いつものことですが、今回は「IT経済」の“本質”を分かりやすく解説しています。ものごとの“本質”を理解するためのノウハウを提供してくれるのは、大前研一の本に共通する特長です。
著者が現代をどのように捉えているかは、次の一節に凝縮されています。
<21世紀の初頭において最も重要な観点は、インターネットとIT(情報技術)によるネットワーク社会の時代に突入した、ということである。そして、ネットワーク社会とこれまでの社会との最大の違いは、「ボーダーレス」になったことである>
巷ではIT不況と騒がれていますが、真因は何なのでしょうか?著者はこのように断言しています。
<要するに、IT不況はITそのものの重要性を否定するものではなく、需要予測を大幅に外してしまったに過ぎないのだ。これは自動車でも家電でも、家庭に急速に浸透する時にはいつも起こる現象である>
21世紀に最も貴重な力になるのは「構想力」であると、著者は書いています。そして、どうしたら身につけることができるかについては以下のように述べています。
<まず、考える力を養わなくてはならない。つまり何か新しいことを見聞きしたり、学んだりした時に、それとそのまま飲み込んでしまわないで、これは何を意味しているのか、自分の知っていたこととどう違うのか、と頭の中で考えを巡らせる癖をつけるのだ>
著者が言う「ネットワーク社会」の特徴を述べている個所がありますので、ご紹介しましょう。
<ネットワーク社会をひとことで言えば、いつでもどこでも個人が情報の受発信単位となる、ということである。しかも、個人が間違いなくその個人である、と証明する方法も、音声認識や指紋認証などをほとんど費用をかけずにできるようになってきている>
著者の考える、21世紀において個人が身につけるべき三種の神器は「ITと財務と英語」であると述べています。では、この三種の神器が身につかない場合はどのような運命が待ち受けているのでしょう。
<ITと財務と英語ができないビジネスピープルには、遠からずリストラの運命が待っている、ということだ>
そうならないためにも、ご一緒に頑張っていきませんか?
情報に押し流されないようにするために、ぜひ本書をお読みください。ものの見方・考え方が変わってきたり、イーサン・M・ラジエルが
「マッキンゼー式世界最強の仕事術」や
マッキンゼー式世界最強の問題解決テクニック」の中で何度も述べているように、「事実」の大切さを認識するために、大いに役に立つ本です。
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