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| No.135 | ★★★ | 2002/06/17 Mon | バフェット 牧野洋 日本経済新聞社 1999/10/21 |
「米国株式会社」を動かす男
まず、次の文章の( )の中にはだれが入るかお考えください。
<(??????)はマイクロソフト株の保有で巨富を築いたゲイツに次ぐ米第2位の富豪で、1999年夏の時点では1ドル=120円換算で5兆円以上の個人資産を持つ。長者番付ではゲイツを抜いて米1位になったこともある。彼が経営するバークシャーは98年、99年と連続してフォーチュン誌による恒例の「最も尊敬される米企業十社」のうちの一社に選ばれた>もうお分かりのように、今回ご紹介する本のタイトルにもなっている(バフェット)です。ウォーレン・バフェットといった方が、通りがいいかもしれません。 バフェットとはどのような人物なのか、もう少し見てみることにしましょう。 <要するに、彼(バフェット)は世界的な富豪で、一流企業の経営者であると同時に、国際的な投資家ジョージ・ソロスよりも著名な投資家としての顔を併せ持っているわけである> <バフェットは「ダウ平均の一割を握る男」だ。バークシャーの忠実な株主でファンドマネジャーのロバート・ハグストロームは、「バフェットが意図しなくても、彼の存在自体がコーポレートアメリカ(米企業社会)に多くの変化をもたらし、代表的な企業の競争力を向上させた面はあります」と語る> <アルバイトで稼いだ1万ドルを元手に1951年スタートした「生まれながらの投資家」は、半世紀近くを経て、米国資本主義の総本山であるウォール街から救世主として祭り上げられるようになったのだ>バフェットの投資方法は、集中投資です。一般に、「すべての卵を1つの籠に入れるな」と言われます。分散投資によってリスクを軽減すべきであるということが、定説になっています。バフェットの投資方法は全く逆です。「すべての卵を1つの籠に入れよ」です。投資しようとする企業を徹底的に調べ、経営者を見れば投資すべきかどうか分かるというのです。そのようにして、資産を増やしていったのがバフェットです。 では、バフェットが投資している企業は、具体的にどのようなものか見てみましょう。 <コカ・コーラはワシントン・ポストなどとともに、バフェットが「永久保有銘柄」にしている企業の1つである。しかも最大保有銘柄で、「イネビタブルズ」である> <1998年末時点の大量保有銘柄リストの上位には、保有株の時価総額134億ドルのコカ・コーラ、52億ドルのアメリカン・エキスプレス(アメックス)、46億ドルのジレット、39億ドルのフレディマック(連邦住宅金融抵当金庫)、25億ドルのウェルズ・ファーゴ、15億ドルのウォルト・ディズニー、10億ドルのワシントン・ポストが登場した>バフェットの投資法で、私たち凡人に参考になることを1つだけ挙げるとすれば、次のことでしょう。 <投資対象は、自分自身で内容を理解できる業種に限っている。例えば、友人のゲイツが経営するマイクロソフトなどハイテク銘柄はすべて投資対象から外している。変化の激しいハイテク企業について10年後、20年後のキャッシュフロー(現金収支)を予見することは難しく、十分な安全余裕率を見込む彼の投資スタイルとは相容れないからだ>いかがでしたか。バフェットという人物の一端を理解することができましたでしょうか。 関連した書評 キャッシュフローで会社を強くする 大竹愼一 バフェットからの手紙 ローレンス・A・カニンガム |
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