今回の式根島釣紀行は、あまりにも散々な内容となってしまったため
申し訳ありませんが簡潔な日誌とさせていただきます。

<理由>
1、台風9号とともに上陸してしまい2日間釣にならず。
2、群発地震はさすがに凄かった。
3、薮蚊の大群で足は腫れ、落ち着いて釣が出来ない。
4、3日連続大物を道糸とハリスを切られバラス。

中でも3日間連続バラシは今までの釣人生の中でも最高にへこんだ思いであり、
日誌を思い出して書くことすら、遠ざけたくなる思いだった。
今日は24日、帰って来て1週間経ち、やっとの思いで、パソコンに向かう事が出来た。

00.08.11〜17
式根島にて

11日の23時発のサルビア号に乗るため、竹芝へ向かう。
台風は気になっていたが、まさかこんなに急に曲がって近づいてくるとは。

竹芝は例年に比べれば雲泥の差とはいえ、それでも人は多く、船も
1、大島〜利島〜式根島
2、新島〜神津島
3、三宅島〜八丈島
の3コースに分かれていた。

竹芝はさすがに例年より空いているとのこと

のんびりベンチで待っていると、いつの間にか一つの列が出来ている。
ここでは2等の場合少しでも早く並んだ方が、良い席が取れるため、
カミさんが何処行きの船に並んでいるのかを、聞きに行った。

しばらくして帰ってきたカミさんが、先頭に並んでいる男の人に聞いたら
「八丈島だよ」と言われ「おたくは何処に行くの?」と聞かれたので「式根島です」と答えたら
「いい根性してんなー」と言われたそうで、大笑いになった。

やはり、地震の影響は深刻で、今年は大島と八丈島は旅行客が多いが
その他の島は、激減しているとの事で、式根島に行くだけで「物好き」扱いされてしまう始末である。

無事乗船し、余裕で席も確保でき、定時に出航した。
ウイスキーを飲み、就寝。

翌朝5時大島に着いてびっくり、ほとんどの人が下船してしまった。
出航時にはロビーまで溢れかえっていた人達が、2等船室にポツンポツンとしか居ない。
それが、次の利島でまた降り、8時に終点の式根島で降りたときには、
帰省の人も含め、50〜60人しかいなかった。「さ・び・し・ー」そして雲行きも「あ・や・し・ー」

宿に着き、荷物を片付け、食事をし、早速釣に出かける。
5月にヒラメを釣った釣り場へ行くが、台風の影響でどんどん風が強まり、白波が立つ。
サビキ竿を出し投入すると何投か目ですぐに25センチ程のカンパチが釣れた。が、
それと同時に横殴りの雨が降り出したため納竿。翌日も風、雨ともに強く、釣どころではなかった。

釣が出来ないどころか、外にも出れず、中村屋さんで、ごろごろ昼ね。
夜は、中村屋さんの方達や、他のお客さんと子供達が入り乱れての、麻雀大会になった。

14日になると台風も去り、朝からいい天気となったため午後から釣りにでかけた。
イソメを着けて投げると、すぐにあたりがある。しかし釣れるのはいろいろなベラばかり。
投げ釣りはあきらめ餌の小魚を釣ろうと投げサビキに変更した。

近場に投げると、キタマクラやスズメダイばかりなため、カミさんが少し遠くに投げている。
するとカミさんのなにやら奇声が聞こえる。
見ると竿が大きくしなりサカナが横走りしているのがわかる。
「なに?」と聞くと「サバだー」との事。
「タモは?」「いらない」と言いつつ、抜き上げる。

隣りでも、若い女性がヒットしているが、「キャーキャー」と騒ぎ、
最後は男性にタモですくってもらっているのを見て、
カミさんの根性の座り方が見えたような気がした。
それも40センチもあるサバに対して、「サビキが絡んじゃうから頭にきちゃうよー」などと文句を言っている。
30〜40センチのサバが入れ食い。

それからも投げるとサバがヒットし、釣り上げリリースし絡まったサビキを直す釣りがしばらく続いた。。
周りを見ても堤防中がサバ釣りのオンパレードになっていて皆さん大漁のようだ。
小魚用のサビキなため、絡んだり、切られたりし、どんどん減ってしまい、嫌気がさしやめてしまった。

夕マズメに少しだけ釣れた22〜23センチのアジを着けヒラメ釣りに挑戦。
しかし、堤防の電灯が点いた途端、薮蚊の大群に襲われ、格闘の釣となってしまった。

カミさんはヘち釣り用の竿に持っていった小さいワカサギを着け釣り始める。
すると、30分もしないうちに30センチ近いカサゴを釣り上げた。
しかしその後はヒラメ竿も、へち釣りにもあたりはなく時間が過ぎる。
カミさんが釣ったカサゴ

「オレにもやらせて」とカミさんの120センチのへち釣り竿を借り、
堤防を釣りながら異動していった。

しばらくし、底まで餌を落とし、少し上げた瞬間、ガツンと強いあたりがあった。
竿は手元から大きくしなり腕も横走りの為振り回される。
小型のリールは、巻く事もままならない状態だった。
カミさんに「タモー」と叫びカミさんがタモを持ってすっ飛んでくる。
少しずつだが巻き取る事もでき、海面に浮かんできた魚を見てびっくり、
ヒラメだ、それも60センチはあるように思えた。

カミさんがタモを入れるが、強烈な横走りを繰り返し、
最後はバチンと言う音を残し道糸が切れた。
しばし呆然、手も震え、悔しさだけが残った。

しかしこの時は、あと2日間この悔しさが、繰り返すとは夢にも思っていなかった。

その後もへち釣りを続けるが、あたりは無く、フッとカミさんの方を見ると、
近くの釣り人がカミさんの近くでざわついている。
何か釣れたのかと思い、戻ってみると、アカイカを釣り上げていた。
足まで伸ばすと70センチほどあった。
聞くとヒラメ竿にあたりがあり上げてみるとアジに噛り付いてはなれず、そのまま釣れたとの事。
その後、私もアカイカを釣ったところで納竿。
釣り上げると本当に赤く綺麗なイカだった


翌日15日も昼間は同じような釣りになったので省略、サバは相変わらず大漁。
そして、アジを着けヒラメ釣りを開始。

そろそろ日が沈むナーなどと思っていた18時半過ぎ、竿が大きくしなった。
合わせるが強烈な引き、竿先が海面へ戻される。
再び竿を立て直そうとした瞬間、ブツンと道糸が切れた。
今回は、どうやら海底から一箇所岩が盛り上がっている個所があり、
そこで擦れ切れしてしまったようだった。
再び、しばし呆然。
その後は何も釣れず、やる気も遠のき、早めに納竿。


16日は翌日朝船に乗るため、必要最低限の釣道具を残し、
後は水洗いをし干して15時より出かける。
ヒラメ竿2本サビキ竿1本を持ち、
「2度あることは3度ある」より「3度目の正直」を信じ、雪辱戦に出発。

アジはなかなか釣れなかったがやっと17時頃ポツポツと釣れ、
そのままヒラメ竿に着け投入。

18時過ぎカミさんのアジが死んだので、付け替えようとしたとき、カミさんの叫び声が、
振り返ると竿先が海面に入ってしまうほどしなっていた。
竿を持つが引き込まれ走られてしまい竿を戻そうとした瞬間、プツンと軽くなる。
糸を巻いてくると、2本針がそのまま無く、ハリスを噛み切られてしまっていた。

モー愕然、体から力が抜け、後悔と反省だけが残った。やり場の無い怒りが込み上げ、
少しカミさんにも八つ当たりしてしまい、反省する。
雪辱戦が、返り討ちにあってしまった。

しばらく続けるが、最後の晩なので、早めに切り上げ、
「こころ」というイタリアレストランで夕食を取る。祝賀会ならぬ反省会になってしまった。


翌日17日、良い思いでの釣果も無く、10時半乗船。
次はきっと・・・・。っと2人で誓いつつ21時帰宅。
ほろ苦い釣紀行だった。
帰りの船の「さるびあ丸」
帰りの客も少なく、寂しい限りだった


<追伸>
地震報告。
式根島に滞在中13日と15日の2日間は特にひどく、
特に13日は15時ごろより始まり、一晩中揺れ続いた。
14日の午前2時半には震度5弱があり今までの経験した揺れとはさすがにちがった
大きな揺れに驚いた。(カミさんはしっかり寝ていたが。)

釣りをしていても、堤防が揺れるのがわかり、海を見ているとめまいがするような感じだった。
島の方たちは慣れてしまっていて、チョットやそっとの揺れでは驚く気配は無かった。

しかし私たちが帰った翌日、18日に6弱が2度もあり、電話をかけるとやはり大変だったらしく、
私たちが釣りをしていた堤防も立ち入り禁止になってしまったとの事。

いつまで続くのか、早く収まってもらいたいものです。
地震が収まったら、皆さん是非一度行ってみてくださいね。
魚の濃さは保証しますよ。

その他の釣果

投げ釣りをすると色々なベラが釣れた
カミさんが釣ったカンパチ「満足」
サビキで釣れたシマアジ「顔シブイ」
へち釣りで釣ったベラ「不満そう」
ヘチ釣りで釣れたウツボ「こわかったー」