1. 各部名称

当面は1人乗り1本マスト・ヨットを題材にします。これが3本マストの影船になっても、走るしくみは何ら変わりません。基本はみな一緒です。

帆走理論の説明に先立って、船の各部名称を説明させてください。とかく、この手の解説をすると専門用語のオンパレードになってしまいますが、まずは4つ。下図は、ヨットを前から、横から、上から見た図です。今後の解説では上から見た図を多用します。

 

◆ ハル(船体)

帆船にとって本体です。影船八番艦副長のハルじいの語源でしょうか?まじめな話、ヨットの世界では船体をハルと呼びます。

◆ セール(帆)

帆船にとってエンジンです。右左へ開く角度を調節することで、さまざまな風向きに対応します。たとえば、カティー・サークが17ノットで帆走する時、その推進力は機関出力で4000馬力に相当します。風さえ良ければ、帆といえども侮れないパワーを発揮します。

◆ ラダー(舵)

帆船にとってステアリングです。船の舵輪と車のハンドルは操縦感覚がよく似ていますが、船の場合ある程度の速度で走らないと効きが悪く、停止するとノーコンになります。これは飛行機もまったく同じです。

◆ キール(竜骨)

元は竜骨=船体の背骨でしたが、時代が下るとともに水中翼へ発達しました。現代のヨットでは見る影もありませが、名称だけが残ったようです。風上へ切り上がるための秘密兵器です。使い方は後程説明します。水面下に隠れているために普通の人には認知されませんし、02年9月現在で海皇紀でも影船のキール形状は公開されていません。(船底形状は一部公開されています。)


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