「企業を革新する自己実現型組織」
第二回は「『高業績チーム』の知恵」を取り上げます。
まず、チームの定義から。
<チームとは、共通の目的、達成目標、アプローチに合意しその達成を誓い、互いに責任を分担する補完的なスキルを持つ少人数の人たちを言う>
では、高業績チームとそうでないチームの違いは何でしょうか。著者は次のように説明しています。
<高業績チームとそうでないチームの違いはコミットメントの度合であり、特にメンバー相互にどれだけのコミットメントが存在するのかという点で差が出るのである。ここで言うコミットメントとは、丁寧な言動やチームワークといったものを大きく超えたものである。それぞれのメンバーが、個人として、またプロフェッショナルとしての他のメンバーの目標達成を心から手伝おうとする>
そうしたチームを率いるチームリーダー像はどのようなものなのでしょうか。
<良いチームリーダーは、<自分がすべての答えを持っていない>と心から信じている。(中略)需要な意思決定<自分がすべてする必要はない>と考えており、だからしない。(中略)良きチームリーダーにとり、<エゴは関心事ではない>のである>
<リーダーにはただ<チームの目的に対する信念とチームの人々への信頼>が必要なのである>
<真のチームのリーダーが<決してやらない>重要なことが二つある。それは、そうしたリーダーは<決して個人のせいにして非難しない、つまり特定個人の失敗にさせない>ことと、<チームの業績が未達成である言い訳を決して認めない>という点である>
では、チームにとって大切なことはどのようなことでしょうか。
<業績達成成果。それがチームのすべてである>
最後に経営者の役割について。
<ポリシーよりももっと重要なのは、経営者が、会社の経営資源に加えて、どのように自分の時間と注意をチームの業績達成に振り向けるか、である。この点で、経営者の役割は三つある。第一に、経営者はどのチームが企業業績に最も大きな影響を与えるかを判定する必要がある。第二に、チームが業績曲線を登っていくのをどう手伝い支援すればよいかを知らなければならない。第三に、物事を運営するチーム、問題を解決し、提案するチーム、物を作ったり実施するチーム、のそれぞれのタイプに特有の問題にどう対処すればよいのかを知らなければならない>
チームとは、チームリーダーや経営者の役割はどのようなものなのかを考える際に多くの示唆を与えてくれる有益な本です。
|