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苔との仁義無き戦い since2004/09/03

水草水槽は苔にはじまり苔におわるといっても過言ではありません。って終わってはいけませんな。メタハラにしたら苔が心配という様な苔に関する問い合わせが多くあります。でもコレといった得策が無いのも事実です。


茶ゴケ
水槽立ち上げ初期や大幅リセット後に出やすい藻類です。ガラス壁面や底床,水草の葉などにモヤモヤ・ヌルヌルと付着します。田圃の水路などにもアオミドロ(トロロコンブの様な苔)を覆う様に繁殖しているのを目撃します。本来緑色のアオミドロが茶色く見える訳です。止水された水路などに多い様に思います。水槽では水草に大量に付着した場合,水草が消滅してしまいます。こうなったら水草の負け。

水が富栄養化していて,濾過系が立ち上がりきっていない時に発生する様な感じがします。換水あるのみで1週間に1/3といわず2日に1/2とか大胆に換水を続けると消滅して行きます。(我が家の水槽では)


藍藻
深緑色でカビ臭い藻が発生することがあります。底床とガラスのあいだに特に多い様ですが,それと限らず底床,ガラス,水草,ホース等々。ひどい場合には部屋まで臭って水槽の管理者はその家族から後ろ指をさされることに。

駆除方法は3倍に希釈した木酢液を注入するとか,オキシドールの注入などがあります。ですがいくら3倍に希釈したからといって注入する量が多ければ濃度があがり水草までダメージを受けますので程々に。

薬剤の投入は一時的な効果は期待できますが,継続しません。藍藻が発生する原因ですが,自然光が水槽に当たっていて,なおかつ底床のバクテリアの活動が弱い場合に発生する事が多い様です。ガラスの底床部分に遮光紙を貼ると2〜3週間で消える場合があります。


黒ヒゲ藻
シャワーパイプの吹き出し口や水流のある部分,水草の葉に黒い無精ひげの様な苔が発生します。立ち上げ初期には見られませんが,セッティング後半年以上経過した水槽に多い様です。

黒ヒゲの原因はズバリ餌です。・・・と思います。餌の量を1/5から1/10に減らしましょう。といっても餌をあげる時にここまで減らす事は困難ですので,毎日餌を与えているなら1週間に一度にします。魚が可愛そうと思うかも知れませんが,お腹のへこんだ魚は餌を与えても食べない事が多く,お腹のへこんでいない個体は餓死する事はありません。黒ヒゲは3〜5ヶ月で消滅します。


アオミドロ
トロロコンブの様な緑色をした藻(アオミドロ)はかなり厄介です。立ち上げ初期にも,各種の苔や藻を征服し,バランスが取れた安定した水槽でも油断すると発生します。初心者よりキャリアが長い方のほうがが苦しむ場合が多い様な気がします。

ズブズブしていると自然界でもよく見かける藻で,水草にからまったアオミドロを駆除すると同時に水草も引きちぎられてしまいます。

水草=高等植物,藻類=下等植物といわれますが,アオミドロの生態は水草と差が少なく,選別的な環境を作る事は困難の様です。したがって換水の徹底と物理的駆除が最も効果的であります。

CO2添加量を増やすと消滅して行きます。


アオコ
photo 準 備 中 TV等で「○△沼にアオコが発生・・・」などというローカルニュースを耳にする事があります。また「アオコに効果的」などと印刷された苔取りグッズを目にしますが,水草水槽にアオコと呼ばれる藻類が発生した記憶がありません。水が緑色になるというのがこのアオコだそうです。そういえば金魚を長期間飼育していた時に水換えしないと向こうが見えない程緑色をしておりました。

まとめ
「苔ない水槽を維持するには」と問われると簡単に答えは出せませんが,次の様に考えればよいのではないでしょうか。苔を育てるのか水草を育てるのか,水草を勝者にするのか苔を勝者に選ぶのか,決めているのは水槽の管理者という事になります。

苔を駆除する薬品が市販されてますが,苔よりも高等植物である水草に,より効果を発揮してしまいます。時系列で見れば苔のち水草と,その効果は苔が先行しますので,薬品投下後に大量換水を1・2週間続けるという高度なテクニックもありますが,大量換水を1・2週間続けるなら,薬品を使わずに換水頻度を上げたほうが得策です。

ではどうすれば水草を応援する事ができるのか。
1)苔に好ましい環境要素を排除する。
    富栄養化しない。
    長時間照明を当てない。
    エビやオトシンの様な生物兵器を投入する。
    換水をまめに行う。
    物理的な駆除をまめに行う。=水槽をオープン化するとよい。
    枯れ葉,ちぎれ藻を取り除く。=水槽をオープン化するとよい。
2)水草に好ましい環境要素を構築する。
    高照度かつ短時間な照明。=インバーター化やメタハラ
    CO2の強制添加。=大型ガスボンベの導入
    栄養は極力底床から与え水中に放出させない。
    根に好条件を与える。=消灯後のエアーレーション,底床ヒーター

水槽立ち上げ初期には比較的やさしい水草をスターティング・プランツとして大量に投入し,富栄養化した水槽内の養分を水草に吸収させます。2・3ヶ月エージングし,水ができあがったら好みの水草を使って全景を創作しましょう。某メーカーのカタログにある様に立ち上げ初期から全景を作り込む様なやりかたは写真に写すことを目的としたコンテスト用の創作アートです。エージングされた濾過系と,バックヤードに大量の水草を保有するプロにのみできる仕業でしょう。あれをそのまま実行しますと水の白濁に始まり全景の完成を待たずに苔まくったりします。