21. 帆船の速さとは(まとめ)

最後になりましたが、帆船の特徴と速さ(機動性)での良し悪しをまとめておきます。

◆ 船はカニに似ている

風向きに対して横方向は最高速が出るが、縦方向へ動くのは苦手である。

◆ 真横方向の速度

大抵の船が最高速度をマークする。当たり前だが良い船ほど速い。おおよその実力は把握できるが、これだけで判断してはいけない。

◆ 風下方向の速度(下りVMG)

当たり前だが良い船ほど速い。しかし、その差は小さい。

◆ 風上方向の速度(上りVMG)

当たり前だが良い船ほど速い。残酷なほどその差が顕著になる。

◆ 切り上がりの限界角度(走行不能範囲)

普通の横帆船は60°。普通の縦帆船は45°。良い船は30°でも切り上がれる。しかも、速い。そして、悪い船はほとんど切り上がれない。

◆ タッキング

普通の船は条件が悪くなければ何とかなる。良い船は朝飯前でこなす。しかも、速度が落ちない。悪い船はタッキング出来ないので、仕方なくウェアリング(逆方向に200°近く旋回)する。

◆ 総評(風速)

普通の船:風速に相応の走り。走れる風速の帯域は普通。弱風から強風で走れる。微風では動かない。暴風になると転覆する。

良い船:風速のわりに速い。走れる風速の帯域が広い。微風でも動ける。暴風でも耐えられる。

悪い船:風速のわりに遅い。走れる風速の帯域が狭い。動くために一陣の強い風を必要とする。中風から強風しか走れない。無論、暴風なら転覆する。

◆ 総評(風向き)

普通の船:風向きにより走りに制約を受けるので、苦労するし工夫もいる。しかし、条件が悪くなければ、行きたいところへ行けるし、そこそこの速さで走ってくれる。

良い船:風向きによる制約が少なく、神出鬼没で、縦横無尽に走れる。とくに帆船が苦手とする風上への走行性能は際立っている。

悪い船:基本的に風上方向へは走れず、横から風下方向へしか走れない。しかも遅い。


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