|
゛ヒットマン " ブレット・ハートがようやくリングに帰ってきた。きっと、
ほんのちょっとまえまでヒットマンは本気でレスリングをやめてしまう
つもりだったのだろう。
最愛の弟オーエンが、5月にリング上の゛事故"
で突然、この世を去った。
兄ブレットはあの場にいっしょにいてやれなった自分を責め、プロレスを
呪った。アメリカじゅうのニュースメディアがヒットマンを追いかけまわした。
なにもかもがいやになって、WCWフロントに引退の意思を伝えた。
ヒットマンとビンス・マクマホンの確執と決別を描いたドキュメンタリー映画
「レスリング・ウィズ・シャドウズ」が、カナダとイギリスの映画祭でノンフィク
ション作品賞をとった。
レスリングのことを忘れてしまおうとすればするほど、ヒットマンとヒットマン
でありつづけるオブリケーション( 義務
) とリスポンシビリティ
( 責任 )を
思い知らされた。大切なのは、どうやら情熱と運命のバランスだった。
ヒットマンは、弟オーエンが死んだカンザスシティのリングでカルガリーの
゛弟弟子" クリス・ベノイとシングルマッチをおこなうことでレスリングへの
情熱を再確認し、そのメッセージを天国のオーエンに伝えた。
だれもヒットマンからレスリングを奪うことはできないし、ヒットマンがもし
かりにそれを望んだとしても、ヒットマンの体のなかからレスリングが
消えてなくなってしまうことはない。運命との上手な付き合い方に気が
ついたら、いつのまにかチャンピオンベルトがヒットマンの腰に巻かれて
いた。よく考えてみたら゛ フレアー・ベルト
" を手に入れたのはこれが
初めてだった。
AMERICANA millennium
|

|