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バブルラジカセ博物館レストア工房>RX-DT99/DT77のレストア−その2

RX-DT99/DT77のレストア 後編

 

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さて、いよいよDT99を組み立てていきます。コンデンサの交換は功を奏しているでしょうか。
RX-DT99/DT77のレストア−その1の続きをご覧いただきましょう。

 

警告! 重要事項です。必ずお読みになり、ご理解のうえでご覧ください。

ここでは、管理人自身による機器の分解の様子を紹介していますが、
本来ならば電化製品の分解など、素人である自分自身の手で行うべきではありません。
ここで紹介している内容は、管理人もそれを承知の上で自己責任で行っているものです。
安全・確実に機器を修理したいのであれば、まずは電器店やメーカーに相談してみるべきです。
ただし、一度自分で分解してしまったものは、電器店やメーカーによるサポートは受けられません。

くれぐれも、電器店やメーカーに迷惑をかけるような行為は慎んでください。

素人による作業なので、一歩誤ると怪我・火災等が発生したり、大切なラジカセを復帰不能たらしめてしまったりする可能性があります。
もし怪我や火災等が発生しても、ラジカセが復帰不能となってしまっても、それは他でもない、分解した本人の責任です。
怪我や火災等がもし発生した場合、あなたのご家族、その他の方々にも多大な迷惑をかけることになります。

また、機器の分解によってあなたのもとに発生したいかなる事象に対しても、当方は一切責任を負うことはできません。

作業を行なう場合は、これらのことを十分ご理解いただき、安全には十二分に配慮して慎重な作業を心がけてください。
このコーナーは、これらのことをご理解いただけることを前提とした上で、分解作業や内部構造の参考にしていただければと設けています。

 

きれいに洗浄し、スッキリした筐体。気持ちいい!
カセットホルダーも、それほど苦労せず外せます。

DT77にはない独特の光沢が、最上級機ならではの質感を醸し出しています。

分解時、カセットホルダーをあらかじめ開けておかなければならないのは、
フロントにデッキを配するパナの各機と同様。

取り付けるときは、このようにスプリングを掛けておくのも忘れずに。

スピーカーユニット。何ともカッコいいウーファーです。
何か特殊なものでも混ざっているのか、独特の色合い。
横に長いパナのバブカセ。
そりゃ、デッキとスピーカーが全て横一線に並んでいるから当然っちゃあ当然。

もちろん、左右独立構造のバスレフ型スピーカー。

更にスコーカーには、ウーファーとの干渉を抑えるための
エンクロージャーがおごられています。

さすが!としか言いようがないです。

スピーカーの配線は、このようにひとつのコネクターに集約され本体へ。
続いて後部。きれいになったドンガラ。
電池室の受け金具、計3箇所。
それぞれ爪で固定されているので、外すのは少々面倒でしょうか。

マイナスドライバーなど使って何とか外れました。

アンテナとチューナー基盤を連絡する金具。
これはなかなか外れなかったので、付いたまま洗浄してしまいました。

錆びないよう、すぐに水分を拭き取って…。

電源ボタン、CD開/閉ボタン、リモコン受光部の基盤。

中央が切り欠かれているので、ここに力がかかると容易に折損してしまいます。
気をつけましょう。

実は私のDT77は、外観ボロボロで機能はOKの個体と
外観はきれいだが機能不全の個体を組み合わせて作ったもので、
そのときに1枚折ってしまいました。

「その1」で組み上げたセンターユニットを筐体へ。
配線の取り回しと、脱落しやすいCDドライブに注意…。
おっと、電源部と電池受け金具の接続を忘れていました。
まずこれを接続してから、センターユニットを取り付けましょう。
センターユニットを入れてからでは、接続は困難です。
電源部からセンターへの配線。

この配線を通してある部分は本来2分割。
しかしその間の仕切りを誤って折ってしまいました。

仕方なく、折れたところをやすりできれいに削って仕上げ、
このようにまとめて通してしまいました。

概ね部品の取り付けも終わり、完成間近のDT99。
元気なDT99を早くこの目と耳で実感したい…。

さあ、いよいよ…

いよいよ試運転。結果やいかに?

おおっ!ちゃんと音が左右から出てる!やった!修理成功!!
スペアナも動いてるし。

…いや待て、何かおかしくないか?

喜びは、ほんの束の間のことでした。

そう、スペアナはOKですが、肝心のレベルメーターが動いていないのです。
なぜだ!?

くそ!

こうなりゃまたしても分解して、しらみつぶしに原因を探らなければ。
まずは、フレキの導通を疑い、テスターで導通部をひとつひとつ確認…問題なし。

フレキの上に載っている充電器は、単なる重石です。

となれば、原因はこの中にあるに違いない…。
金属板を外し、半田付けの不良などないか調べてみます。
簡単に外せるようにしておいてヨカッタ。
んっ?

1箇所、基盤のパターンがはがれているのを発見(黄色い矢印)。
原因はここ?いや、絶対ここだろ。

コンデンサの足を基盤の穴へ通す際、パターンに接触し剥離させてしまったのか。

(写真では分かりづらくて申し訳ありません。)

剥離してしまったパターンは、もう元に戻すのは限りなく不可能に近いでしょう。

こうなったらいっそ、手元に余っているDT77の基盤へ部品を移植してみよう
…なんて考えも一瞬浮かびましたが、気が遠くなるような話なので当然パス。
成功する可能性も低いし。

でも、その気になったときのために?一応DT77の基盤も予備に保存しておくことに。

ということで、この基盤を生かしたまま補修することに。
そういや少し前に、動作未確認のDT99が525円であったよな…。

こんなときのために確保しておくんだったかな…。

上がDT77、下がDT99の基盤。

適当なリード線を切って、パターンの代わりになる経路(ジャンパ線)を作ってやります。
両端の被覆を除去し、こんなものを作ります。
それを、パターンの剥がれてしまった部分と、
そのパターンの向かっている先の部分との間に渡し、双方を半田付けしてやります。

これで、導通は正常に取れるようになったはず。

このような痕跡が残ってしまったのが、DT99を完璧に仕上げたかった私としては
非常に心残りではありますが、もはやそうも言っていられません。

再度金属板を取り付けます。

ちょうどリード線の部分に、金属板の折り曲げられている淵が接触してしまうので、
そこだけペンチでまっすぐに伸ばして、線を押さえつけないような格好にして
取り付けてやりました。

さあ、今度こそ…!

電源をつないで…

…。

今度は電源が入らないではないですか。またしても必死こいて原因究明。

むむー、どこもおかしいところはないはずだけどなあ…。
なんとうっかり、原因はここ。

グレーのフレキケーブルを、裏表逆に接続していたのです。
グレーのケーブルの裏の白いほうを表に向けていました。

写真の状態が、正しい接続です。

よし、これで電源は入りました。

で、問題のレベルメーターは動いてくれるのか!?
CDトレイを閉じる…。

読み込みが始まる。総演奏曲数と総演奏時間が表示される。
恐る恐る再生キーを押す。

トラックが表示された…音が出るぞ…。

どうだ?今度は動いてくれ!頼む!!

うっ…きた!

確かに、レベルメーターが正常に動いています。
再生を止めれば、表示はちゃんと消えました。
ついにDT99、完動!

しかし長い道のりでした。

黄色い照明の中に浮かびあがるスペアナとレベルメーター、最高!
DT99最高!

ふぅ、やっと安心して組み上げることができます。
最後にボリュームとAI JOGのダイヤルを嵌め込んで…
完成。
暫し、DT99の音に酔いしれます。
DT99の開発に携わった方々の思いが、今やっと伝わってきた感じがします。

素晴らしいラジカセを生んでくれた、松下電器さんに感謝!
そして、掲示板やブログを通じて情報を提供してくださった皆さんにも感謝!

こいつはもはや、人の手に渡すことはできません。
末永く、私の部屋で美しい音を流しながら安らかに過ごしてもらいましょう。

 

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