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No.089 ★★☆ 2001/12/22 Sat  ニューヨーク流 たった5人の「大きな会社」
 神谷秀樹 亜紀書房 2001/06/11

ニューヨーク流 たった5人の「大きな会社」  神谷秀樹 亜紀書房 我々の仕事の仕方・考え方

本書は5人だけの投資銀行を経営する神谷(ミタニ)氏の経営哲学・人生哲学を述べたものです。

著者は経営哲学の一端を次のように述べています。

<勝てそうにない戦いに勝ってきた理由を振り返ると、いつも同じ答えに行き着く。自分の会社、または自分の仕事に対する哲学に従って行動したからだ。そして負けたとき。それは往々にして奢っていたり、邪心をもったり、慢心していたりと、恥ずかしい自分たちであったときだ>


<どんな取引でも必ず修羅場を二回、三回越えてやっと取引を成就させることができる。修羅場で踏ん張りが利くのは、自分の信念を持っているかどうかである>

本書で共感したくだりは次の部分です。

<変化することを拒んだ時に成長は止まる。成長するとは、絶えることなく変化し、誤りを正し、改善する努力をすることである。言い換えるならば、絶えず生まれ変わろうとして行くことである。生まれ変わろうとするエネルギーは人の内から湧いてくるものであり、他人に強制されるものではない。また回りの環境の変化に、受け身ではなく、能動的に自らの意思をもって対応することである>

<自分でアイデアを持ち、実際に行動に移す人こそ真の革命家である>

【ロバーツ・ミタニ】
<1992年設立の会社であるが、日本人一個人が設立した投資銀行としては初めて米国証券取引委員会に登録されたものである>

最初設立した時の設立手続きを行ったのが当時弁護士であったブルース・ロバーツで、その後パートナーとなりました。ロバーツ・ミタニという会社は投資銀行ですが、ブルース・ロバーツと神谷秀樹の二人の名前を取って命名したものです。この会社の特徴を一言で言えば<ロバーツ・ミタニは一人一人が「自分の雇い主」になれる稀少な職場である>ということになります。

【株式の制定】
本書で歴史の1ページを知ることができました。それは次の事柄です。

<大事な発明を忘れてはいけない。それは有限責任の出資証券である株式の発明である。有限責任の株式というものが初めて法的に制定されたのは1811年で、ニューヨーク州法で制定された。まだ200年の歴史も持たないこの制度は、短い間に世界のほとんどすべての国で採用されるほどに普及した>

住友銀行からゴールドマン・サックスへ、そしてニューヨークで投資銀行設立にいたる著者の行動力と努力と実力に敬服します。


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