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| No.106 | ★★★ | 2002/03/09 Sat |
最強組織の法則 ピーター・M・センゲ 徳間書店 1995/06/30 |
「新時代のチームワークとは何か」今回から5回にわたって「経営革命大全」で取り上げられた本の書評を掲載します。第一回は「最強組織の法則」(原題は"The Fifth Discipline")です。 この本が扱っているテーマを一言で表現しますと、「ラーニング・オーガニゼーションつまり学習する組織とは何か」ということです。 “学習する組織”という言葉とコンセプトを世間に広めたという意味で記念碑的な本といえるでしょう。 センゲは、学習する組織をつくるためには、次の5つが不可欠な要素になると述べています。 【ラーニング・オーガニゼーションの5つの鍵】 1 システム思考 全体のパターーンを明らかにし、それを有効に変えていくすべてを人々に把握させるために、この50年にわたって開発されてきた知識とツールの総体なのだ。 2 自己マスタリー 個人の視野をつねに明瞭にし、深めていくことを意味する。エネルギーを集中し、忍耐力を養い、現実を客観的にとらえるのである。その意味でこれはラーニング・オーガニゼーションの不可欠な礎石―その精神的土台といえる。 3 メンタル・モデルの克服 メンタル・モデル(われわれの心に固定化されたイメージや概念のこと)と取り組む修練は、内に鏡を向けることからはじまる。 4 共有ビジョンの構築 共通ビジョンをつくるのに必要なものは、お義理ではなく心からの参加と献身を育む共通の「将来像」を掘り起こす技術だ。 5 チーム学習 チーム学習は「対話」ではじまる。チーム学習が肝心なのは、現代の組織では、個人ではなくチームが学習の基礎単位であるからだ。チームが学べなければ、組織は学ぶことができない。 もう少し詳しく見ていくことにしましょう。 [システム思考]において重要な点について、センゲは次のように述べています。 <システム思考において重要な点は、レバレッジの原則、つまり構造のどこに働きかけどこを変えれば、決定的かつ持続的な改善へとつなげるかを把握することだ>[自己マスタリー]について。 <自己マスタリーは、心の解明や開放を扱うものではないが、心の成長を必要とする。それは人生を創造的な仕事として受けとめていくことであり、人生を受け身の視点ではなく、創造的な視点で生きることだ>[メンタル・モデルの克服]について。 <メンタル・モデルを使いこなすには、新しい技術を学習するとともに、そのような技術を日常的に実践できるような組織的なイノベーションが必要となる>[共有ビジョンの構築]について。 <組織のなかのあらゆる人々の個人的ビジョンと結びついてはじめて、それは本当に意味で「共有ビジョン」となるのである>[チーム学習]について。 <チーム学習とは、チームのメンバーが本当に望んでいる成果を生み出すために、一致協力してチームの能力を伸ばしていく過程である。これは、共有ビジョンを育むディシプリン(学習し修得するべき理論および技術の総体であり、実践されるべき課題)と自己マスタリーに基づいている。有能なチームは有能な個人が集まっているからである>学習する組織における「リーダーの仕事とは何か」について述べている個所があります。1つのリーダー像を描いた部分です。 <端的にいえば、リーダーの仕事とは学習プロセスを設計することであり、それによって組織のメンバーが、自分の直面した重要課題に対して建設的に対処し、学習のディシプリン1つひとつについての能力を高めることができるようにすることである> |
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