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● XELVISとは?
 ゼルビスはVTシリーズの後継機として1991年10月28日に発売されました。価格は48万9000円。当時の雑誌の広告には、 「遠くを見ることを、忘れないようにしたい。XELVIS」と書かれていました(改めて見るとちょっと恥ずかしい(^_^;))。当時のカタログがありますので良ければご覧下さい。
 高速 走行も楽なカウル付きで荷物は相当積める、ガソリンタンクは容量が大きい、シート下には7リットル容量の物入れ付きということで、私は雑誌のゼルビス発売前のスクー プ記事を一目見てすぐに買おうと思ったんですが、世間にはあまり受け入れられなかったらしく、わずか数年で不人気車のレッテルが貼られてしまいました。バイク便ライダーには評判がいいようですが...。しばらくしてカタログ落ち、フルモデルチェンジどころか、一度もマイナーチェンジされることもなく生産中止になってしまいました。同じ時期に発売されたCB400SFは大人気でいまでも売れているというのに.....。(2001)

● XELVISの名前の由来
 カタログには特別の(Xtra)、元気づける(ELate)、訪問者(VISitor)の文字をとった造語で、心を揺さぶる最高の友人を表していると記載されています。当時は今ほど名前らしい名前のついたバイクがあまりなかったように思います。CBRとか、VFR、ZZR、GSX、NSRとか、英文字の並んだ名前が多かったです。

● ライディングポジションと取り回し
 レプリカモデルに比べると上半身の前傾が少ないので楽なポジションがとれます。また、シートは幅広で肉厚もあるので長時間乗っても疲れにくいです。足つきのほうは身長約170cmの私が乗ると両足の踵(かかと)までしっかり地面につく状態。なので身長の低い方でも片足はしっかりつくはずです。個人的にはもう少しハンドルが近い位置にあったほうが良いと思います。
左から 右から

● 収納性
 ゼルビスには他のバイクに比べて特徴的な2点の収納箇所があります。
 1つ目は、カウル右サイドの小物入れ。これは高速道路の通行券や支払い用の小銭を入れるのに便利です。グローブをつけた手でも取り出しやすいように形状に工夫がしてあります。
 2つ目はシート下の7リットルの収納ボックス。250ccクラスだとスクーターを除いてこれ以上の容量をもつバイクはありません。私は「レインウェア」「レイングローブ」「温泉用タオル(^_^;)」「予備パーツ」「バーロック」「追加工具」を入れていました。「7L」がちょっとは想像できたでしょうか?収納ボックスの開閉はシートが蓋の役割をしていて、キーでシートサイドのロックを外すと、後方のヒンジを支点に開閉するようになっています。キーロックできるので保安面でも安心です。
カウル右のポケット 開けた状態でシートを固定 シート下収納部

● 積載性
 ツアラーらしく、荷掛け用のフックが多く設けられています。左右のアシストグリップにそれぞれ2カ所、シート裏の収納式のものが4カ所、さらにタンデムステップホルダー部に各1カ所と、合計10カ所あります。フック数が多く、シートの座面幅も広いことから荷物の積載に悩むことはまずないでしょう。オプション販売のリアキャリアを装着するとさらにフックが4カ所増え、かつ積載可能部分が広くなるので相当の量を積むことができるようになります。
リアキャリア 汎用ベースを取付け、ハードケースを装着すると、
さらに積載量アップ

● 燃費と航続距離
 カタログには、ゼルビスの燃費は40.0km(50km/h定地走行テスト値)と記載されています。この値はあくまで定地走行でのものであり、実際の走行ではこの数値の6〜8割くらいになるのが一般的です。といっても2気筒エンジンなので、CBRやホーネット、バンディット、バリウス等の同排気量の4気筒エンジンのバイクに比べると燃費が良くなります。加えて燃料タンクの容量が16リットルなので、ツーリング時は400kmは無給油で走ることも可能です。
 大排気量バイクの場合、高速走行すると燃費がよくなるようですが、250ccのゼルビスの場合80km以上になるとスピードを上げるほど燃費が悪くなります。ま、のんびり安全運転で走るには問題ないことですけど。参考までに ゼルビスの購入時からの燃費 を別ページで紹介しているのでよければご覧下さい。
色褪せしないバブル期のタンク 燃料コックは便利

● 動力性能
 最高出力は36psとスペックだけで判断すると他の250ccバイクより非力な感じがしますが、実際はそんなことはありません。むしろ、それまでのVTのエンジンから最高出力を抑えた分、低中速域のトルクを向上させているので、より実用性能がアップしているといえます。
 バイクの状態によって若干の違いはありますが、ギアが6速、エンジン回転数が4000rpmのときで、スピードメーターは60kmを指します。同じく6速6000rpmで80km。このあたりが最もよく使う速度と回転になるはずです。レッドゾーンは13000rpmでエンジン回転数と速度の関係から推測すると最高速度は170km/hあたりだと思われます。しかし、限界近くの速度になると風圧が強くてハンドルにしがみついているのが精一杯。とても実用的とはいえませんし、危険以外の何ものでもないです。ま、日本では高速道路でも法定速度100km/hだから海外で走らない限り関係ない話ですけど。(^_^;)
丈夫で長持ちVツイン

● XELVISの主要諸元
 車  名 ホンダ「XELVIS(ゼルビス)」  全長(m) 2.095
 年  式 1992年式(MC25)  全幅(m) 0.720
 総排気量 249cc  全高(m) 1.160
 車体色 グラニッドブルーメタリック  最低地上高(m) 1.430
 最大出力 36ps(11500rpm)  シート高(m) 0.770
 最大トルク 2.6s-m(8500rpm)  潤滑油容量(L) 2.5
 エンジン 水冷4サイクルV型2気筒  燃料消費率(km/L) 40.0
 タンク容量 16リットル(うち予備2リットル)  最小回転半径(m) 2.7
 ブレーキ F:油圧式ディスク,R:油圧式ディスク  車両重量(kg) 172
 タ イ ヤ F:110/80-17 57s ,R:130/80-17 65s  乾燥重量(kg) 156


● 資料(カタログより)
 



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