリオス相当の船です。ロナルディア艦はこの船に追いつけないでしょう。逆に海都近衛艦隊の巡視艇は小型で2本マストなので、おそらくこの船より少し高性能です。

16世紀の帆船 現代の練習帆船 影船八番艦 アメリカズカップ艇
◆ 標準的な最高速度…6.7ノット(56%)
16世紀の帆船に比べて、対風速で44%から56%へ、3割程度アップしています。走行性能の総合力も3割以上アップしたと見て良いでしょう。この船になって、ようやく50%を超えてきました。そこそこ風をつかめているようです。最高速度をマークする方角もほぼ90°付近になっています。
◆ 各段に狭くなった走行不能範囲…0°〜40°(22%)
16世紀の帆船に比べて、42%から22%へ、ほぼ半減しています。これなら、風向きが悪くて航行不能ということは、そうめったにないでしょう。ただし、40°での速度は1ノットにまで落ちており、走るというより何とか動けるレベルです。実際に使い物になるとすれば、50°以上の範囲です。
◆ 快走範囲(最高速度の70%以上)…65°〜160°(53%)
16世紀の帆船に比べて、50%から53%へ、6%程度のアップにとどまっています。走行不能範囲が半減した割には、快走範囲自体は増えません。図でいえばの赤でも緑でもない中途半端なチンタラ走行の範囲が増えています。16世紀の帆船に比べて、全体的に風上側へシフトしています。