| No.060 | ★★☆ | 2001/09/23 Sun |
不況でも「上がる株」が見つかる 大竹愼一+山田清一 フォレスト出版 2001/05/30 |
在庫循環モメンタムと株価分析モデルで読む「戦争行為」が勃発しました。アメリカ金融界の象徴であった「ワールド・トレード・センター」が、ハイジャックされた民間航空機の激突によって全壊しました。この事件で、犠牲になられた方々にお悔やみ申し上げます。 この「事件」は、世界経済に大きな爪あとを残しました。日本にはトヨタを始め、アメリカへの輸出比率の高い「国際優良銘柄」といわれる、日本経済を牽引する企業があります。これらの企業は大きな痛手を受けました。早期回復は望めません。 さて、今回ご紹介する本は、不況により低迷していた日本の株式市場で、どのような株式銘柄に投資したらよいのかをファンドマネジャー(大竹愼一氏)とアナリスト(山田清一氏)の2人が縦横に語り尽くしたものです。 山田氏は、次のように述べています。 <「在庫が増えれば景気が悪くなり、在庫が縮んでくれば景気は良くなってくる」ということです。つまり、市場(マーケット)の需給バランスが良くなってくるときには在庫は小さくなっていき、需給バランスが悪くなるときには在庫は大きくなっているのです> 一方、大竹氏は次のように指摘しています。 <わたしたちの判断には、主観的要素は何もありません。出荷と在庫という数値だけからきっちり出した読みであり、数字は経済の実態を良く反映するものなのです> 「在庫循環モメンタム」の概要 出荷と在庫の前年同月比を経済産業省が発表する「鉱工業生産動向(速報)」で調べる。 (1)出荷−在庫=モメンタム(勢い 注:藤巻) (2)モメンタムが上昇し続けたら...「出荷に勢いがある」「在庫水準が低下する」→株価は上昇 (3)モメンタムが下降し続けたら...「出荷の勢いが落ちる」「在庫の積み上がりが始まる」→株価は下落する (4)輸出の勢いが輸入の勢いを上回ると...在庫の減少要因となってモメンタムは上昇する (5)輸出の勢いが輸入の勢いを下回ると...在庫の増加要因となってモメンタムは下降する 先に述べた「国際優良銘柄」は(5)の状況にあり、もがき苦しんでいるのです。 在庫循環モメンタムを活用し、(2)や(4)が該当する産業分野を探り、その中でさらに勢いのある個別銘柄を選択することが「不況でも『上がる株』が見つかる」秘訣であるということのようです。 |
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