| No.090 | ★★☆ | 2001/12/25 Tue |
企業のパラダイム変革 加護野忠男 講談社 1988/03/20 |
組織活性化の方法論著者はプロローグで次のように述べています。 <戦略は、パラダイムをもとにして創りだされ、実現するのである> では、パラダイムとは何でしょうか?著者はこのように定義しています。 <パラダイムとは、企業内の人びとに共有された世界観、ものの見方であり、共通の思考前提、思考の枠組み、方法論である。人びとが共通にいだいている、企業と外界についての基本的なイメージだといってもよい> では、戦略とは?著者の定義は次のようになります。 <戦略とは、日常の理論をもとに組み立てられる将来についての構想であり、仮説である> このパラダイムをどのように変革するかがこの本のテーマです。 パラダイムを転換する際に重要なカギを握るのはミドルであると断言しています。 同様な考えは、野中郁次郎氏と竹内弘高氏の共著「知識創造企業」(東洋経済新報社)の中でも展開されています。「日本の企業内では、意思決定はトップダウンでも、ボトムアップでもなく、ミドルによるトップダウンとボトムアップによるものである」というものです。 「知識創造企業」をご参照ください この点について、著者(加護野忠男)は「あとがき」で<本書は、野中郁次郎、奥村昭博、榊原清則、竹内弘高の各氏とおこなった共同研究に、多くのアイデアを負っている>と明記しています。 【異種混合の効果】 <異種の発想をもつ人びとの創造的な相互作用を促進するうえで、効果があると思われるのは、次の2つである。一つは、集団の規模を小さくし、内部での相互作用の頻度を高める工夫をすることである。(中略)第二は、明確な納期をきめることである> 小さな組織と期限が決め手となる。 【企業家の育成】 <もし、企業家を育てることができるとすれば、それは、現場での体験学習によるしかないのかもしれない> この点について、ユニチャーム社長高原慶一朗氏は3現主義(現場・現物・現時点)を提唱しています。 本書は学者特有の表現があり、一読で理解するにはやや困難な点がありますが、概説書としてお読みいただけばよいと思います。 |
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