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| No.072 | ★★★ | 2001/10/28 Sun |
グローバル・スタンダード経営 村沢義久 ダイヤモンド社 1997/09/26 |
日本型経営の創造的破壊グローバル・スタンダード経営とは、 <「世界のだれが見ても理解できる経営を実践すること」であり、さらに「資本の論理に則り、株主利益を最大化していくことを最優先にしながら、顧客や従業員といった他のステークホルダーたちの利益にも貢献していくような良循環を指向したマネジメント・システム」>です。グローバル・スタンダード経営を標榜するためには、取締役もグローバル・スタンダードに則って責任を全うしなくてはなりません。 しかし、日本の企業では、社員にはグロ−バル・スタンダードを押し付けながら、取締役はドメスティック・スタンダードで職務を執行しているところに問題があると著者は述べています。 著者は、 <日本企業の取締役のほとんどが、“社長に昇進させていただいた”人ばかりだから、“恩義ある”社長を取り締まることなどできるはずがない。また、異議や疑問を発しようものなら、次の改選でポストを失いかねない。結局、彼らは商法の定めるところとは正反対に「取り締まられ役」になり下がり、本来の義務と責任を果たしていない>と厳しい評価をしています。 取締役の義務と責任とは、 <取締役は、コーポレート・ガバナンスに責任を持ち、株主の利益を代表し、代表取締役を監視する、という義務と責任を果たさなければならない。また、何かトラブルがあれば株主代表訴訟の対象になる。もともと“あがり意識”で務まるような生やさしい仕事ではないのだ>ということです。 取締役の方々は「取締役とは何か」を再考する必要があるのではないでしょうか。 さらに、取締役がキャッシュフロー表が読めなくてはいけない理由として次の点を挙げています。 (1)財務諸表は絶対ではない (2)利益とキャッシュフローは別もの (3)欧米企業はROE(株主資本利益率)を重視しない (4)国際会計基準がこれからの世界標準 (5)勘ピューターに騙されない 「コーポレート・ガバナンスとは何か」「会社の目的は何か」という問題に収斂するのではないでしょうか。 <会社の目的とは、利益を上げて、それを株主に還元することである。したがって、会社が稼いだ利益はすべて株主に属している> |
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