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| No.073 | ★★★ | 2001/11/04 Sun |
ザ・ゴール エリヤフ・ゴールドラット ダイヤモンド社 2001/05/17 |
企業の究極の目的とは何かTOC(Theory of Constraints)、「制約条件の理論」をわかりやすく説明するために小説仕立てにした本です。全米で250万部以上売れたそうです。 キーワードは次の通りです。 (01)依存的事象 (02)統計的変動 (03)スループット (04)在庫 (05)作業経費 (06)全体最適 (07)ボトルネック (08)キャッシュフロー (09)常識を疑う (10)考え抜く 一言で言えば、「チームワークで仕事をしていく以上、常に他の人の仕事の進行状況の影響を受け、その影響にどう対処していくかは自分で考え抜かなくてはならないということ」です。 キーワードの中で、特に印象が残ったものは(04)の「在庫」です。私は経理を仕事にしていますので、「在庫」をどう捉えているかに常に興味があります。 ゴールドラットは、文中で登場人物に<在庫は資産ではなく、負債である>と言わせています。これは重要な指摘です。 ご存知の通り、会計学上、在庫は資産です。 しかし、在庫が売れ残れば不良債権化します。 その理由として、 (1)商品力がない (2)販売する時期を逸した (3)商品を仕入れ過ぎ、過剰在庫となった こと等が考えられます。 在庫(仕掛品も含め)は資産ではなく、「負債」になります。 不良在庫が利益を圧迫するまでは次のようになります。 (A)資産から負債へ変わることによって、総資産が縮小する ↓ (B) 〃 〃 〃 負債が増加する ↓ (C)負債が増加することによって、資本が減少する ↓ (D)資本が減少することによって、利益が減少する 利益を伴った売上を上げ続けるためにはどうしたらいいのかを提示しています。 原作は1984年にアメリカで初版が発売されましたが、16年間も翻訳が許可されなかった、いわくつきの本です。 その理由について、解説者稲垣公夫氏はエリヤフ・ゴールドラット博士から直接聞く機会があったとして、巻末で述べています。 <日本人は、部分最適の改善にかけては世界で超一流だ。その日本人に『ザ・ゴール』に書いたような全体最適化を教えてしまったら、貿易摩擦が再燃して世界経済が大混乱に陥る> |
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