| No.058 | ★★☆ | 2001/09/10 Mon |
HPウェイ D・パッカード 日経BP出版センター 1995/10/23 |
シリコンバレーの夜明け先ごろ、ヒューレット・パッカード(HP)がコンパック(Compaq)を買収するという報道がされました。2社が合併するとアイビーエム(IBM)を抜いて世界一のコンピューターメーカーとなります。 ただ、合併までには紆余曲折が予想されます。 ニューヨーク・タイムズは「投資家はこの合併に懐疑的である」と伝えていました。 ハイテク・ベンチャーの原点であるヒューレット・パッカードとはどのような企業なのでしょう。ヒューレットとパッカードの2人によって設立された会社で、創業当時の建物は今もシリコンバレーに「ハイテク・ベンチャー」の原点として保存されているそうです。 この本は創業者の1人であるD・パッカードの自伝です。 HPの特長は次の通りです。 (1)Management by walking around=MBWA(巡回管理) (2)Management by objective=MBO(目標管理) (3)オープン・ドア・ポリシー MBWAは、経営者が自ら現場に足を運び、問題点を自分の目で確かめることによって、問題解決していこうとするものです。 MBOは、<全体の目標が明確にされ、それについて合意が成り立っているシステム>です。 オープン・ドア・ポリシーは、<相互の信頼と理解を築き、人々がアイデア、意見、問題、懸念を自由に発言できる環境を作るための方針>です。 重要なことはこれら3つの特長が独立したものではなく、相互に関連していることです。 買収について注目すべきことが書かれています。 <買収は、技術分野を拡大し、短期間で新しい市場を獲得するには便利なことが多いが、問題がないわけではない。なかでも、2つの文化、経営理念、経営スタイルを融合するのは難しい。買収された企業の経営陣にとって、独立性を失うのがつらいことはよくわかる。また、買収した企業にとって、新しい部門に指示を与え、資源を提供するには、予想よりはるかに時間と労力がかかる> 今回の買収劇にも、こうした懸念が当てはまるのではないでしょうか。 ヒューレット・パッカード コンパック |
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