話を走る原理に戻します。最初に説明した通り、普通に風を受けていたのでは風上どろこか横へ向かって走ることも出来ません。そこで風をまともに受けるのではなく、斜めに受け流すことを考えてみます。

風に対し垂直に板を置いた場合、空気の流れはせき止められ、その反動で板が力を受けます。では板を30°傾けて置いたらどうなるか?当たり前ですが、受ける力の向きが違ってきます。上下二本の赤い矢印の向きを見比べてください。板を斜めに置くと風向きと違う方向に力が発生します。この違いがミソです。
◆ 空気の流れを変えるためには力が必要(緑の力)
斜めの板が空気の流れを強引に変えています。板がなければ、まっすぐ流れていくだけなので。このとき板は空気に緑の力をかけており、空気は板から緑の力を受けて流れを変えています。
◆ 運動の第三法則(緑の力と赤の力の関係)
作用・反作用の法則です。早い話、「やったら、必ずやり返される」「何事もタダでは済まない」「すべて自分に跳ね返る」です。しかも、やった分だけ帰ってきます。何も理数系の世界に限った話ではなく、人生のあらゆる場面に適用可能な、使える法則です。…というわけで、結局、板は空気から赤の力を受けることになります。空気もタダでは曲がってくれません。