05.05.02〜08
式根島にて

今回の式根島釣行は当初キャインさんとキャインさんのお父さん、
yoshiさんとyoshiさんの奥様(以後ミーちゃん)、私とカミさんの4人で行く事となっていたが
キャインさんの予定がつかなくなり4人での釣行となった。
キャインさん、今度はきっと行こうね。

3月初旬にチケットの予約を取るが、
2月中旬より右目の周や顔面が痛かったり、
めまいや右目だけやたらと涙が出る症状があったため3月中旬に病院に行き診てもらうと、
私の病気が発覚してしまった。
右目じりの奥の副鼻腔に、のう胞が出来ていて目の神経を圧迫していると言うものだった。
薬で治すのは難しく、手術で取るしかないとの事。
しかし神経を圧迫しているのう胞と視神経の間にある薄い軟骨に
亀裂が入っていたり、手術で傷つけてしまうと視力に影響が出る恐れがあると言う事だった。
しかしどうせ手術するしかないのならと先生に
5月のゴールデンウイークに旅行は出来るかと真っ先に聞き、
「大丈夫」との事に、直ぐやってくれと頼む。
しかしベッド待ちになり入院が4月4日、翌5日手術という日程になる。
入院は上手く行けば一週間だ。顔に何かをぶつけたり、
顔の血圧を上げるといつ軟骨が破損するか分からない状況だったため、
会社も休み、安静とした。
しかし晴れて3時間半の手術も大成功!12日には退院。
暫く自宅療養した後、会社に復帰し、何とか予定通りに式根にも行ける事となった。
手術直後、意識のもうろとする中写真を撮れとカミさんに言ったそうです
手術2日目です。健康が一番ですね。

5月2日当日、各人が仕事や家庭の事もあり
18時過ぎの同じ常磐線の先頭車両にyoshiさん夫婦、
私、カミさんと違う駅から乗り込みながら合流し、
新橋から、ユリカモメに乗って竹芝桟橋に着いたのが20時。
待合所の食堂で夕食を取り、yoshiさんと桟橋近くの釣り道具屋にイソメを買いに行った。
そして帰り道、yoshiさんが
「地元で売っている釣り道具と、大きさといいい太さといい、桁が違う、
あれが島サイズ?」と驚かれていた。
確かに今回の私のブッコミ用の道糸は24号、ハリスが20号、針がスーパークエの18号。
しかし正直これでも??という物だ。
以前、竿を2本折られ、ソイ針を折られ、海に引きずり込まれそうな思いをした私にとっては、
これでも不安になる装備なのだが経験の無いyoshiさんにとっては、
実感の湧かないものであったと思う。

ここまで来れば一安心。どんな旅行になるか楽しみです。

21時半より乗船開始、22時予定通り出航した。
同じ席での予約が取れなかったため、夫婦別々となったが、
yoshiさんの場所で一杯やり就寝。
船に乗っちゃえばもうこっちのもの。美味しいお酒を頂き後は寝るだけ。

翌朝9時式根に着いた。
朝9時快晴の中式根に到着しました。

しかしyoshiさんご夫婦の側に牛のような大きないびきをかく人がいて
奥さんが一睡も出来ず、おまけに大島より先が揺れたため、
具合が悪くなってしまい着いたその日はダウンしてしまった。
今回の幹事としては大変に申し訳なく配慮に欠ける事と反省しています。
奥さんは部屋で休まれていたが私達は中村屋で朝食を取ったのち荷物を片付け、
一服し午後からいよいよ釣りに出かけた。

事前の情報だと今年は珍しく大量のカタクチイワシが寄っていて、
網でもすくえる程らしく、そのイワシを追ってかサバもガンガン釣れているとの事。
中村屋の庭には釣れたサバやカタクチイワシ、イサキが天日干しされていたが、
その干されているサバの大きさに驚かされた
「こんなに大きなのが釣れるんですか?」とyoshiさんの目も輝いている。
しかしどの釣り客も持ち帰ってくるのはサバばかり。出かける時、
中村屋の女将さんにもサバは10尾位持って帰ってくれればいいからねーといわれる始末。
しかし相手は大自然、やってみなくては釣れるかどうかは??。

2年4ヶ月ぶりにいつもの場所に入り、先ずはブッコミ仕掛けを作り投入。
まだ昼間なので針もセイゴの15号と小さ目にし、買って来たイソメをつけ投入した。
それと平行し、yoshiさんとサビキ仕掛けを作り投入した。
サビキは8号針、少しすると早速浮きに変化が現れた。
上げてみると15センチはあろうか、カタクチイワシが付いてきた。
息餌にはもってこいと、急いで水を汲みブクブクを用意した。
しかし見る見る間に一杯になったので、もう一つ用意し、
それが一杯になったところで紐をつけ海に沈めた。
そんな中、私のブッコミ竿に最初のあたりが来た。
上げてくるとまあまあの重さに何かなーと海面を見ると
「エッベラ?」と思わせるような色合いの魚が見えてくる「何だーこりゃ」と引き抜くと、
おぞましき顔のオキエソだった。「ゲッこわーい」と写真を取ってリリース。
なんちゅう大きな口におぞましい顔なんだ。

そして今度はyoshiさんが「着ましたー」とサビキ竿をしならせ教えてくれた。
見ると気持ちが良いほどの引きと横走り。
近づいて来るとブルーの海中をギラギラと魚が泳いでいるのが分かる。
「大丈夫ですかー」と聞くと「上げちゃいます」とゆっくり引き抜いた。
地面に上げるとサバ独特の激しい動き。丸々太った35センチ以上はある良型のサバ。
「でかいー」と二人して大笑い。これほどのサバはあまり鹿嶋でも釣れないなーと感心した。
ファーストヒット!見よ!この引き、そして丸々太った大きなサバを!女将自家製のシメサバも美味しかったですよー

私のウキもスッと消し込む。磯の4号竿がギュンとしなり道糸がピンと張って心地よい音を上げた。
久々の楽しい駆け引きを楽しんでヨイショと引き抜いた。
引きの強さでは十分に楽しめます。

こうなるともう絶好調で、2人であれよという間に10尾程釣り上げる。
700グラム以上、40センチ程の良型のサバが、あっという間に大漁です。

こんなにも釣れるのに堤防は込み合ってもなく、皆のんびり楽しそうに釣っているのを見て、
「何て幸せな釣りなんだろう」と改めて思った。
日も傾きかけてきたためブッコミ釣りとヒラメ釣りに気持ちを切り替え
2人で仕掛けを作り投入した。ブッコミ仕掛けは先程書いた仕掛け、
ヒラメ仕掛けはいつもの物だが、yoshiさんはそれにイワシを付け軽く投げておいたようだ。
そのヒラメ竿に3時45分あたりが来た、上げると先程私が釣った、オキエソ。
そして4時50分にはカサゴを釣り上げる。
オキエソとカサゴでーす。

その頃にはカミさんも合流。へちを狙うと秋刀魚の切り身を付け狙う。
へちをのんびり狙っているカミさんです。

すると突然yoshiさんの一本の竿に強烈なあたりが来た。
しかし竿を持っていかれない様にロープを竿にロックしておいたはずが
私の掛け違いのミスで外れてしまい竿だけ凄い勢いで持っていかれてしまった。
ちなみに餌は25〜30センチのアジやウルメイワシの一本掛けであり、
それを一発で食べれる何らかの魚が掛かるという事で、
掛かればある程度の大きさは保証される。というドキドキの釣りです。
(これで以前この場所で6,4キロのハマフエフキダイをあげました。)
3人で呆然とするが、すぐに気持ちを切り替えて、竿を用意し再び投入した。
すると今度はカミさんが「根掛りしたみたい」と助けを求めた瞬間
「エッ何か掛かってる」と踏ん張りだした。そして強烈な引きに見舞われている。
「私じゃ無理」「お願い」と竿を私に委ねるが、受け取った瞬間に物凄い横走りをされ
ドラグを緩める間もなく4号の道糸を切られてしまった。
ただ横走りをされた際、うっすらと白っぽい大きな魚影を見る事が出来たが、
何だったのかは分からなかった。また、しばし皆で呆然とする。
すると今度は私のブッコミ竿のケツが跳ね上がった「「来た!」と
すかさず竿を持って腰を落とし強烈な引きに耐える。
道糸がギリッギリッと悲鳴をあげて出て行くが、
突然24号のハリスが切れ後ろに転がり頭を打った。
もう笑うしかないと皆で大爆笑!
それから少しして再びyoshiさんの竿にあたりが来た。
今度のあたりはゴツンゴツンという感じのあたりでさほど強いあたりではないが、
yoshiさんが合わせ上げてくると、まあまあの引き。
海面を見ると上がってきたのはここでブッコミをする以上、
避けては通れないウツボだった。「うわーでかいー」とyoshiさんびっくり。
初ウツボの洗礼写真を取りリリース。
1メートル、キロを越える丸々太ったウツボ、これもまた怖い

そして日も落ち薄暗くなった時、またもやyoshiさんの竿が跳ね上がった。
yoshiさんが離れていたため私がyoshiさんを呼びながら竿をキャッチし、
駆け寄ったyoshiさんに委ねた。
yoshiさんは仁王立ちしてその引きに耐えている。
ところが魚がギューンと凄い力と共に横走りを始める。
絞めてあったドラグからギリギリ音を立てどんどん糸が出て行く。
yoshiさんも耐えるが、約100度ほど横走りをされ再び道糸を切られてしまった。
しかし、これはある意味仕方のない事で、
釣り道具屋に売っている一番大きなスピニングではあるが、
24号の道糸をいくら巻いたとしても100メートルが限度。
ドラグを緩めればあっという間に出きってしまう。両軸にすればよいのだが、
この餌をつけては非常に投げずらい。
と言う事でどうしてもスピニングに頼ってしまうと言う欠点がある。
うーん難しい。またもや呆然。
釣ってもらいたかったー。悔しい!
「しかしこの引きは鹿嶋では味わえない引きです、この引きが味わえただけでも良かった」と
私以上に悔しいはずのyoshiさんの優しい一言に感謝です。
気を取り直して再度投入しておくと再びあたりがあり、
今回はyoshiさんが跳ねた竿を取りフッキング。
yoshiさんに「どうですか?」と尋ねると「たいした事無いですね」と
先程の引きに比べると軽々糸を巻いてくる。
しかし海面に上がってきたのはネコザメで大きい。
タモには入りそうも無いのでギャフを用意し引っ掛けようとするのだが、
さすがに鮫肌なかなか掛からず、やっとの思いでエラに掛かり持ち上げる事ができた。
いくら大人しいサメとは言うものの6,5キロの大物でした。凄い。
しかし、するとさっきのはいったい・・・。怖い!
1,3メートル6,5キロのネコザメでーす。食べれる魚ではなくて、チョット残念でしたが、大物です。

その後は小さ目のエイが釣れ、ウツボ、サメ、エイの底物三役揃い踏みに、苦笑いでした。
エイでーす。釣られたのが2度目だったのか尾は無かった。

一方ヒラメ竿にはと言うとあたりは無く、アカイカに餌ばかりとられる始末。
8時半yoshiさんが再び良型のカサゴを釣り上げるが、
そこで私達の釣果は途絶え、10時に納竿した。
ほろ苦く反省すべき点が多々ある1日となった。
良型のカサゴです。美味しかったとの事。

5月4日、朝6時よりyoshiさんと2人で堤防に出る。
サビキを用意し投入すると、サバが入れ食い状態。何度釣っても引きは十分に楽しめる。
まだ遠くにうっすら朝もやの掛かる中サバの入れ食いです。

それならと半分はヒラメ狙いでと、ルアーを出し挑戦するが空振り、
その間にサバも姿を消し朝食の時間になったので中村屋に帰る。
そして午後から再び釣り場へ向かった。
しかしこの日は潮のせいかイワシが釣れず焦りが見えてきた夕方
先程までyoshiさんが面倒を見ていた一人旅の高校生が
レンタルの竹竿でイワシを釣り上げてくれたのがきっかけで
次々と釣れ、あっという間に餌の確保が出来た。
そして夕暮れから本格的にヒラメ&イカ釣りに入った。
実は昨夜私達の目の前で3,6キロのアオリイカを
中村屋のお客さんに上げられていて猛烈に気合が入っていた。
今日はブッコミもやらず、集中しようと釣りも絞る。
そしてイカ針もつけ万全で望んだが・・・、何回かのばらしはあったものの、
アカイカはおろかアオリもヒラメもこの手に取る事は出来なかった。悔しい。
yoshiさんも明日には帰ることになっていたため何としてでも釣ってほしかったのだが、
残念な結果に終わってしまった。
yoshiさんの奥様も見学に来てくれたのですが、残念!!

5月5日、今日の3時過ぎのジェット便でyoshiさんが帰られるため、
午前中は奥様と4人で島の中を観光し中村屋で昼食をゆっくり取り、
式根島観光、泊(とまり)海岸にて。

島で雑草のごとく生えている明日葉をお土産に取りに行き、
荷物を整理され、帰られる時間となった。
皆で中村屋の玄関にて、中央が、元ミス式根の女将です。

そしてリベンジを誓われ乗船し一足先に帰られた。
今度は強烈な引きにもOKな道糸用意しておきますので、必ずまた行きましょうね。約束です。奥様本当にお世話になりました。

yoshiさんが帰られた事で寂しさと共に気が抜けてしまい、
釣道具を整理しつつポカンした時間が過ぎる。
夕食を取り、今からイワシを釣っての釣りは体力的にも精神的にもきつそうだったので、
タコ釣りでもやろうと8時半、餌の秋刀魚を持ってカミさんと2人釣り場に向かった。
テンヤに秋刀魚をつけ港内を流すが釣れず、外海を流していると、
いつもの釣り場を見に行ったカミさんが駆け寄ってきた。
「イカが見えるよアオリが泳いでいる。見に来てよ。」と言うが、
タコ釣りの途中だし、今さら面倒臭いとチョット不機嫌な私に
「とにかく見に来てよ!」「タコ釣りなら明日雨の中でも出来るじゃない」と
珍しく積極的に食い下がる。仕方なく見に行くと、やはりぼんやりとアオリの影が見える。
でもサビキで餌を釣るにもコマセを置いて来た。
すると私が取ってくるから竿の準備をしておいてと、車ですっ飛んで行った。
今まで見たことも無いようなそのフットワークに、こちらもだんだんやる気が出てくる。
いつもの場所の隣に一人釣り人がいて隣でやらせていただきますと言うと
「どうぞ」と好感触の返事が返って来た。すでにアカイカを2杯釣られていて、見せてもらう。
今夜は風も無く暖かで海もベタ凪状態だ。
カミさんがコマセを持ってきてくれイワシをどんどん釣り始めた。
既に10時にはなっていただろう。昨日までの仕掛けで試みるが、
今日もバラス事はあっても釣り上げる事は出来なかった。
アオリの姿も消えアカイカも居なくなっている。途方にくれていたが、
0時半を廻った頃、再びアオリの影が見えた。
するとフッと2年以上前、市販のアオリ仕掛けを見本に自分なりに改良して作った
アオリ専用の仕掛けを使ってみようと思った。
持って来てはいたが、何せ自己流の仕掛けで自信も無くアオリイカにしか使えないと思い、
yoshiさんが居た時には出せなかったものだった。
もう破れかぶれと、その仕掛けを出し2本のヒラメ竿に付け投入しておいた。
カミさんもそんなの作ってあったのと驚いていた。
普段はもうとっくに寝ているはずのカミさんが、私を強引に誘ってしまった責任からか、
奇跡を信じてか、寝ずに張り切っている。

午前1時半その奇跡が起こった。一本の竿に突然あたりが来た。
竿が引きずり込まれそうになり、竿を掴む。
すると磯の2号竿が弓のようにしなり,
ぐいぐい持っていかれる。その度にドラグを緩めておいたリールから音を立て糸が出るが、
徐々にとドラグを絞め浮かせてきた。隣の釣り人もタモを用意し待ってくれている。
そして明かりに魚影が浮かんだやはりアオリイカだそれも良型だ!
タモの届くところまでゆっくり近づけようとするが強烈なジェット噴射の抵抗に合い
その度に竿先がが海面まで入りそうになる。
やっとタモまで近づけるがあいにく隣の釣り人がタモ使いに慣れてなく、カミさんに代わった。
しかしカミさんも何を血迷ったのか足のほうから入れようとしている。
「頭から入れるんだよ!」と私が言うが足から入れようとする。
その度に暴れ潜ってしまう「ばれちゃった?」と叫ぶカミさん「大丈夫!居るよ!」と答える。
しかしまた足から行こうとするカミさんに「頭からダッチューの!」と怒ると
「頭ってどっちー!!」と聞かれ「ヘッ??とんがってる方だよー!!」と言うと、
そちらにタモを入れイカの方からスポッと入ってくれた。
重いよーと言いながらタモを上げてくれ無事確保。
しっかり針掛りしていた。ヤッターと大喜び!!
隣の釣り人も「こりゃ凄い、おめでとう」と握手をしてくれた。
2002年に釣った一番のアオリイカが2キロ、それより大きい事は見て分かった。
早速秤で量ると2,7キロ、記録更新だ!
写真を撮りまだ震える手で餌を付け今のタモのやり取りを笑いながら話した
「冷静に考えればとんがっている方だよね、ワッハッハ」
苦しんでの一発。KEN大感激!

やっと一つアオリイカを上げた満足感と緊張が解けホッとして一服しているところに
1時50分2度目のあたりがもう1本の竿に来た。慌てて竿を取ると先程のよりも強烈な引き、
竿が根元からしなっているような感じだった。「重い!でかいぞ!」と言うと
既にカミさんは隣でタモを構えている。2度3度と寄せる間に潜られ、その都度竿を合わせる。
ゆっくり慎重に「ばれんなよー」と言いつつ寄せる事ができた。
海面に上がる姿で先程よりはるかに大きい。
「頭からだよ」と言いタモまで寄せると一発で入れてくれた。
私も竿を置き、一緒にタモを上げる。「重い!」
地面に置くとその大きさが倍増し本当に大きい事が分かった。
「でけー!!」と、もう大はしゃぎ。これもがっちり針掛かりしていて、
糸が切れない限り逃げ様がない事が分かったが、
釣ってる際はこれ程「ばれんでくれ」と願ったのも久々だった。
それ程アオリイカはこの島でも貴重で難しい釣りだからだった。
直ぐに写真を撮り、重さを測ると3,7キロでまた自己の記録を大幅に更新!もう幸せ一杯。
カミさんと万歳三唱であった。手も震え声は上ずっていた。
隣の釣り人もその大きさに驚き、絶賛してくれ釣り人冥利に尽きた。
頭の中では女将さんが「すてきー」と喜ぶ顔が目に浮かんだ。
3,7キロのアオリイカと、先程釣ったアオリイカとの2ショット!

しかしこれで済むような予感がしない、もう1杯いけるかな?と餌をつけ投入した。
餌を付け替えながら待つとやはり2時20分三度あたりが来た。
今回は予兆があり竿を持つ準備をしていたため慌てる事は無くゆっくり合わせた。
すると感触としては先程のよりは軽いがアオリイカの強烈な引きをしている。
ゆっくりと引き寄せ、再び一発でカミさんが入れてくれた。もう手馴れたものである。
上げるとやはり先程のよりは小さく、量ると2,0キロ、しかしこれでもなかなか釣れないサイズである。
小さいなどと言えない。本当に幸せ一杯だー。
3杯目のアオリイカです。幸せ!
約3年ぶりのアオリイカ、大漁だー。

しかしこれを最後にあたりは無くなり、夜も明け始めたため撤収しようと納竿した。
今日はカミさんの神がかり的直感に従って良かったーと実感し礼を言った。
カミさんも釣れる予感がしたと、しきりに言う。釣りをしているとそんな時が、たまにあるから不思議だ。
中村屋に帰り、クーラーボックスを勝手口に置き風呂に入りロビーで一杯やり、
くつろいでいると早起きの婆が起きてきたのでアオリの事を告げると、
女将に電話してくれ起こしてくれた。すると女将が急いで来てくれ、
見るなり「おーきい!すてきー」と満面な笑みで喜んでくれた。
中村屋に泊まっていたお客さんも見に来てくれ、大絶賛!嬉しかったー。
女将に「好きにしてください」と言うと早速、捌いてくれビールと共に出してくれた。
そして知り合いの方に電話をかけ、おすそ分け。
とにかく3杯で8,4キロ、何人前の刺身になるか私には分からないので全て任せた。
カミさんはそのころ気絶したように爆睡、
本人も言っていたが釣りで初めて一睡もしなかったので女将に報告した途端、
肩の荷が下り、くたびれたのであろう気絶した。私も美味しいお酒を頂き、
他のお客さんの朝食前に就寝。起きたのはお昼だった。
ご飯を食べに行くと、今朝着いた別の常連さんが居て
「アオリイカご馳走様でしたー」と皆さんに言われた。
この宿のここが素晴らしい所で皆が釣った魚が食卓を飾り
「誰々さんが釣ったものです」と紹介してくれ、釣ったときの話で盛り上がり、皆で分かち合える。
勿論釣った本人は釣り人冥利に尽きると言うものだ。
外は予報通りの雨、体を休めようと、昼食後再び横になり爆睡し、
起きたのが夕食事、またまた飲んで食べて9時に再び寝た。
どうしてこんなに寝れるのか不思議なぐらい良く寝た。
翌朝は、さすがに5時過ぎに起床。
体は重いが、外を見ると曇ってはいるが何とかなりそうと、タコ釣りの準備をして一人で出発。
しかし釣を始めて間もなく雨が降り出し、段々と強くなってきたので朝食前に帰ってきた。
すると今東京から着いた常連の外商の太ちゃんや、吉幾三さんに良く似ている及ちゃんと再開した。
「お久しぶりです」「アオリ上げたんですってー、ごちそうさんです。」と挨拶を交わした。
天気予報を見ると天気は回復に向かい午後には晴れる。
明日は帰る日だし今晩が勝負!と気合が入った。
太ちゃん達が午前中に温泉に行き、帰ってくると見知らぬ青年が混じっている。
温泉で意気投合したのはいいものの、青年が一人旅だったため、
拉致同然に中村屋に釣れてきて、船釣りに連れて行くと言う。
いきなり連れてくるのもおかしかったが、ついて来た青年のなんでもやってみたい、
いろいろな人との出会いを大切にしたいというような心意気が気持ちよかった。
青年は24歳、違う民宿に泊まっていて船釣はおろか釣りもした事がないとの事。
中村屋に置いてある他のお客さんのレインコートや長靴を借り、
「行って来ます」と元気良く出て行った。
だぶん出会いから1時間も経たない内に友人として同じ船に乗船し
始めての釣りをする事になるなんて、なんて劇的な展開なんだろう。
カミさんと頑張ってねーと送り出すが、おかしな出会いを楽しむ反面、、
船釣り大丈夫だろうかと心配もした。
私達も釣りに出かけようと車に乗っていつもの場所に入りサビキを始める、
やはり釣れるのはサバだが、時折、ムロアジが混じるようになった。しかしイワシは釣れない。
カミさんがトイレから帰って来て、
「帰りに港で人が大の字になって死んだように転がってるので、近づいてみるとあの青年だったの、
船に乗って1時間も経たない内に船酔い地獄になり船が戻ってくれて、降ろされたんだって、
土左衛門が上がったのかと思ったよー」と大笑いで話してきた。
私も予想はしていたが、やっぱりと大笑。
するとしばらくしてその青年が私達のところへやってきた。
「良い経験をしたね」と言うと「ハイ。でも大変でした」そして暫く休んでいた。
投げサビキをやらしてやろうと思い竿を貸し投げ方を教える。
筋は良く、何投目かでウキが沈んだ。「ゆっくり巻いて」と言うと、
始めての魚のヒットを緊張しながら巻き、始めて魚という物を釣り上げた。
「ムロアジだよ」と教える彼のカメラで写真を撮ってあげた。
その後も1尾ムロを上げサバを2尾ばらした。
カミさんもしっかり釣ってくれました。アオムロとサバです。

そうこうしているうちに、民宿の夕食の時間になりカミさんが
私達の夕食のおにぎりを取りに行くので青年を車に乗せ送って行った。
1時間ほど経ちカミさんが戻ってくると女将がすくってくれた生きイワシを
女将と一緒に持ってきてくれた。これには感謝!!
「頑張って釣ってねー」と励まされ「何とか報わなければ」と
早速そのイワシをつけ一昨日の方法+その仕掛けをウキ仕掛けに付け投げる。
既に時間は7時を廻り日も沈み、昼間は吹いていた風も止んで海も穏やかになった。
カミさんが持って来たおにぎりを食べる。
今日もブッコミはせず、アオリイカ1本に絞った。
8時を廻った頃かアオリイカの影がいくつか見える。
それに気が付いた他の釣り人経ちが騒ぎながら押し寄せ、いっせいに竿を出し始めた。
しかし誰も釣れないため少しずつ居なくなっていった。

8時40分「やっと静かになったね」とカミさんと話していると、
残っていた1人の釣り人が入りましたよと私に教えてくれた。
見ると、ウキが完全に消し込んでいる。
慌てて竿を取ろうとした瞬間竿が引きずられ落ちそうになった。
間一髪間に合い竿を立てると、ドラグを緩めていたためギィーと音を立て勢い良く糸が出る。
少し強めにドラグを絞めると掛かったアオリイカの大きさが分かった。
磯の5号竿がおもいっきりしなり、道糸が唸った。
「でかいぞ!!」と言うとカミさんもタモを用意して「何処!」と言う。
「もう直ぐ上がってくるから見える」とは言ったものの
強烈な抵抗に3度4度と見舞われその度に糸が出る。
道糸は6号、切れない事だけを願った。
やっとの事でイカの影が海面にボヤーッと浮かんで見える。
するとあちこちから「でかい」と声が上がり、
それぞれの仕掛けを巻き取りどかして、上げる体制を整えてくれる。
海面に出てもジェット噴射は絶えない、もう心臓が口から飛び出そうで神に祈る思いだった。
やっとの事でタモまで近づけるが2度ほど抵抗に合い潜られた。
その度に「大丈夫!ばれてない!」とカミさんが心配する。
しかしなんとか、カミさんが入れてくれた。
「入った!」と叫び「重よー」と言いながらも一人で持ち上げてしまった。
「うわーでかいー」と横たわるイカを見て一斉に声が上がった。
私は興奮し手が震え血圧も上昇してしまったようでボーっとしてしまった。
カミさんも「やったー」と言った後あまりの緊張で、気分が悪くなってしまっている。
島の知り合いの青年もこれだけ大きいアオリイカを釣り上げたところを始めて見たと言ってくれた。
確かに5日に釣ったアオリより一回り大きく見える。
エンペラに秤のフックを刺し持ち上げるとジャスト4キロ「おー凄い」と歓声が上がった。
急いで写真をとり女将に連絡をとると丁度近くに来ていたようで、すっ飛んできてくれた。
見た途端「スゴーい、すてきー」の笑顔。「まだ生きているから、持っていって」と言うと、
「今日は何杯釣るのー」と言いながら持ち帰ってくれた。
元はと言えば女将がすくってくれたイワシで私が釣り、カミさんがタモですくう。
すばらしい連携プレーが実を結んだ。
こいつは本当にデカかった。最高の興奮を味わえました。
4キロ、触手を伸ばすと1,3メートルになった。

暫くして車の音が聞こえると、中村屋のお客さんの太ちゃんをはじめ、
こぞって女将がすくった生きイワシをもって見に来てくれた。
なんとその中に昼間の青年の姿があり、すっかり中村屋の客になっている。
皆、私のアオリを見て驚いて来てくれたのだと言う。嬉しい限りだった。
「頑張ってくださーい」と言って帰ったが、
及ちゃんは竿を持って再びやってきて一緒に釣り始めた。
しかしその後はあたりも無く時間が過ぎていった。
日付も変わり午前1時10分島の青年に
「一昨日は丁度今ぐらいの時間にこうしてのんびり構えていたらいきなりあたりが来たんだよ。」
「今日はその時の海の状態や全てがそっくりだから来るかもしれないよ」などと話していたら
直ぐに本当にあたりが来た。
今度は2号の磯竿のほうだ。また道糸が出てゆくが、先程の重さは無い。
4キロを上げたせいか、心に余裕があり、比較的楽に引き寄せ、
カミさんも一発でタモ入れしてくれた。
量ると2,4キロ、暫くバッカンの中で生かしておいた。
最後に来た、2,4キロのアオリイカです
大き目のバッカンが小さく見えるでしょ。

しかしこれを最後に今日帰ることを考え、式根でのの釣りを納竿とした。
片付けをして、中村屋に帰ったのが3時過ぎ。
勝手口にクーラーボックスに入れたアオリイカを置き、風呂に入り、
幸せなビールを一杯飲んで就寝した。7時半起床。
女将さんに「アオリイカあったの分かったー」と聞くと
あのクーラーボックスがあったのですぐに分かった。
「あの後やっぱりまた釣ったんだー凄いねーすてき」と言ってくれた。
「一パイは持って帰るでしょ」と言われたが、
「柵で少しもらえればいいよ、後はお願いします」と言って任せた。
最後の朝食を摂り、釣道具を片付け、荷物を整理し、
10時45分のジェット船で後ろ髪を引かれながらも島を後にした。
今回の釣行ではまたしても、ブッコミでは悔いが残り、
ヒラメも釣れませんでしたが、アオリイカ、トータル14,8キロの爆釣に大満足でした。
yoshiさん今度は必ずです。
次回も頑張ります。



追伸
手作りのアオリイカの仕掛けは、自慢できるような、物ではありませんので、全て中村屋に渡してきました。
女将は「門外不出で中村屋に来たお客さんに教えてあげる。」と大切にしてくれそうです。
特に秘密ではありませんが、恥ずかしいので、皆さんにお会いできた時にでもお教えしますね。