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No.151 ★★★ 2002/09/25 Wed  図で考える人は仕事ができる 久恒啓一
 日本経済新聞社 2002/05/20

図で考える人は仕事ができる 久恒啓一 日本経済新聞社 図解思考とは

この本は、「思考力」や「解決力」をアップさせるためのツールである、「図解」をいかに活用するか、詳細に解説している本です。著者が長年実践し身につけたツールであるだけに、説得力があります。

「図解」は、相互理解のためのコミュニケーションを行なうためにも、きわめて有効なツールであると思います。



「図解」についての著者の考えは、次の通りです。
<図解は、物ごとを理解し、考え、さらに伝達するという、人間の思考やコミュニケーションを力強く手助けしてくれるのです>

<図解とは情報のデザインです>

<図解する対象は複雑なものであるのが一般的ですが、それを単純化するのが、図解の役割です>

<図解の面白いところは、一見、大まかでラフでありながら、本質をきちんと押さえていることです>

<図解は物ごととの関係性を大胆に表現できる半面、微妙なニュアンスやディテールを表すことに不向きなところがあります。一方、文章はそうした細かな点を扱うのが得意です>

「図解」の効果について、著者は次のように見解を述べています。
<本質を取り出して大胆に創造する姿勢で物ごとに取り組めるようになります。いわゆる「論理」だけではなく、「イメージ」や「感性」も自由に解き放ってやることができるので、私たちの思考力は格段に高まるのです>

<人間の能力の不思議なところは、正確な文字列や無秩序なものは容易に覚えられないのに、論理的な関連性のあるものや図的なパターンだと簡単に覚えられて、なかなか忘れないことです。(中略)私たちの記憶力には限界があるわけですが、図解によるパターン認識は、こうした限界を克服する強力なツールだということができるでしょう>

<図解をしながらいつも「キーワードは何だろう?」と考えることが、物ごとの本質を見抜く力を養うのです>

私は、「ポスト・イット ノート#657」(住友3M)をいつも手許に置き(自宅やオフィス、通勤時でも)、思いついたことをすぐに書き留められるようにしています。アイデアや大切なことは短い文章や図表で書いておきます。備忘録としても、大いに役立っています。

こうした習慣があったため、「図解」や「図解思考」についてスムーズに理解することができました。

「ビジネス書」を中心に読む私にとって、特に役に立ちそうな文章は次の個所です。
<図解をしながら本や資料を読んでいくと、図解の技術が磨かれると同時に、知識も体系的に身につけられるという、一石二鳥の効果があるのです。通常の読書では読み流してしまうことが多いので、単なる耳学問の蓄積にとどまり、なかなか体系化までは進みません。ところが図を描くということは意識的な作業であり、知識の再構築ですから、それまでの自分のなかの知識と新しく読んだ知識が接続されます。また、描くことによってその問題への関心も強まります>

では、図解する上で最低限必要なものは何でしょう。著者は次のように述べています。
<図解に使う基本的な道具は、単純で驚かれるかもしれませんが、「マル」と「矢印」なのです>

<言葉で正確に表しにくい関係であっても、マルを上手に使えば的確に表現できます。これをうまく使いこなすことができれば、もう立派な図解の作り手と言えます。一方、矢印は、物ごとの関係や流れを表すのに用います>

<矢印で関係があることを示し、その関係の中身については、必要ならば短い言葉を添えるくらいのラフさでいいと思います>

この他に必要なことは次のようなことです。列挙します。
<図解には必ずタイトルをつけましょう>

<タイトルに必要なのが、コメントです>

<図を構成する大きな要素は最大でも10個としましょう>

<ビジュアル力が強いとロジックが負けてしまうので、図解にイラストを入れるとしても、アクセントとして添えるくらいの感覚でちょうどよいのです>

<図解を前にすると、目が中心に向くのが普通でしょう。この習性を利用して、その中心の位置に最も大切なポイントを配置します>

<図解のなかに数字を入れることは、図解に生命(いのち)を吹き込む役割を果たす場合があります>

著者が普段実践していることを披露しています。
<私はテーマに関する情報をインターネットや新聞・雑誌から集め、キーワードを抜き出し、自分なりに組み立てて、一枚の図解に落とし込む作業を行っています。メディアに載っている断片的な情報や数字、例などをいろいろな部分として集めておき、番組の問題意識にそってそれらを使い一つの体系を作り出していくのです>

「図解」の発想は、ホームページを頻繁に更新している私にとって、ホームページを更新していく上で、たいへん参考になりました。この「図解」をホームページに反映させていきたいと考えています。できることは限られているかもしれませんが。

久恒啓一図解WEB

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