竹野川の生き物たち
(3)トビ
産卵を終えた鮭たちの死がいが竹野川のあちこちに沈んでいるの
が見える。すでに生きているときから白っぽいミズカビのようなも
のが尾びれやら背中に斑点状に付着している個体が目立つ。命の終
わりの印か。
竹野川で生まれ、海に降って再び回帰したサケたち。産卵行動を
終えてゆらゆらふらふらさまよった果てに息絶える。待ってました
とモクズガニやトビたちが死がいにむらがる。
厳しい冬がすぐ目の前。トビたちにはまたとないご馳走だ。抜け
目のない掃除屋が放っておく筈がない。
ほっちゃれ」とサケの死がいを呼ぶけど、自然界に無駄などない。
すべての自然の物質はリサイクルされる。じつに見事なシステム。
今日も5,6匹のサケが産卵床を掘っている。何もよけいなこと
は望まず、自然の中で命のつながりだけに使命感を持っているかの
ような彼等の生きざまに学ぶものは多い。
(写真 01/11/22 竹野中学校前)
(2)サケ
10月半ばから、サケたちが産卵のために竹野川に帰ってきている。
今年はまとまったグループが波状的な動きをみせているようだ。
松本、羽入、阿金谷の3つの橋はちょうどサケの姿を真上から見るこ
とができて、いつも誰かがのぞき込んでる。橋の上からデジカメで撮影
したが、いまいちきれいに撮れん。
そこで10月27日、よく晴れた昼休み、意を決して水中撮影するこ
とにした。妻は行ってらっしゃいとあきれ顔でいう。気休めにウエット
スーツの下に、Tシャツを着こむ。
最短距離を計算してサケのいる早瀬まで水中を匍匐前進。早瀬にじっ
としている雌を見つけた。
水中カメラを持ったまま寝そべるような姿勢をとってアングルを調整
した。この間サケはまったく無警戒だった。
撮影を終えて水から出ると、体全体がゆ〜らゆら。軽い船酔い状態。
そうか、これが「鮭に酔う」ことなのかとひとりギャグ。寒う・・
晩秋の竹野川は冷たかった。(T_T)
(撮影データ 01/10/27 竹野町阿金谷)
(1)アユカケ
私が子どものころから気に入っている魚のひとつがこのアユカケ。
自分が化けた石になりきって、さわっても、掴んでもじっとしたまま動こ
うともしない。自信満々のふてぶてしさ。表情もしぶい。 よくアユを呑
み込んでいる。いちど大きなアユを呑みこんだこれまた巨大なアユカケに
遭遇したことがある。一石二鳥とはこのことかと興奮しながら手を差し出
すと、「ぺっ」とアユを吐き出して逃げてしまった。堂々たるアイカケボ
ッカアには、さすがの大物アユも格下だ。
アユカケにもらったアユは川下りの昼のみそ汁の具になった。
(撮影データ01/06/04 竹野川)
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