| リスク時代の「資産倍増」勉強法 | シスコの真実 | 新マーケットの魔術師 | [新・家族論]親が反対しても、子供はやる | 藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義 |
| 藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義 | 中華連邦 | [図説]ベンチャー株投資の実践ノウハウ | [図説]ベンチャー株市場のすべて | ボンド・キング ビル・グロスと楽天<日経ビジネス(2003.2.10)> |
| 最新の書評はこちらをご覧ください |
| No.163 | ★★☆ | 2003/01/02 Wed |
新マーケットの魔術師 ジャック・D・シュワッガー 同友館 1999/03/27 |
米トップトレーダーたちが語る成功の秘密本書は“スーパートレーダー”たちとのインタビュー集です。 およそ20人の“スーパートレーダー”たちのうち、私が名前を聞いたことがある人は2人だけでした。 スタンレー・ドラッケンミラーとトム・バッソです。 そこで、まずこの2人のインタビューの内容をご紹介することにしましょう。 スタンレー・ドラッケンミラー まず、プロファイルから。 <スタンレー・ドラッケンミラーは、ポートフォリオ総額数十億ドルを運用している、世界でも数少ないファンド・マネジャーの一人である。一億ドルのポートフォリオで40%の収益率を稼ぐのは立派である。そして、同じ収益率をドラッケンミラーの運用額で達成するのは驚異的である> スタンレー・ドラッケンミラーといえば、あのジョージ・ソロスの下で著名な「クォンタム・ファンド」というヘッジ・ファンドの運用者として知られています。 追記(2003/01/10) その後、ドラッケンミラーは辞めたそうです。(『藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義』藤巻健史 光文社) ドラッケンミラーが、ジョージ・ソロスについて述べている個所があります。 <ジョージ・ソロスの投資哲学で、私が受け入れたものがあります。それは、長期的な収益を築き上げるには、資産を保ち、ホームランを打つこと、なのです> <ソロスは、もしそのトレードに強い確信を持っているなら、すべてを賭けて勝負しなければならない、と教えてくれました。貪欲になる勇気が必要なのです。レバレッジのかかった収益を乗りこなす勇気が必要なのです。ソロスに関する限り、正しいトレードなら、十分ということはないのです> トム・バッソ シュワッガーは、<率直に言って、当初、この本のインタビューの対象者リストにトム・バッソは入っていなかった。確実なトラック・レコードは残してはいるが、彼のパフォーマンスは、決して強い印象を与えるものではなかったからである>と述べています。 しかし、結局トム・バッソとのインタビューを掲載することになったは<「成功」とは「十分に稼ぎ、素晴らしい人生を送ること」であるとすれば、そういう意味において、トム・バッソほど「成功」者と言える人はいないだろう>とシュワッガーが考え直したからです。 トム・バッソは「成功者への道 ウォール街実践投資マニュアル」(日本短波放送 2000/09/07)という本をものしています。 この本は「テクニックだけじゃダメだ。メンタルを磨け」というコピーが示すように「投資とは何か」「投資するのはなぜか」といった精神面に重点を置いたもので、類書とは一線を画しています。 いつか、この本の書評も掲載したいと思っています。 さて、トム・バッソとのインタビューの内容に戻りましょう。 だれでもトレードで損することは避けたいと思いますが、損することはあります。トム・バッソが損した時、彼はどのような心理状態にあったのか、次のように答えています。 <損をするごとに、そのことから何かを学ばなければならない、と思っていました。そして、損は「相場学校」の授業料だと思うことにしていました。損することで何かを学び続けている限り、それは本当の損ではないのです> 投資する場合の重要度については以下のように明言しています。 <投資の心理学は、何と言っても、一番重要な要素だと思います。二番目がリスク管理。そして、一番重要性が低いのが、どこで買い/どこで売るか、という判断なのです> 最終章の第8章 クロージング・ベルに「魔術師たちの金言集42か条」が書かれています。その中から「これは」と思われるものを掲載します。(数字は書かれている通り) 1 動機の確認 最初に、自分が本当にトレードをしたいのかを確認する。 2 動機の吟味 なぜトレードしたいのかを考えることである。 7 才能と努力 優れたトレーダーの多くは特別な才能に恵まれている、というのは私にとって疑いのないことである。(中略)秀でた優秀さを持ったトレーダーになるために、生まれ持った才能があるスーパー・トレーダーたちはごく僅かなのである。 12 自分に責任があることを承知せよ 勝とうと負けようと、その結果には自分に責任がある。 13 自主的である必要性 自分の考えで行動しなければならない。 16 自信喪失と休憩 自信があり、結果に対して楽観視できるときにだけトレードをするべきである。 27 勝ちトレードの数よりも収益を最大化せよ 収益そのものではなく、収益機会を最大化するように行動するのが人間の性格だ、とエックハートは説いている。 31 楽なことをするな エックハートは、楽な選択をしがちであると言う人間の性質により、多くの人は予測不能な結果よりも悲惨な経験をする、という幾分か挑発的な主張をしている。 シュワッガーは、自分の仕事を振り返って次のように述べています。 <長年この仕事をしてきて、私がこの仕事を好きなのは「マーケットでいかにして勝つか?」という偉大なパズルを解こうとする作業なのだ、という明確な認識に達した。このパズルはたくさんのピースからできており、想像力次第で、無限に組み立てることができるのである。 さらに、この作業を興味深くするため、このパズルにはプレーヤーを惑わせるため、いくつもの落とし穴が用意されていて、また、少しずつではあるが、常にこのゲームのルールは変化しているのである> |
| Back to Top |
| 書 評 一 覧 |
ご意見・ご感想はこちらまで
| Copyright(C), 2004 − 2007 本当に役に立つビジネス書をご紹介します! by Takashi Fujimaki All Rights Reserved |