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| No.122 | ★★☆ | 2002/02/28 Sun |
バーチャル・コーポレーション・マネジメント 高桑郁太郎 ダイヤモンド社 1994/03/03 |
発想革命で未来をつくれ 今回は「バーチャル・コーポレーション・マネジメント(仮想企業体経営)」を取り上げます。 「バーチャル・コーポレーション」という概念を考え出したのは、ウィリアム・ダビドゥとマイケル・マローンの二人です。そのため、近いうちに原典をご紹介します。 著者は「バーチャル・コーポレーション」を次のように定義しています。 <企業と企業が、時には顧客をも巻き込んで、高い専門的視座で、柔軟に、小さく手を結び合い、川上から川下までの知識、要素技術、生産技術、流通経路、商権などを融通し合い補完し合って、協同であたかも一つの企業のようにふるまって、新しい顧客満足を創造し、新しい市場を開拓する―これが「バーチャル・コーポレーション」である> 現在では、インターネットを初めとして、情報の量は急増し、情報のスピードは加速度的に速くなっています。こうした状況においては、情報の取捨選択が不可欠になっています。 では、日常使用している、その「情報」とはいったい何でしょうか?「情報とは二つ以上の違った意見である」(作家岡崎久彦)や「情けに報いること」(福沢諭吉)と定義する人がいます。 著者の定義はこうなります。 <情報とは「データ×価値判断」である> 私が定義しますと次のようになります。 「情報とは付加価値を持つデータ」 では、「データ」とは何でしょうか? 著者は「データは『与えられた事実』のこと」と定義しています。 なぜ、私が定義に拘っている理由は、同じ言葉を使っていても、きちんと定義して使用しないとならないからです。そうしませんと、お互いに認識のずれが生じ、そのずれがやがて大きなものになり、話がまったくかみ合わないという状況を生み出すことになるからです。 アメリカでは、小さい頃から「ディベート」が学校で行われているそうです。 ディベートはある命題に対して、YesとNoの立場に分かれて議論を展開するもので、どちらがより説得力があるかを第三者が審判になり判定することになります。実際にどちらが正しいかは必ずしも重要ではありません。 このディベートでは両者が持論を展開する前に、自分が使用する言葉の定義をすることから始まります。この点でも、定義の重要性がお分かりいただけると思います。 話を戻します。著者は、バーチャル・コーポレーション・マネジメントの利点として、次の3点を挙げています <@研究開発、設計、製造、流通段階において、頭脳、情報、モノ、カネ、時間を相互補完することで「多重投資の回避」が図れる A開かれた国際的相互補完型経営を積極展開することで、「国際摩擦の回避」ができ、「公正で自由な競争力」を手にすることができる B「バーチャル・コーポレーション・マネジメント」は2010年の「未来」創造を意図した、「変化・ゆらぎ」のマネジメントである。これによって、「変化しながらも、相対的に安定した恒常性」を母体企業に提供できる> |
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