バーチャル・コーポレーション・マネジメント 異質のマネジメント ベスト・プラクティス革命 Eメール マーケティング
外資系の強さを日本企業で生かす82のポイント 実践バランス・スコアカード マッキンゼー式世界最強の仕事術(1) マッキンゼー式世界最強の仕事術(2) マッキンゼー式世界最強の問題解決テクニック


「本当に役に立つ」ビジネス書をご紹介します!

最新の書評はこちらをご覧ください





No.126 ★★★ 2002/05/11 Sat  外資系の強さを日本企業で生かす82のポイント
 種子島 経 第二海援隊 1999/05/06

デフレで威力を発揮する攻撃型マネジメント

外資系の強さを日本企業で生かす82のポイント 種子島 経 第二海援隊 先進7カ国の中で、日本は最下位の格付けがされています。また、ムーディーズによる日本国債格下げがうわさされています。帝国データバンクによる企業倒産集計が発表されました。予想通り、倒産件数も負債総額も増加しています。

海外の著名な新聞、雑誌のサイトを見ますと、そこには共通点が見られます。
まず、小泉内閣が標榜した「構造改革」は遅々として進まず、その実現は難しいのではないのかという論調の記事が多く掲載されていることです。次に、OECD(経済協力開発機構)の中で経済成長率がマイナスの予測がなされているのは日本だけです。



こうした現状を踏まえて、企業業績を見てみますと強者と弱者という二極化が一段と進んでいるように思われます。強い者はさらに強くなり、分け前を独占するに至っています。そうした環境下で、外資系の強さばかりが目立っています。

さて、今回取り上げますのは、外資系の経営者として大きな成果を上げた著者による、実践を通じた辛口の経営論が展開されている本です。

経営者だけではなく、私を含めた一般社員の皆様、今年社会人になられた方々、就職活動を始めようとしている学生の方々にもぜひ一読していただきたいと思います。

著者の歯に衣着せずに語る言葉に耳を傾けてみましょう。
「社長の心得」を的確に指摘している個所が目に付きます。
例えば次のような言葉です。
<苦しい時ほど、社長は自分の考え、戦略をはっきり表現して、それを部下の一人、一人に徹底することが必要なのである。バブルの時代には、社長の考えがわからないままでもなんとなくうまく行くこともあったが、デフレにあっては社長の考えをみんなが理解し、一糸乱れず進むのでなければ成功はおぼつかない>

<「どこへ行くか」を明確にすることこそ社長の第一の仕事なのである>

<100人の部下が右を指しても、自分の判断で左へ行くこともあるのが社長である。そのためには、部下たちよりも一段高いレベルで考えることができなければならない>

後継者選びの際の注意点を指摘しています。
<息子に継がすのなら、いじけさすのではなくて幼少の頃から動機付けを行い、外部で他人のメシを食わすことも含めて研修を実施し、そして部下や他人の前では絶対に息子扱いしないことである。また、従業員以上に働いて実績を出し、従業員たちを納得させるようやかましくいい続けることである。息子が新社長として従業員たちに受け入れられるにはこれしかない。>

さらに、後継者が失敗する原因を次のように指摘しています。これを読みますと、業種や企業規模を問わず、当てはまる例が多いように思えます。
<政権交替に当たって息子が自分の友達、級友とかクラブ活動の仲間を入れて体制固めを計ることがよくあるがこれは必ず失敗する。友人とは同輩のことであり、その中の一人を「社長」つまりボスとして遇するには抵抗がある>

次の指摘は関係者にはかなり耳の痛いことではないでしょうか。
<部とか課に固定しておくと、機動的にやろうとするほど弊害の方が多くなる。(中略)組織図、職務権限表、社規社則などを後生大事に持っているのは駄目会社の証拠、といことになろう>

「会議」については、私も同感に思っていたようなことが書かれています。「会議」とは名ばかりで、各部署の報告会に終始している例が多くあります。
<会議の目的の第一は方針決定だ。出席者が持っていた懸案事項が、会議が終わったらすべて消えているのでなければ会議を開く意味はない>

<目的の第二は意思疎通だ。社長の考えを十分に説明して徹底すること、異論を取り上げて議論すること、そして会議の終りには参加者全員が今後の戦略、戦術に関して共通の理解を持つこと、でなければ意味がない>

この本の中では、しばしばピーター・F・ドラッカーの言葉が引用されています。
<ピーター・F・ドラッカーの「マネジャーの五つの仕事の第二」に、「組織すること」を上げているが、かような兼務、兼務の組織は「死に体組織」、そんな組織を作った社長にはマネジャーの資格なし、というべきだ>

<ピーター・F・ドラッカーの「マネジャーの五つの仕事」の五番目は「人々を育成すること、自分自身を含めて」とする。部下よりも高いレベルで考えるべく努力するのも社長の大きな仕事だ。趣味はゴルフとカラオケだけ、会議での発言も部下と同レベルでは、部下は付いて来ない>

さて、この本の中でも、大前研一氏のことが触れられています。

<日本人でもプレゼンテーションのうまい人がいる。コンサルティング大手のマッキンゼー社、プレゼンテーションのメッカともいうべき同社で、最高のプレゼンテーターとされたのはケン・オーマエ、若き日の大前研一氏だった>

「仕事ができる人 できない人」(堀場雅夫 三笠書房)と比較してみますと、「経営者」と「社員」のあり方の違いがわかります。

Back to Top



CONTENTS


書 評 一 覧


・広告主サイトもご覧ください。


ご意見・ご感想はこちらまで

ウェブマスター  藤巻 隆





(財)著作権情報センター

トップページに戻る Back to Top


Copyright(C), 2004 − 2007 本当に役に立つビジネス書をご紹介します! by Takashi Fujimaki All Rights Reserved

[Link]