| No.044 | ★★★ | 2001/08/03 Fri |
トヨタ式最強の経営 なぜトヨタは変わり続けるのか 柴田昌治 + 金田秀治 日本経済新聞社 2001/06/25 |
「不可能を可能にする」風土・習慣とは「なぜ会社は変われないのか」の著者が、 <トヨタの本当の強さの秘密に迫り、その分析を基にしてさらに日本的経営改革への道を示そう>(まえがき)とした意欲作です。 私がこの本を読もうとした動機は、前著「なぜ会社は変われないのか」を読んでいてトヨタはどうなのか知りたかったことと、日本一の儲け頭であるトヨタ自動車の株主でもあり、特に関心が強かったからです。 トヨタといえば、「カンバン方式」(ムダな在庫を持たない在庫管理システム)がすぐに思い浮かぶでしょう。そのシステムを考案した大野耐一氏は「なぜを5回繰り返す」ということが口癖であったそうです。なぜを5回繰り返すということは、かなり難しいことです。それは「物事の本質を理解する」ために不可欠なことだからです。 大野耐一氏がおもしろいことを言っています。 <作業の中身をよく眺めてみると、実際に付加価値を生み出している作業(加工)と、なんら付加価値を生み出さない作業から成り立っている。大野氏は前者を「働き」と呼び、後者を「動き」と呼んで区別した>自分のことを振り返ってみるとよいでしょう。果たして、今やっている仕事は付加価値を生み出しているのだろうか?それともまったく付加価値を生み出さないことをしているのだろうか?と。 著者は、トヨタの本当の強さの源泉は、社員が「考えて行動していること」であると指摘しています。その「考える」とは、「『常にどうしたら勝てるか』、『どうしたら儲かるのか』を考えるということである」と述べています。 そして、考えたら、可能性が低くても、とにかく実行してみる。これが大切であると指摘しています。 会社を変えるには「変革型の人間」が不可欠です。では、「変革型の人間」とはどのような人間を指すのでしょうか? <変革型の人間というのは別の言葉で言えば、目に見えている制約条件に過剰にとらわれずに物事の本質に目を向けることのできる人たちなのだが、その根底にあるエネルギーはおかしいことをおかしいと感じる「思い」の強さである>変わり続けるということは、進化し続けることであり、終わりはないということです。 トヨタ自動車 |
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