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 大陸の香り漂う萬福寺をピンポイントで巡る
 
今回の歴史散歩は、萬福寺を、ピンポイントで・・・

本来なら、萬福寺は「宇治を行くコース」に加えるべきところなのですが、もより駅が一駅ズレていて、宇治の歴史散歩の時は、涙を呑んで外した場所なので、今回、あらためて行ってみました。

もちろん、萬福寺の広い境内は、単独でも見ごたえ充分なのですが、時間があれば、ぜひ、宇治のコースの中に加えていただいて巡っていただくのが理想かと思われます。

予約をすれば、名物の普茶料理というのも味わえるそうなので、宇治巡りの間にちょっと一服・・・というのもアリかと・・・
普茶料理とは・・・
「普茶」とは、普く大勢の人にお茶を差し上げるという意味の言葉で、お寺での行事の打ち合わせの際などの後に行われる慰労会で出される萬福寺の中国風の精進料理の事です。
3名以上で予約可能です。
お申し込みお問い合わせは、萬福寺のサイトで・・・
萬福寺
萬福寺の地図
龍目井 @龍目井
寛文元年(1661年)の冬に隠元禅師が掘った井戸だと言われています。

萬福寺を龍にたとえ、龍目と名付けられたのだとか・・総門の前に2つで一対となっています。
A総門
総門
総門の扁額の「第一義」の文字は、第五代・高泉の手による物・・・禅の本髄を現す言葉とされています。
放生池より山門を望む B放生池
萬福寺は、中国から渡来した隠元禅師が、時の法皇や、第4代将軍・徳川家綱の支援によって寛文元年(1661年)に開創した日本三禅宗の一つ黄檗(おうばく)宗の大本山の寺院です。

現在でも多くの僧が、この寺院で日々修行に励んでおられます。

写真は、放生池より山門を望んだところです。
C山門
江戸時代、一世を風靡した俳人・菊舎が、この萬福寺を訪れた時に詠んだ一句・・・
「山門を 出れば日本ぞ 茶摘うた」

中国僧・隠元によって建てられた萬福寺の伽藍は、左右対称の中国様式を色濃く残してます。

尼僧でもあった菊舎は、萬福寺の境内で、あたかも中国にいるような錯覚に陥り、遠き異国に思いを馳せていたところ、山門を出ると茶摘うたがが聞こえてきて、「あぁ、ここは日本・・・宇治なんだ・・・」と、我に返った一瞬を詠んだのです。

菊舎と同じく、大陸の香りに浸れる萬福寺です。
萬福寺・山門
萬福寺・天王殿 D天王殿
山門をくぐって正面に見えるのは、お寺の玄関として設けられている天王殿。

やはり、中国様式では一般的な形の建物で、にこやかな日本最古の布袋尊が、お待ちになっておられます。
布袋尊
内部には、弥勒菩薩の化身と言われる布袋尊を中心に韋駄天・四天王像が安置されています。
回廊 天王殿からF売茶殿へ向かう回廊
やはり、どことなく大陸風な感じがします
 
G
鐘楼付近鐘楼
鐘楼の階上には梵鐘あり、毎日、朝夕の2回鳴らされ、修行僧の一日を告げています。
H斎堂
斎堂は、いわゆる食堂で、萬福寺の斎堂は一度に300人が食事ができるくらいの広さがあります。
開版
斎堂の前の通路にあるのは、開版(かいばん)と呼ばれる木魚の原型になった物で、儀式や行事の時に打ち鳴らされる時計のような役割をします。
右写真の中央奥、かなりの大きさである事が、ご確認いただけますでしょうか?
斎堂前
萬福寺・本堂・大雄宝殿 I大雄宝殿(だいほうおうでん)

萬福寺の中央に位置する本堂で、最も大きな建築物です。

日本で最大のチーク材が使用されていて、その建築様式は、まさに中国そのものの様式。

朝夕のお勤めも、中国と同じ方式で行われています。

本尊の釈迦牟尼仏をはじめ多くの仏様が安置されています。
J法堂
萬福寺・法堂
大雄宝殿の後方にある法堂は、卍の文字をデザインした勾欄(こうらん・前面のてすりのような物です)が印象的で、最も萬福寺らしい建物と言えるかも知れません。

柱にかけてある板は、巡照板(「じゅんしょうばん)と言って、朝、これを打ち鳴らし修行僧の一日が始まるのです。
法堂から大雄宝殿を見る
法堂の巡照板
開山堂へ向かう通路 O禅堂から開山堂へと向かう通路
時には曲がりくねって、時にはまっすぐと・・・両側に美しい庭が配置された開山堂へと向かう通路です。

途中、
P合山鐘と呼ばれす梵鐘があったり、井戸があったりなんかします。
合山鐘
Q開山堂
開山堂にも卍の文字をデザインした勾欄があります。
通玄門
開山堂の前にある通玄門
開山堂
足をのばして・・・
最初に書きましたように、本来は宇治周辺のコース・平等院や三室戸寺巡りとともに巡るのがベストだと思いますが、今回の私の場合は、やはり同様に以前行けなかった伏見稲荷大社とともに萬福寺を巡りました。

JR黄檗駅からJR稲荷駅まで、JR奈良線で約20分かからない程度なので、それもオススメです。
「平安貴族に思いを馳せて源氏物語の宇治を行く」のページへGo
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