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No.110 ★★★ 2002/03/16 Sat  トム・ピーターズの経営創造 トム・ピ−ターズ
 TBSブリタニカ 1995/07/21

「ワーオ!語録」

 第五回は「トム・ピーターズの経営創造」を取り上げます。

 経営革命大全で紹介されていた本の書評は今回で終了します。

 さて、この本の特徴を1つ挙げるとしますと、訳者平野勇夫氏が「訳者あとがき」に書いているように「トム・ピーターズ特有の『語り』」にあります。軽妙な語りの中に核心をついた言葉があふれています。

 では、早速トム・ピーターズに語ってもらうことにしましょう。
□塵も積もれば山となる。「小さな成功」が集まって大勝利につながる。

□リーダーとして、コンサルタントとして、投資銀行家として、証券アナリストとしてあなたのもつ情報量は、あなたより六階級下の、無修正の生データにアクセスできる人たちとどれだけ幅広く、また深く付き合っているかで決まってくる。

□私が言いたいのは―今日のように社外の人間関係が社内の人間関係と同じくらい重要な時代にはとりわけ―社外での自分の信用を高めることによって、社内のいざこざから身を守ることができるということだ。

□社外で通用することは、社内でも通用する。

□今日の勝利(あるいは敗北)は、人生という長い旅のなかのほんの一歩にすぎないことを十分に理解しておくべきだ。

□顧客サービスの第一は、相手に常に情報を提供することだ。(中略)顧客にも当てはまる。

□ビジネスリーダーに求められる第一の資質は、人を育てる能力だ。

□つまらないクライアントとは手を切るべし(これは冗談ではない)。

□世の中には、会社の士気に悪影響を及ぼす仕事もあることを忘れてはならない。

□どんなビジネスでも、「学ぶ」姿勢がなければ成功は望み薄だ。ウォルトン(サム・ウォルトン=最近西友の株式6.1%を取得し、日本の流通業界に参入した世界最大の小売業ウォルマート・ストアーズの創業者 注:藤巻)もロディック(アニータ・ロディック=ボディ・ショップの創業者 注:藤巻)も最初のうちは小さなミスや大失敗を繰り返し、そのたびに対策を講じることで成功の秘訣を学んでいったのだ。

□批判が言えなくなったら、要注意だ。無遠慮な毒舌が聞かれなくなったら、従業員が無気力になったら、要注意だ。

□会社を経営するということは、いわばゴールのないレースに参加しているようなものだ。

□実のところ、変革の真の敵は労働者ではなく、職権を失うことを恐れる管理職なのである。

□「優れもの」(すてきな商品、革新的な技術、わくわくするサービス)は、たいてい「周辺部」で生まれる。

□いわゆる「改善」がなにを意味するかについては、ほとんどの人が理解している。不断の向上を図っていくことだ。(中略)だが、「改造」ということになると、こんなことではすまない。改造とは、文字どおり自分を別の人間につくり変えることだ。

最後に一つ。これは事実です。
□企業経営の問題であれ、宗教あるいは政治の問題であれ、いわゆる権威者(この私(トム・ピーターズ 注:藤巻)も含めて)の言うことは鵜呑みにしないほうがよい。

読んでいて楽しい本です。ぜひご一読ください。

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