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No.042 ★★★ 2001/07/24 Tue  リスク 神々への反逆 ピーター・バーンスタイン
 日本経済新聞社 1998/08/24

リスク 神々への反逆 ピーター・バーンスタイン 日本経済新聞社 「リスク」についての歴史書であり哲学書

著者は前書きで次のように述べています。

<『リスク(risk)という言葉は、イタリア語のrisicareという言葉に由来する。この言葉は『勇気を持って試みる』という意味を持っている。この観点からすると、リスクは運命というよりは選択を意味している。われわれが勇気を持ってとる行動は、われわれがどれほど自由に選択を行えるかに依存しており、それはリスクの物語のすべてでもある>

この本の中には、私たちに馴染みのある人物や事柄が次々に登場します。ピタゴラス、コロンブス、パスカル、レオナルド・ダ・ヴィンチ、フェルマの最終定理、ゼロの発見、複式簿記、ニュートン、ガウス、ウォーレン・バフェット、フォン・ノイマン、ゲーム理論、デリバティブ.....

著者は、一見関連がなさそうな人物や事柄を並べながら、「リスク」の歴史を辿っていくと、みなつながっているという卓越したストーリーテラーです。

役に立ち、おもしろい本というのは、このような本のことをいうのです。

ところで、この本の中にデリバティブ理論でノーベル経済学賞を受賞した2人の学者ロバート・マートン、マイロン・ショールズも登場します。彼らが経営に参画していたLTCM(Long Term Capital Management)というヘッジファンドが破綻したことは私たちの記憶に新しいことです。「LTCM伝説」というタイトルの本が出版されていますので、近日中にぜひ読んでみたいと思っています。

最後に次の言葉をご覧ください。「リスク」の重要な側面を捉えていることにお気づきになることでしょう。

<リスクを数字で定義することこそ決定的に重要である。直面する様々なリスクに数量的順位を与えることができなければ、投資家はどれほどのリスクをとるべきかを決定することはできない>

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