| No.047 | ★★★ | 2001/08/12 Sun |
コーポレート・ガバナンス Harvard Business Review編 ダイヤモンド社 2001/06/07 |
取締役会の業績評価今回とりあげる本は、Harvard Business Reviewに掲載された論文からコーポレート・ガバナンス(企業統治)をテーマにした論文を集めたものです。 会社はだれのためにあるのか?これに対する回答は、デファクト・スタンダード(事実上の標準)では「株主」(シェア・ホールダー)です。日本では、長年会社は「社員や取引先あるいは顧客」(ステーク・ホールダー)のために存在すると考えられてきました。株主は軽視されてきたのです。しかし、最近では外国人の持株比率が高まり、物言う「株主」の要求に応えることが不可避になってきました。 本書は、「取締役会をどう改革するか」や「取締役会の業績評価」など8章で構成されています。 この中で、「取締役会の業績評価」を中心にご紹介します。この章は取締役会の業績評価がなぜ重要なのかということが主題となっています。 <取締役会の業績評価は、取締役の個人および集団としての役割と責任を明確にすることができる。そして、何を期待されているのか知ることで取締役会は、より有効なものになりうるからだ> <取締役の役割や報酬を変えることは、取締役会の業績を定期的に評価するもう1つの大きな理由になる>取締役会の責任は何でしょうか? <最終的には、取締役会の責任は、危機を未然に防止し管理すること、すなわちリスク・マネジメントにあるのである>評価によって取締役会はどう変わっていくのでしょうか? <評価によって取締役会の運営方法を改善し、取締役およびCEOのそれぞれの役割を明確化し、両者が継続的に自分たちの責任に集中できるようになっていく>評価はどのようにして明確化すべきなのでしょうか? <評価を書面にすることで、声の大きい者だけではなく取締役全員が自分の声を確実に反映できるようになるのである>日本ではまだなじみの薄い「社外取締役」の役割についての記述があります。 <独立した立場にある社外取締役は、経営者を適切に監視するという責任を負っている。しかし、実際は、だれが無関心で、だれが有能で積極的に行動をともにしてくれるのかを判断するのはきわめてむずかしいことだ>会社はだれのために存在するのかを再考するために読んでおくべき本の1冊です。 |
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