| やりたいことは全部やれ! | 国際会計基準 | 経営の断層 | ルネッサンス | ホーページにオフィスを作る |
| リスクヘッジ経営 | コア・コンピタンス経営 | 失敗学のすすめ | 考える力、やり抜く力 私の方法 | MBA100人が選んだベスト経営書 |
| No.094 | ★★★ | 2002/01/11 Fri |
ルネッサンス カルロス・ゴーン ダイヤモンド社 2001/10/25 |
再生への挑戦カルロス・ゴーンの経営哲学と人生哲学が余すところなく描かれた本に仕上がっています。 「まえがき」で次のように書いています。 <本書は何よりも日本のみなさまに読んでいただくために書いたということを記しておきたい> 日本人のための本です。 プロローグの前にいい言葉を見つけました。 <信頼されるほど大きなチャレンジはなく、その期待に応えるほど大きな満足はない> けだし名言です。 ゴーンはあらゆる経験を通じて幾多の教訓を得ています。例えば次のようなことです。 <結局のところ自分で実際にやってみることに勝ることはない> <緊張感はトップが作り出さなければならない。これも私が身をもって学んだ教訓のひとつである> <あわてず、忍耐強く、適切なタイミングで、プロセスに必要な段階をすべて踏むことが大切なのである> “ゴーン革命”の中で重要な働きをした概念、クロス・ファンクショナル・チーム(CFT)について触れないわけにはいきません。これは、部署間の壁を取り除き、部署横断のチームを作り、全体最適を目指すものです。 社内にはセクショナリズムがはびこり、自分の部署さえよければいいという部分最適がまかり通っています。部分最適をどんなに合わせても全体最適にはなりません。その点をゴーンは説明しています。 <これ(クロス・ファンクショナル・チーム)は会社が直面した問題をさまざまな視点から検討・分析するという、差し迫った必要から生まれた。(中略)さまざまの分野の人々が活発な議論を交わすうちに、それぞれの部門に染みついた「昔ながらのやり方や慣習」を変えるには、部門や職務の壁を越えて一堂に会する場が必要なことが明らかになった。それなしには顧客や株主を満足させる成果は生まれない> <どんな会社でも、最大の能力は部門と部門の相互作用の中に秘められている> 「会社は永続するもの(Going concern)」という言葉は人口に膾炙していますが、そのためには成長し続けなくてはなりません。ゴーンはこう言います。 <成長せずに会社の勢いを維持することはできない。成長こと社員のモチベーションを高め、進んで変化を求めさせる最も重要な要素である。何らかの高次の目的に役立つのでなければ、社員はコスト削減などに関心を持たないだろう> 社長や経営者層の仕事内容について言及している箇所があります。 <マネジメントの仕事は、会社と社員のために、会社と社員の能力を最大限に発揮させることにある> <社長の仕事は、会社の中に見落とされがちな部分やあいまいな部分を残さないことにある。可能な限りあらゆる場所に光を当て、トップが会社のあらゆる分野を公平に扱っていることを示していかなければならない> <社長たるもの、顧客満足や価値創造にかかわるすべての事柄について、仕事をスピードアップさせる機会や仕事を妨げる障害のすべてについて知っていなければならない> <経営トップは責任を持って、優先順位が正しく守られるようにしなければならない> これらの言葉は多くに方々が共感できることではないでしょうか。 おそらくゴーンの原文が論理的であり、また翻訳文がこなれているために読みやすい本です。しかし、中身は濃い本です。「本当に役に立つ」ビジネス書の典型ともいうべき本です。ぜひ、手にとって最後まで読んでみてください。何個所も納得できるところが出てくるはずです。 |
| Back to Top |
| 書 評 一 覧 |
|
|
ご意見・ご感想はこちらまで
| Copyright(C), 2004 − 2007 本当に役に立つビジネス書をご紹介します! by Takashi Fujimaki All Rights Reserved |