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| No.069 | ★★☆ | 2001/10/21 Sun |
ドラッカーの箴言 日本は、よみがえる 望月 護 祥伝社 2000/12/15 |
ドラッカーの著作集から特に「大切な言葉」を抜粋し、解説を加えた本ご存知の通り、ピーター・F・ドラッーといえば、「経営学の神様」や「経営を作り出した人」などと紹介されることが多い学者です。驚くべきことは、現在世界で起こっていることを40年以上も前に指摘していることです。 例えば、 <企業の目的が顧客の創造であることから、企業には2つの基本的な機能が存在することになる。すなわち、マーケティングとイノベーションである。この2つの機能こそ、企業家的機能である>(『現代の経営』1954年) ここでいうマーケティングとは、 <販売員(セールスマン)がいなくてもお客に買ってもらえる仕組みをつくること>です。 また、イノベーションとは、 <ものの考え方や仕事の方法を変えることによってお客(得意先)の価値観を変えさせて、お客を喜ばせて自分も儲けること>です。 現在、日本はデフレ経済から脱却できず、企業はリストラ(社員を減らす)を行なって益出しに躍起になっています。では、企業の本当の目的は何でしょうか。 ドラッカーは、次のように喝破しています。 <事業の目的として有効な定義はただ一つである。それは、顧客を創造することである。顧客が事業の土台であり、事業の存在を支える。顧客だけが、雇用を創出する> 以前取り上げた「小倉昌男の経営学」について関連した話が掲載されていますので、ご紹介しておきます。 <小倉昌男は、苦しい時に頼りになるのは従業員の知識(ノウハウや創意工夫)だから、よほどのことがない限りリストラによる解雇は避けるべきだという> さらに、 <人間を減らせば一時的に利益が増えて株価が上がるが、所詮それだけのことなのだ。ベテラン社員がいない企業は、いつか必ず脆さが露呈する> ロイヤル・ダッチ・シェルが100年以上に亘って存続している長寿企業を調べた結果を紹介しています。 <長寿企業に共通していたことは「企業の価値を資産ではなく人間に置いていた」という厳然たる事実である> この本は、いわゆる「ドラッカー本」に親しむきっかけを与えてくれる「ドラッカー入門書」とも言えるものです。 |
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