00.05.02〜07
式根島にて
5月2日
ゴールデンウイークの真っ只中と言う事もあり、7時過ぎに竹芝桟橋に着いた時には
既に大変な混みようだった。
1時間遅れで出航、2等船室は足を伸ばして寝るのも一苦労だったが、
なんとか、カミさんとビールを飲んで就寝。式根島に着いたのも1時間ほど遅れた午前9時だった。
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島に着くと宿の方達が迎えに来てくれている
島にはタクシーどころかバスも無い。 |
5月3日
11時ごろから堤防へ、いつものようにカミさんはサビキ、私は投げ釣の用意をする。
そして投入してから気が付いた。
潮の流れがめちゃくちゃ速い、25号の重りが流され、ラインがどんどん出て行く。
カミさんのサビキも下ろした途端に流れて、ラインを止めると浮いてしまうほどだ。「こりゃいかん」
周囲を見渡してもカゴ釣の人さえ、流れが速すぎてお手上げ状態になつている。
今日は大潮の初日だった。
ここの潮はきつい上に、手前50メートルとその先とでは、流れが全く違う。
又、あっという間に流れが逆になったりする。
しかたなく、潮が変わるのを待つことにした。
3時頃から流れが穏やかになって来たので、本腰を入れて始めるが、結局この日は私がカワハギ1尾、
カミさんはスズメダイ、キタマクラ、で終る。
5月4日
この日は潮の事も考えて、違う堤防へ行く。
ここは潮も静かでだいじょうぶそうだ。それに空いている。
いつも通りにカミさんと私で竿を出す。
ところが、いつになってもいっこうに当たりが無い。
カミさんもあちこち場所を変えてやっては見るが何にも釣れない、
ぽかぽか陽気も手伝って、とうとう昼寝(ふて寝?)をし始めた。気持ちよさそうである。
結局この日の昼間は、カワハギが2枚に終わった、それでもこの堤防では、竿頭みたいです。
カミさんは昼寝のせいもありボウズ。
今日は夜釣りでヒラメを狙おうと決めていたので、サバ子が帰り際に釣れているのを見て、
急いで帰って夕食を取り、再び現場へ急行した。
その頃には日も完全に落ち、暗くなっていたが、急いでサビキの用意をし、投入する。
数秒も経たないうちに奥さんの竿に当たりがあった。
「ヤッタ」と思ったが、カミさんが「気持ちの悪い魚釣っちゃった」と持ってきたのを見ると、
見た目はメダイの子のようで、臭いはボラみたいな気持ちの悪い魚だった。
それもその後、何処で釣っても、遠くに投げても、どの深さでも、この魚が釣れ、
海一面に居る事が分かった。「これじゃ餌になるような魚は釣れないな」っと思い、
ヒラメ竿も用意したが切り上げた。
後から教えてもらったが、この魚の名前は「ハタンボ」と言うそうです。
5月5日
この日はお昼近くからいつもの堤防へ、
一番端に陣取りいつも通りに、竿の準備。
カミさんは去年釣れなくて、悔しがってたタカベ狙いです。
竿を下ろすと海中には、大きな魚の群れが寄って来ている。
「タカベだ」しかし、なかなか釣れない。当たりは何度もあるがバレてしまう。
「見える魚は釣れないよなー」
いつの間にかカミさんの周りは、ギャラリーが一杯になった。
中には他の釣を止めて一緒に竿を出す人も居たが、皆釣れないでいる。
そんな中、カミさんがやっと1尾釣り上げた。「よかったね」の声がかかる。そしてもう1尾釣った。
しかし潮が変わり夕暮れも近くなったので、納竿。夜釣りに賭けることにした。
私はこの日はベラとウツボだけで、ほぼボウズでした。
早速タカベを刺身にし、夕食で頂きました。「これもおいしかったー」
夕食を取り、再び夜釣へ、
昨日とは違い昼間の堤防に行く。
まずはカミさんがサビキで小魚狙いすると
ハタンボに混じり、名前のわからない10センチほどの魚が2尾釣れた。
「しかたないこれでも掛けておくか」
と鹿嶋の仕掛けで釣り始める。
それからは小魚はハタンボしか釣れなくなった。
今年はアカイカがまだ寄っていないようで釣り人も、ぱらぱらとしか居ない。
そんな中私達に近づいてきて、ヒラメを狙っている事を聞いた途端
「こんな所に居るわけない」と笑っていった人もいた。
「くやしい」「見てろよ」とカミさんと慰めあう。
そんな時、1本の竿に大きな当たりがあったので、上げてみると小魚がなくなっている。
「しまった」
そしてしばらくすると、最後の一本の竿にも当たりが、しかしこれも外れてしまった。
餌の魚には、大きく噛み切った歯形が残っていた。
「合わせが早すぎた」「絶対に居る」2人して悔しがるが、もう後の祭り。
明日、最後の式根島の釣に全てを賭けることにした。
5月6日
今日は先に私だけ昨日の場所へ行き、場所取りをして、
夕方からカミさんが夕食を持って来るようにした。
投げ釣は昨日と同様ベラとウツボだけ。
しかし、4時ごろから隣りの男性がマメアジを釣りだす。
慌ててサビキを用意して釣るが釣れなかった。
そのうちカミさんも来てくれ、サビキをするがなかなか釣れない。
日が沈むのと同時に、ようやく昨日釣った名前のわからない魚を、3尾釣る事が出来た。
後はやはりハタンボだけ。
そしてその3尾を餌にして釣を始める。
待ってる間に食事を取り一服、少しだけパラパラと雨が降ってきた。
釣り人は50メートル先に1組、その先にぽつぽつと居るだけ。
「雨が心配だねー」などとカミさんと話しをしていると、
1本の竿に小さな当たりがある。
「当たってるよ」「うん、わかるわかる」と2人で竿先を見ると
とんでもない大きな当たりが来て「竿のお尻」が跳ね上がった。
竿を持ち、立てようとするが走り回られなかなか立てられない、
「うわー」 「凄いのが掛かった」 「隣りの竿どかしてー」などと叫びながらこらえた。
ドラグを緩めるがスピニングなので上手く出ず、締め直し、少しづつでも竿を立て、糸を巻いた。
するとカミさんが「ヒラメだー」っと叫ぶ。
見るとゆらゆら泳ぐ大きなヒラメが見えた。
「うわっでっかい」 「こんな大きなの見たこと無い」 「ばれんなよーばれんなよー」って
心で叫びながら糸を巻く。
ヒラメも散々走り廻った後、疲れたのか、やっと海面より顔が出て大人しくなった。
カミさんがタモですくおうとするが、タモの直径が大きくないため(ヒラメが大き過ぎたのかな?)
糸が邪魔して上手く頭から入れることが出来ず、横走りされる。
そこへ隣りの釣り人が何かあったのかと見に来たので、タモを頼むが、やはりすくえず、
再び暴れられた。
その度に「逃げられるー」と、カミさんの叫び声が聞こえた。
しばらくヒラメの頭を出しておいて、弱らせた後、カミさんに
「この状態で持ってて」っと竿を渡し、私がタモを持って、慎重に尾びれからすくった。
「入った!」と叫び、手繰ったが海面から持ち上げようとしても1人では持ち上げられず、
カミさんが手伝ってくれた。
ここなら絶対に跳ねても逃げられない所へヒラメを運んでから、「やったー」「ばんざい!」の連呼だった。
手伝ってくれた人も「よかったねー」「こんなのいるんだ」と、しきりに感心してくれた。
感動して手が震え、口はカラカラ喉は枯れていた。
しばらく呆然と立ち尽くしているとカミさんの「写真取らなきゃ」と言う声で我に返った気がする。
その後、中村屋さんに電話を掛け、急いで釣り場を片付け持って行った。
中村屋さんに着くや否や大騒ぎとなり、サイズと重さを測り、絞めた後氷付けにしてくれた。
その後居合わせた人たちで御祝いをしてもらい。最高のお酒を飲んだ。「おいしかったー」
翌日は帰る日なので、ヒラメは中村屋さんにプレゼント。
後日連絡があり中村屋さんだけでは、食べきれないので4件で分けたそうです。「とっても美味しかった」との事。
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体長85センチです。 | 重さ5.2キロでした。 |
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おもわずガッツポーズ | カミさんも良く手伝ってくれました |
5月7日
昨日の興奮もまだ覚めやらぬまま、皆さんに送っていただき、11時30分の船で帰路に着く。