| No.048 | ★★★ | 2001/08/19 Sun |
金融情報ウォーズ 小西徹+田渕実穂 徳間書店 1999/06/30 |
巨大マネーを操るグローバル・メディアの攻防「情報を制する者が世界を制する」―この言葉が現代のあらゆる面で重要になっていると言ってよいでしょう。そして、その情報を提供する側の代表選手が、この本に取り上げられている“ロイター”と“ブルームバーグ”です。 とりわけ情報が重要な分野は「金融」の世界でしょう。プロにとっては、為替や株式、債券の売買において、一秒の違いによって莫大な利益を得ることも、あるいは損失を被ることもあるという事実です。 イギリスの老舗ロイター(1861年設立)は、もはや通信社というよりも金融情報メディアに変貌しています。他方アメリカの新興勢力ブルームバーグ(1982年設立)は、当初から金融情報メディアを標榜していました。 長銀が破綻に至る前に、ブルームバーグの情報端末に外国人投資家のうわさ話のEメールが飛び交ったという裏話を紹介しています。 <外国人のファンドマネジャーやディーラーが「バンク・クライシス」とか「チョーギン・スキャンダル」などのシナリオをEメールで送りつけてきたのだ。当時、世間では日債銀の破綻が取り沙汰されるだけで、長銀に関するその手のうわさはまだほとんど出ていなかった>ロイターでもブルームバーグも専用の情報端末への接続料によって収入を得ています。 では、日本の証券会社は、どこの情報端末を活用しているのでしょう。 <大手証券の株式部長も「日経の証券欄やQUICKの市況解説は個人投資家向けに書かれたもので、プロにはほとんど参考にならない。その日の状況を仔細に知りたければやはり外資系の情報端末の記事を見てしまう」と言い切る>ロイターの特長は、もともと通信社であったことからニュース配信に強く、金融情報、ビジネス情報などの総合情報サービスを提供できることにあります。 ブルームバーグの特長は、豊富な分析機能(アクセス項目は3000以上)を持つ情報端末を格安で提供できることにあります。 ブルームバーグ ロイター |
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