| No.087 | ★★☆ | 2001/12/22 Sat |
会社との闘い方教えます 設楽清嗣 現代書林 1998/04/11 |
大リストラ時代のサラリーマン・サバイバル講座今回取り上げる本は、私も含めだれでもリストラ(本来はダウンサイジングというべき)される時代になり、どのような心構えをしておくべきか、実際にリストラされたらどう対処するべきか著者が実体験した数多くの例を基に述べている本です。 リアクティブからプロアクティブの時代になったのです。つまり、ことが起こってからどうするか考える(泥縄式)のではなく、シナリオ・プランニングやシミュレーションをして前もって対策を立てておくことがきわめて大切になってきたのです。もちろん、ニューヨークでの自爆テロに引き続く一連の「戦争行為」のような、予想外の出来事は常に発生しますが、プロアクティブに行動するのとしないのでは大きな差が生じます。 著者は東京管理職ユニオンの書記長です。マスコミで紹介されたことがありますので、名前だけは知っている、あるいは見たことはあるという人もいるでしょう。 【自立】 これからのサラリーマンはどうすべきか。この問いに対して、著者は次のように答えています。 <これからのサラリーマンは自立しなければいけない。だれも自分を守ってくれない。会社が守ってくれると思っていたら大間違いだ。痛い目にあう> 【解雇は中高年だけの問題ではない】 <「気にくわないから」「和を乱すから」というようないい加減な理由で解雇される若い世代が増えている> <「私は大丈夫」というのはこれからはあり得ない。だれでもターゲットになる可能性がある時代になってきたのである> 【解雇のパターン】 <ひとつは、ともかく仕事のいたらぬ点とか個人の欠点を挙げつらって追い込んでいき、懲戒解雇をちらつかせて、自主退職に持ち込むパターン。仕事の失敗や個人の欠点というのは、もう何でもいい> <もうひとつは、仕事を取り上げるパターン。ターゲットにされた人は、まず仕事を減らされる。そして次に管理職としてポストと地位を取り上げられる。もうほとんどの人はここでへこたれてしまい、退職を余儀なくされてしまう> 【問題点】 <賃金カットや人員整理が始まると、職場の空気は必然的に非常にギスギスしたものになっていく。会社経営者と中間管理職、中間管理職と一般社員といった縦の関係はもちろんのこと、横のつながりさえもおかしくなっていき、足の引っ張り合いだとか、密告だとか、疑心暗鬼の状態になっていくのである。風通しが非常に悪くなる> サラリーマンの考課査定は、プロ野球のようにはっきりと数字で示しにくい要素がある。協調性とか性格的な部分までもが対象になっている。そうなると、上司に媚をうっているやつがいい査定を受けて、そうでないやつが不当な査定を受けることだってありうる> 【対策】 <「トラブルを恐れずに声をあげろ」「言いたいことをはっきりと言え」「決して泣き寝入りするな」。これしかない> <会社との距離を見極めて、しっかりと間合いをおいて付き合っていこうでないか> <「懲戒解雇にするぞ」と脅されたら、「それでも結構です。しかし出るところへ出て闘いますから」と言えばいいのである> 今回、かなりスペースを割いて雇用にまつわる問題を取り上げた本を紹介しました。その理由は、会社での「私の置かれた立場」が大きく影響しているからです。 一応、「課長」という肩書きはありますが、仕事のレベルは平社員に毛の生えたような内容で、とてもやりがいのあるものではありません。一言で言えば、「肩書きのついた平(社員)」(注:藤巻の造語)です。部下さえ事実上いない名目的な「管理職」で、実質的には「管理職」ではありません。 このままいけば、「肩書きのついた平(社員)」で終わるでしょう。誤解のないように一言付け加えますが、自分にももちろん落ち度があることは認めます。しかし、納得できないこと、譲れないことは上司でも役員にでも、主張します。その点が快く思われていない理由です。悔しいと同時に内心忸怩たるものがあります。 その一方で、数多く引用したような腑に落ちない点が多々あることも事実です。 こうした理由で、いつかこの本を取り上げようと思っていました。意外に早かったことに自分自身驚いています。 さて、最後に【東京管理職ユニオン】への連絡先を記します。東京[管理職]ユニオンという名称から管理職しか加入できないと思われるかたのために説明します。どのような方でも加入できます。私はまだ加入していませんが、いつでも加入する用意はできています。 いざという時のために、このような心強い組織を知っておくことは有益です。 住所が変更になりましたので、新しい住所・電話番号等を掲載します。(2002/12/19) ■東京管理職ユニオン 〒160-0023 東京都新宿区西新宿4−16−13 MKビル2階 TEL 03-5371-5170 東京管理職ユニオン |
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